PROJECT GREYLIGHT

Project Greylight は、マルチショットワークフロー、諸部門の USD レイヤー、バージョン管理、作業全体の体系化における効率向上を図るために作られた、社内テクニカルデモです。

このプロジェクトには5本の HDA ツールキット、デモファイル、段階ごとのガイドが含まれ、より効率的なアプローチによる VFX ワークフローを探索、経験するための実践的な手段を提供しています。

Project Greylight は、学生や独立系アーティスト、新たなことに挑戦したいスタジオを対象に、カスタムパイプラインやコンテンツ管理のシステムを必要とすることなく、プロフェッショナルな VFX ワークフローを体験できるようにしています。

  

GREYLIGHT TOOLKIT

この Greylight Toolkit は、ユーザの皆様が入手してご自身のプロジェクトでお使いいただけます。問題発生時にはアップデートを予定しており、Solaris を使用したプロジェクト構築のための、アーティストが使いやすいワークフローを目指して作られたものです。

WORKSHOP

Project Greylight は、9月にトロントで行われた Houdini HIVE Horizon の際に、Andreas Weidman によって発表されました。ここではそのワークショップのレッスンを公開し、 Project Greylight で何ができるか詳しく学べるようにしています。

 

1 | 導入

プロジェクトとその制作者、プロジェクト全体で目指す目標に関する短い説明です。

 

2 | USD の用語解説 & 問題点

USD の主要コンセプトと、アーティストが遭遇するよくある問題を1つひとつわかりやすく解説します。


 

3 | ツールキット概要

ツールキットと、そのデモプロジェクトの基本事項を紹介していきます。

 

4 | プロジェクトのセットアップ

効率的なフォルダ構造とファイル管理のための、プロジェクト管理用ビルトインツールをマスターしていきます。

 

5 | アセット関連の作業

アセットの取り込みと作成、エクスポートの方法をいくつか見ていきます。


 

6 | レイアウト

コンテクストや出力のセットアップおよび、サムネイルとプレート、カメラ、各種設定を使った作業を習得していきます。

 

7 | アニメーション

単一シーン内で、アニメーションリグと複数のアニメーションを管理する方法を紹介します。


 

8 | FX

Toolkit Output ノードを独自の方法で用いて変更を管理する方法を紹介します。

 

9 | ライティング

ショットに固有のライティングと微調整、グループ化の対処法の他、IPR によるレンダリングのプレビューおよびレンダークローンも紹介していきます。

 

10 | コツおよび制限

問題を乗り越えるためのベストプラクティスを確認し、このツールキットの制約やトレードオフに対する理解も深めていきましょう。

プロジェクト制作者

Andreas Weidman スウェーデン出身。アートディレクターやコンセプトアーティストとして活動した後、FX のライティングおよび監督としてキャリアを重ね、20年超に渡り美麗なビジュアルの制作に尽力し、『ウエストワールド』『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』『マンダロリアン』等の作品に参加。

制作初期から携わる Solaris の生みの親のひとりにして、意欲にあふれる開発者。その取り組みのひとつとして SideFX との協働で Greylight Project Toolkit を制作。同時に Patreon にガイドページを立ち上げ、アーティストが VFX 業界で勝ち抜くための手助けとして、USD や Solaris のわかりやすい資料と個別のヘルプも提供している。