Houdini 20.0 キャラクタ

KineFX

SOPベースのキャラクタとリグによるプロシージャルなリギングとアニメーション。

KineFXって何?

KineFXとは、リギングとアニメーションのフレームワークのことであり、そして、すべて ジオメトリレベル でキャラクタの作成/編集を可能にするツールセットのことです。 特別なKineFX SOPsと通常のお馴染みのHoudini SOPsを一緒に使用することで、取り込んだキャラクタとアニメーションを編集したり、ゼロから独自のKineFXキャラクタを作成することができます。

  • KineFX用語の定義に関しては用語集を参照してください。

プロシージャルリギング

KineFXフレームワークは、 プロシージャルリギング の思想に基づいて構築されています。 プロシージャルリギングは、リグの繰り返し作業を迅速に行なったり、非破壊的に試行錯誤したり、静的なグラフシステムの場合のように何かを壊すことを恐れることなくセットアップを模索することができます。 KineFXを使用することで、アニメーション中にリグを再構成したり、アニメーションする階層の部分全体を削除してもスキンやアニメーションが失われないようにしたり、すべてのポイントの親子化を解除してもそれらのポイントの位置を維持(ワールド空間に変換)させることができます。

APEX(All-Purpose EXecution)とは、キャラクタリグの構築と評価に使用されるグラフ評価フレームワークです。 APEXグラフはジオメトリになっていて、キャラクタリグの論理表現に使用されます。 ユーザは、リグの論理ピースをプロシージャルに構築/組み立てることができ、ネットワーク内の後の時点でそのリグ論理が評価されるように選択することができます。 このような遅延評価の考え方のおかげで、そのリグ論理とリグ評価を切り離すことができるので、その結果、パフォーマンスが大幅に向上します。

KineFXはSOPレベルのリギング/アニメーションのフレームワークであり、APEXはそのKineFX下で実行されるグラフ評価エンジンです。 KineFXはAPEXを利用しており、そのKineFX基盤の一部は既にAPEXグラフ評価を使用しいます。

アニメーションとパックキャラクタフォーマット

Rig Treeビュー内のパックキャラクタフォーマットの階層

APEXアニメーション/リギングのワークフローに対応するために、この パックキャラクタフォーマット は、ビューポート内に複数体のキャラクタを作成/アニメーションさせるのに必要なデータを定義、バンドル、整理する手段となっています。 パックキャラクタフォーマットは、ディスク上のディレクトリ構造に似たフォルダ構造で整理されたジオメトリデータで構成されており、データは入れ子状のパックプリミティブとして追加します。

パックキャラクタフォーマット内では、キャラクタのエレメント(スケルトン、シェイプ、リグ)をキャラクタコンテナに追加してキャラクタを構築します。 そして、キャラクタはシーンコンテナに追加してアニメーションシーンを組み立てます。 次に、このアニメーションシーンがAPEX Scene Animate SOP(このノードの アニメーションステート でアニメーションを実行することができます)に渡されます。

アニメーションのリターゲット

Christophe Desse氏によるキャラクタモデル

リターゲットとは、あるキャラクタのアニメーションを受け取り、それを別のキャラクタに転送する工程のことです。 KineFXは堅牢で柔軟なシステムなので、ソースのキャラクタとターゲットのキャラクタ間の形態と階層構造が大きく異なったとしても制御することができます。

サブトピック

キャラクタ

KineFXのキャラクタ

SOPベースのリグを使ったジオメトリレベルのプロシージャルリギングとアニメーション。

オブジェクトレベルのキャラクタ

(廃止)ボーンベースのリグを使ったオブジェクトレベルのリギングとアニメーション。

ペイン