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概要 ¶
このサンプルのコードは、hou
の機能性をラップするシンプルなクラスを定義し、クラスでメソッドをコールすることにより、Houdiniでコンポジットネットワークを簡単に構築することができるようにします。例:
>>> import comp # $HFS/houdini/pic/default.picを読み込み、それをjpegに変換して # その出力を現行ディレクトリに書き込みます。 >>> comp.readFile("default.pic").writeFile("default.jpg") # ($HFS/houdini/picから)連番画像を読み込み、それらを明るくして、 # jpegに変換します。 >>> comp.readFile("butterfly$F.pic").bright(1.8).writeFile("butterfly$F.jpg") # default.picを読み込み、それを明るくして、グレーの背景上に合成し、 # それをout.picに書き込みます。 >>> comp.readFile("default.pic").bright(1.2).over( ... comp.constant(0.3, 0.3, 0.3)).writeFile("out.pic") ...
comp.readFile
により返されたオブジェクトでメソッドをコールすると、COPノードを作成し、そのノード上にパラメータを設定し、ノードを一緒に接続します。
Tip
このサンプルのいくつかの簡単な拡張機能を使用することで、Houdiniの icompositeプログラムに相当するPythonプログラムを作成することができます。
実装 ¶
以下のソースコードを$HOUDINIPATH/pythonX.Xlibs
の下に保存することができます。
詳細は、Pythonコードを格納すべき場所を参照してください。
import hou """ このモジュールを使用すると、実行する合成処理を記述するエクスプレッションを書き込むだけで、 コンポジットネットワークの作成と評価ができるようになります。 このサンプルのいくつかの簡単な拡張機能を使用することで、 Houdiniのicompositeプログラムに相当するPythonプログラムを作成することができます。 例えば、以下を書き込むことができます: import comp comp.readFile("default.pic").bright(1.2).over(comp.constant(0.3, 0.3, 0.3) ).writeFile("out.pic") すると、Houdiniは、default.pic画像を読み込むコンポジットネットワークを構築し、 それを明るくし、単色に対して合成して、その結果をout.picへ書き出します。 尚、このモジュールは、連番画像に対する合成をサポートしています: つまり、入出力画像の名前で($Fのような)時間依存のエクスプレッションを使用するだけです。 グラフィカルなHoudiniのセッションから、このモジュールを使用する場合、 作成されるコンポジットネットワークをチェックすることができます。 """ def test(): """この関数は、以下を評価する簡単なテストケースを作成します: comp.readFile("default.pic").bright(1.2).over( comp.constant(0.3, 0.3, 0.3)).writeFile("out.pic") """ readFile("default.pic").bright(1.2).over(constant(0.3, 0.3, 0.3) ).writeFile("out.pic") class _Image: """この画像クラスは、COPノードをラップし、 単にCOPノードを作成するメソッドにより画像のオペレーションを表示させ、 そのノードをラップする新しい画像を返します。 """ def __init__(self, node): # ノードパラメータは、COPノードです。このモジュールのユーザは、 # readFileおよび常数法を使用して画像を作成し、直接 # _Imageオブジェクトを構築します。 self.node = node def __createNode(self, type): # 現行のネットワークで指定されたタイプの # COPノードを作成して返します。 return self.node.parent().createNode(type) def bright(self, amount): """画像を明るくして、新しい画像を返します。""" n = self.__createNode("bright") n.setFirstInput(self.node) n.parm("bright").set(amount) return _Image(n) def over(self, image): """指定された画像上にこの画像を合成し、 新しい画像を返します。""" n = self.__createNode("over") n.setFirstInput(self.node) n.setInput(1, image.node) return _Image(n) def writeFile(self, file_name): """この画像をファイルまたはファイルシーケンスへ書き込みます。""" n = self.__createNode("rop_comp") n.setFirstInput(self.node) n.parm("copoutput").set(file_name) self.node.parent().layoutChildren() # 標準のPythonシェルやhythonからコールした場合、 # 実際にファイルを書き出します。 if hou.applicationName() == 'hbatch': n.render() def __network(): # この内部関数は、COPネットワークを返すだけです。このサンプルでは、 # 特定のネットワークをハードコード化するだけです。 return hou.node("/img/comp1") or hou.node("/img").createNode("img", "comp1") _lastResolution = None def readFile(file_name): """ファイルまたはファイルシーケンスに対応する画像オブジェクトを返します。""" n = __network().createNode("file") n.parm("filename1").set(file_name) # 画像解像度を忘れないようにしてください。後で単色を作成する場合、 # この解像度を使用します。 global _lastResolution _lastResolution = (n.xRes(), n.yRes()) return _Image(n) def constant(r, g, b, a=1.0): """単色である画像を返します。画像サイズは、 最後に読み込んだファイルのサイズと同じになります。""" n = __network().createNode("color") n.parmTuple("color").set((r, g, b, a)) if _lastResolution is not None: n.parm("overridesize").set(True) n.parmTuple("size").set(_lastResolution) return _Image(n)