Artwork by Artur Gadzhiev

Houdini 20.5 新機能

Houdini 20.5 には数百の新しいワークフローと改善が含まれ、それには、ソリッド力学用の MPM ソルバ、画像処理のための Copernicus、Material X にアクセスするための Quick Surface Materials、新しいリギングおよびアニメーション ツールなどが含まれます。

Keynote

スニークピークプレビュービデオ

モデリング & UX

モデリングツールの改良には、Clip ノードの更新、新 Planar Inflate ノード、そして Point Cloud ツール群が含まれます。UX 拡張機能の拡張として、ノード情報ウィンドウやレシピが更新されました。

VFX

新 MPM ソルバにより、雪、土、泥などの素材のシミュレーションが可能になり、新しい RBD Car Rig も追加されました。

Copernicus

新しく設計された 2D & 3D の GPU ベースのイメージ フレームワークにより、プロシージャル テクスチャ マップ、NPR/トゥーン シェーディング、Slap Comps が可能です。

キャラクタ アニメーション

アニメーションレイヤを始め、キャラクタモーションのキーフレームを効率化するように設計された新しいアニメーションツールセットをお楽しみください。

キャラクタ リギング

タグ付けと事前構築のリグコンポーネントによって、キャラクタやクリーチャリグをプロシージャルかつ簡単で魔法のようにセットアップできます。

Lookdev

Solaris による新しいワークフローでレイアウト、ルック デブ、ライティングを行い、 Karma XPU でレンダリングします。Karma XPU には、アダプティブ サンプリングが導入され、大幅に高速化されました。

モデリング & UX

Clip や Sculpt などの主要なモデリングツールが完全に書き直され、高密度メッシュのインタラクティブ操作が可能になりました。 新 Sculpt SOP には、新しいブラシ、ストロークタイプ、マスキングコントロール、ビューポートステートの改善、そして非破壊ワークフローが備わりました。 Quad Remesh はまだベータ版ですが、出力メッシュの制御しながら精度の向上を続けています。また、新しい情報パネルは、ノードネットワークでの作業体験を向上させています。

Clip ノード

新しい Clip ツールは高密度メッシュで機能し、穴の空いた部分をすべて埋めて密閉できるようになりました。

UX | Node 情報ウインドウ

MMB 情報ウィンドウは、読み易さのために新しいルックになり、他のペーン同様ドッキング可能になりました。

Planar Inflate & Sculpt

Planar Inflate でジオメトリを形成、 Quad Remesh (ベータ版) でトポロジをクリーンアップ、新 Sculpt ノードでディテールを追加します。

ポイントクラウド

Point Cloud Measure は、未処理のポイントをサーフェスやボリュームに変換すること無しに様々なデータの抽出を可能にします。

UX | RECIPES

Houdini 20.5 では、複数パラメータ値のセット、またはノード、ドット、付箋、ボックスなどのネットワークアイテムのセットを名前付きのレシピとして保存できるようになりました。設定後、パラメータ値を再適用したり、ノードネットワークの再作成など、以下の3種類のレシピの作成が可能です:

  • パラメータ プリセット - ノードのパラメータ値のセットやスペアパラメータをレシピとして保存し、保存したパラメータ値を他のノードに適用できます。すべての値を一度に設定する場合、既存ノードにプリセットとして適用可能です。
  • ツール - ツール レシピは、ノードまたはノードセット (結線と現在のパラメータ値を含む) をTab メニューに新しいツールとして保存します。その後、Tab メニューからツールを実行、同じセットアップが再作成可能になります。
  • デコレーション - デコレーションはツールレシピに似ていますが、デコレーションを適用のためのプレースホルダとして機能する中央ノードとしてノードをひとつ指定します。
Project Dyad

SIDEFX LABS

Project Dryad

プロジェクト Dryad は、 SideFX Labs からまもなく提供されるバイオーム生成ツール群です。このツールの一部はすでに利用可能で、コンテンツ ライブラリから入手可能です。

このツールセットは、現実世界のデータポイントを使用し洗練された植生散布システムとして設計されています。このツールは、地形、日照、気温、降水量、保水性、土壌の質など、さまざまな要因を考慮しています。

LOOK BACK

最近の Houdini リリースを振り返り、お気に入りのツールが最初に導入された時期を思い出してみましょう。