Houdini 20.0 Pyro

Velocity Voxel Scale

Velocity Voxel Scale は、Houdini19.5で導入された新しいパラメータです。 このパラメータを使用すると、PyroシミュレーションでボリュームとVelocityのボクセルを個別に定義することができます。 パラメータ設定次第で、シミュレーション時間が大幅に変わることがあります。

Velocity Voxel Scale は乗数であり、 Voxel Scale パラメータに適用されます。 値が大きいほど、セルが大きい粗いグリッドが作成されます。 これによりシミュレーションは高速になりますが、動きのディテールも失われます。 このため、 Voxel Size0.1Velocity Voxel Scale2にすると、Velocityだけが0.1*2=0.2となり、残りのフィールドは0.1となるシミュレーションを作成することができます。 この方法だと、可視フィールドは多数のボクセルを持つことになるので見た目は鮮明になり、重い計算が大量に発生するVelocityボクセルは少なく済みます。 この欠点は、そのVelocityの自由度が少なくなることです。 フル解像度でシミュレーションを実行した場合と比べて、動きのディテールが少なくなります。

シミュレーションの時間と結果については、以下の画像をご覧ください。

Note

パラメータの組み合わせは、 Voxel Scale x Velocity Voxel Scale です。 示されている時間係数は単なる例であり、ベンチマークと見なすことはできません。

  1. 1番目のシミュレーションは0.1 x 1を使用しています。グリッドスケールはどちらも同じです。シミュレーション時間はベースライン(1.0)として設定されています。

  2. 2番目のパラメータの組み合わせは0.1 x 2です。Velocityグリッドのセルサイズは2倍大きいです。シミュレーションは1.6倍速くなりました。

  3. 3番目の画像のスケールは0.2 x 1です。これもグリッドのスケールはどちらも同じですが、1番目のシミュレーションに比べて、クック時間は7.5倍速くなりました。

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