Houdini 20.0 キャラクタ

Pose-Space Deformation(廃止)

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このペインでは、ジオメトリからPose-Space Deformation(PSD)を作成または修正することができます。 PSDは、いわゆるポーズ形状であるジオメトリサンプルをBlendShapesと同様の方法でブレンドします。 各ポーズ形状に適用されるブレンドウェイトは、PSDによって自動的に調整されて、駆動側の値が変化した時にポーズ形状間を補間します。 例えば、PSDを使用することで、キャラクタの上腕を基準として前腕の角度を変化させた時に二頭筋を収縮させることができます。 前腕が上腕の方に曲がれば、その角度が大きくなります。その前腕角度を使用して、静止(まっすぐな)ポーズ形状と前腕を曲げて筋肉が収縮したポーズ形状間の補間を駆動させます。 指定したポーズに現行ポーズが合致すると、その結果の現行ジオメトリは、その指定したポーズ形状のジオメトリに合致します。 現行ポーズが2つ以上のポーズ形状の範囲内にあれば、その現行ジオメトリは、それらのジオメトリをブレンドした結果になります。

Rigging PSDShot Finaling PSD の2つのワークフローに対応しています。 ポーズ固有の形状に調整し、ポーズが変化した時にそれらの形状間を補間するリグを作成したい場合は、 Rigging PSD を使用します。 重要事項: ポーズ固有の変更を必要とするジオメトリの領域毎に1つのPSDを作成してください。そうすることで、作成する必要のあるサンプルの全体的な総数を効率的に減らすことができます。 アニメーションに対してフレーム固有の補正を適用し、それらの補正間を補間したい場合は、 Shot Finaling PSD を使用します。

リグを組む時にPose-Space Deformを作成する方法

  1. Poseツールを使って、リグを静止ポーズまたはデフォルトポーズの状態にします。

  2. Python PanelからPose-Space Deformペインを開きます:

    • ペインの上部にある New Tabアイコンをクリックして、 New Pane Tab Type ▸ Misc ▸ Python Panel を選択します。

    • Python Panelの上部にあるドロップダウンメニューから、 Object Pose-Space Deform (Deprecated) を選択します。

  3. Create Rigging PSD をクリックします。

  4. PSD NameフィールドにPSDの名前(例えば、left_arm_bicept)を指定します。

  5. 'Select Rest Geometry'フィールドに静止ジオメトリを指定します。ここには、リグとジオメトリが静止位置にあるBone Deform SOPから上流のノードを指定してください。

  6. Add Driver をクリックしてドライバを選択します。これは'Add Driver(s)'ダイアログボックスを開きます。

  7. 'Driver Type'を選択します。FK(拘束なし)リグに関しては、ここには、Prameterタイプを指定して、OBJノードの回転、移動、スケールに相当するパラメータ(例えば、/obj/bone1/r)を設定します。IK(拘束あり)リグに関しては、ここには、派生トランスフォームを指定します。通常では'Relative'タイプを指定してトランスフォームを選択します。

  8. トランスフォームを選択する場合は、'Transform'タイプも選択しなければなりません。通常では、これを'Rotation'に設定します。

  9. 'OBJ Node'で、ドライバを抽出するノード(例えば、/obj/L_forearm_bone)を指定します。

  10. ドライバのタイプが'Relative'トランスフォームの場合は、'Relative OBJ Node'を設定します(例えば、/obj/L_upper_arm_bone)。

  11. Accept をクリックします。

  12. 'Skinning Type'を指定します。このスキニングタイプは、ジオメトリのポーズを決めているBone Deform SOPのタイプと同じでなければなりません。通常では、ここには'Linear'スキニングを指定します。

  13. Accept をクリックします。

アニメーション時にPose-Space Deformを作成する方法

  1. Poseツールを使って、リグを静止ポーズまたはデフォルトポーズの状態にします。

  2. Python PanelからPose-Space Deformペインを開きます:

    • ペインの上部にある New Tabアイコンをクリックして、 New Pane Tab Type ▸ Misc ▸ Python Panel を選択します。

    • Python Panelの上部にあるドロップダウンメニューから、 Object Pose-Space Deform (Deprecated) を選択します。

  3. Create Shot-Finaling PSD をクリックします。

  4. PSD NameフィールドにPSDの名前(例えば、left_arm_bicept)を指定します。

  5. 'Select Rest Geometry'フィールドに静止ジオメトリを指定します。ここには、リグが静止位置にあるBone Deform SOPから上流のノードを指定してください。

  6. 'Select Posed Geometry'フィールドに静止ジオメトリを指定します。ここには、ジオメトリのポーズを決めるBone Deform SOPを指定してください。

  7. 'Skinning Type'を指定します。このスキニングタイプは、ジオメトリのポーズを決めているBone Deform SOPのタイプと同じでなければなりません。通常では、ここには'Linear'スキニングを指定します。

  8. Accept をクリックします。

既存のPose-Space Deformを編集する

  1. Python PanelからPose-Space Deformペインを開きます:

    • ペインの上部にある New Tabアイコンをクリックして、 New Pane Tab Type ▸ Misc ▸ Python Panel を選択します。

    • Python Panelの上部にあるドロップダウンメニューから、 Object Pose-Space Deform (Deprecated) を選択します。

  2. Edit Existing PSD をクリックします。

  3. リストから目的のPSDノードを選択します。

  4. Accept をクリックします。

新しいポーズ形状をPSDに追加する方法

  1. PSDの作成方法、既存のPSDの編集方法の指示に従います。

  2. Poseツールを使って、リグを間違ったジオメトリのポーズの状態にします。

  3. 'AddPose-Shape'をクリックします。

  4. 上記のリストの新しいポーズ形状の'poseshape1'に配置された Editツールをクリックします。

  5. Editツールを使って、ジオメトリを修正します。

  6. 上記のリストの新しいポーズ形状の'poseshape1'に配置された'Done'ボタンをクリックします。

  7. Poseツールを使ってポーズを変化させ、ジオメトリが修正されているか確認し、必要に応じてさらにポーズ形状を追加します。

キャラクタ

KineFXのキャラクタ

SOPベースのリグを使ったジオメトリレベルのプロシージャルリギングとアニメーション。

オブジェクトレベルのキャラクタ

(廃止)ボーンベースのリグを使ったオブジェクトレベルのリギングとアニメーション。

ペイン