Houdini 20.0 シェルフツール

Spreading Fire shelf tool

選択したオブジェクトの表面にわたって燃え広がる炎のシミュレーションを生成します。

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概要

このツールは、選択したオブジェクトから燃え広がる炎のシミュレーションをセットアップします。 このシミュレーションには2つのステージがあります。 1つ目のステージでは、Pyro Source SpreadSOPを利用して、選択したオブジェクトの表面にわたって広がる挙動を取り込みます。 2つ目のステージでは、Pyro Solver (Sparse)DOPで、このベースとなる広がりをソースとして受け取って、燃え広がる炎の動きとルックを生成します。

Spreading Fireを理解する

作成されたセットアップは、以下の3つのコンポーネントで構成されています。

  1. object_sourceは、広がりのシミュレーションとソースの準備を管理します。hot_regionノードには、炎が広がる開始点を指定し、最初に着火したい位置まで移動させることができます。 simulate_spreadノードは、この開始点から広がっていく燃焼領域を取り込みます。

    Tip

    Pyroシミュレーションに進む前に、このネットワーク内で、広がりのアニメーションを仕上げてください。

  2. fire_simulationには、広がりのソースを消費して、炎のルックを生成するダイナミクスネットワークが含まれています。 Sparse Pyro Solverノードのパラメータは、炎の動きと出現する形状に対して多大な影響力を持ちます。

    To...Do this

    炎の速度を上げる

    Buoyancy Scale を上げます。これは、炎の垂直方向のサイズも大きくします。

    炎の垂直方向のサイズを変更する

    Flame Lifespan を調整します。 このパラメータの値が大きいほど、flameフィールドがゆっくりと減って、より高い炎が生成されます。

    炎の動きを変更する

    DisturbanceShredding を試行錯誤してください。 一般的に、Disturbanceは炎を拡散させるのに対して、ShreddingはVelocityの方向を変えて炎を細断状にします。

    炎の明るさとカラーを調整する

    pyro Smoke ObjectEmission Scale パラメータと Temperature Scale パラメータを変更します。 これらのパラメータは、 Guides ▸ Multi Field ▸ Emission サブタブにあります。

  3. fire_importは、シミュレーションの結果をSOPジオメトリに取り込みます。Pyro Post-Processノードは、適切なビューポートの視覚化を設定し、レンダリングに一致するマテリアルを作成します。

シェルフツール

シェルフの使い方

テクニカル