On this page |
始める前に ¶
Note
このガイドは、サーバーとクライアントがどちらも同じオペレーティングシステム(Linux,MacOS,Windows)を使用していることを想定しています。 オペレーティングシステムが混在したHQueueファームをセットアップすることも可能ですが、このガイドでは説明しません。
HQueueファームをセットアップする前に、以下の項目が必須です:
ネットワーク接続 |
|
---|---|
共有ネットワークフォルダ |
|
Houdini |
|
HQueueのインストール方法 ¶
HQueueファームのセットアップには、HQueueサーバーのインストール、HQueueへのネットワークフォルダの登録、ファームへのクライアントマシンの追加の作業が伴います。
Note
現在のところ、HQueueインストールはHoudini Launcherから利用できません。 代わりにHoudiniインストーラを使用してHQueueをインストールしてください。
LinuxにHQueueをインストール ¶
-
HQueueサーバーをインストールする
-
HQueueサーバーを走らせたいマシンを選定します。ここでは serverMachine と仮定します。
-
選定したマシン上にHoudiniインストーラのtarballをダウンロードします。
-
そのtarballを解凍して、
sudo
でHoudiniインストーラを実行します。例:
tar zxf houdini-X.X.XXX-linux_x86_64_gccY.Y.tar.gz cd houdini-X.X.XXX-linux_x86_64_gccY.Y sudo ./houdini_install
-
インストーラで:
-
HQueue Server
以外のすべてのコンポーネントのチェックを外します。 -
プロンプトが表示されたら、すべてのHQueueサーバーオプションをデフォルト値のままにしてインストールを進めます。
-
-
インストーラが終了すると、HQueueサーバーが
/opt/hqueue
にインストールされます。 -
ウェブブラウザを開いて、
http://serverMachine:5000
にアクセスして、HQueueサーバーが起動しているかどうか確認することができます。Note
serverMachine にDNSが設定されていない場合、そのサーバーマシンのIPアドレスを使用することでHQueueに接続することができます。
例えば、 http://X.X.X.X:5000 です。
Note
HQueueサーバーは、マシンを再起動した後に自動で起動しません。 HQueueサーバーが自動的に起動するように設定するには、
/opt/hqueue/scripts/hqserverd
を記述したsystemd
スクリプトを作成する必要があります。
-
-
ネットワークフォルダをHQueueに登録する
-
ウェブブラウザを開いて、HQueueウェブインターフェースにアクセスします。 例えば、 http://serverMachine:5000 です。
-
右上コーナーにある“三本線”のアイコンの上にマウスカーソルを置いて、
Network Folders
を選択します。 -
その
Network Folder 1
ボックス内のLinux Mount
フィールドに、ネットワークフォルダのマウント先(例えば、 /Users/Shared/myShare )を設定します。他のすべてのフィールドはデフォルト値のままにします。 -
変更を保存します。HQueueジョブ内とHoudiniパラメータ内の
$HQROOT
参照は、LinuxマシンではLinux Mount
フィールドの値に展開されます。
-
-
クライアントマシンを追加する
-
クライアントマシン上にHoudiniインストーラのtarballをダウンロードします。
-
そのtarballを解凍して、
sudo
でHoudiniインストーラを実行します。例:
tar zxf houdini-X.X.XXX-linux_x86_64_gccY.Y.tar.gz cd houdini-X.X.XXX-linux_x86_64_gccY.Y ./houdini_install
Note
HQueueクライアントは、この
./houdini_install
インストーラスクリプトを実行したユーザアカウントでジョブを実行するようになります。 -
このインストーラで:
-
インストラーをrootとして再実行するかどうか尋ねられた場合、“no”と入力します。
-
HQueue Client
以外のすべてのコンポーネントのチェックを外します。 -
接続先のHQueueサーバーを尋ねられたら、ファームを指したURL(例えば、
http://serverMachine:5000
)を設定して、インストールを進めます。Note
serverMachine
にDNSが設定されていない場合は、代わりにそのURLにそのサーバーマシンのIPアドレスを入力することができます。例えば、
http://X.X.X.X:5000
です。 -
残りのHQueueクライアントオプションはデフォルト値のままにします。
-
-
インストーラが終了すると、HQueueクライアントがホームディレクトリ(
$HOME/hqclient
)にインストールされます。 -
HQueueウェブインターフェースのClientsページに進んで、そのマシンがファームに追加するのに成功したことを確認します。
Note
ファームに追加したいクライアントマシン毎に上記の手順を繰り返します。
-
MacOSにHQueueをインストール ¶
-
HQueueサーバーをインストールする
-
HQueueサーバーを走らせたいマシンを選定します。ここでは serverMachine と仮定します。
-
選定したマシン上にHoudiniインストーラをダウンロードして実行します。
-
インストーラでは、コンポーネントリストに
HQueue Server
のチェックを付けて、他のすべてのコンポーネントのチェックを外します。インストールを進めます。 -
インストーラが終了すると、HQueueサーバーが
/Library/HQueueServer
にインストールされ、新しいcom.sidefx.hqserver.plist
サービスファイルが/Library/LaunchDaemons
に追加されます。このサービスファイルは、マシンを再起動した後に自動でHQueueサーバーを起動します。 -
ウェブブラウザを開いて、
http://serverMachine:5000
にアクセスして、HQueueサーバーが起動しているかどうか確認することができます。Note
serverMachine にDNSが設定されていない場合、そのサーバーマシンのIPアドレスを使用することでHQueueに接続することができます。
例えば、 http://X.X.X.X:5000 です。
-
-
ネットワークフォルダをHQueueに登録する
-
ウェブブラウザを開いて、HQueueウェブインターフェースにアクセスします。 例えば、 http://serverMachine:5000 です。
-
右上コーナーにある“三本線”のアイコンの上にマウスカーソルを置いて、
Network Folders
を選択します。 -
その
Network Folder 1
ボックス内のmacOS Mount
フィールドに、ネットワークフォルダのマウント先(例えば、 /Users/Shared/myShare )を設定します。他のすべてのフィールドはデフォルト値のままにします。 -
変更を保存します。HQueueジョブ内とHoudiniパラメータ内の
$HQROOT
参照は、MacOSマシンではmacOS Mount
フィールドの値に展開されます。
-
-
クライアントマシンを追加する
-
クライアントマシン上にHoudiniインストーラをダウンロードして実行します。
-
インストーラでは、コンポーネントリストに
HQueue Client (files only)
のチェックを付けて、他のすべてのコンポーネントのチェックを外します。インストールを進めます。 -
インストーラが終了すると、MacOSのTerminal appを開いて、そのターミナルで
sudo /Library/HQueueClient/install.sh
と打って、クライアントインストールを完了させるインストーラスクリプトを実行します。 -
このインストーラスクリプトでは:
-
プロンプトが表示されたら、HQueueクライアントを実行するユーザアカウントを入力します。このユーザアカウントは、クライアントに割り当てられたジョブを実行する際にも使用されます。もし
hquser
をユーザアカウントとして選んだ場合、インストーラスクリプトはそのユーザアカウントを作成します。詳細は、hquserアカウントを参照してください。 -
プロンプトが表示されたら、サーバーのマシン名とポート番号を入力します。これは、HQueueクライアントがHQueueサーバーを特定して接続するために必要です。
-
-
インストーラスクリプトが終了すると、HQueueクライアントが
/Library/HQueueClient
にインストールされ、新しいcom.sidefx.hqclient.plist
サービスファイルが/Library/LaunchDaemons
に追加されます。このサービスファイルは、マシンを再起動した後に自動でHQueueクライアントを起動します。 -
HQueueウェブインターフェースのClientsページに進んで、そのマシンがファームに追加するのに成功したことを確認します。
Note
ファームに追加したいクライアントマシン毎に上記の手順を繰り返します。
-
WindowsにHQueueをインストール ¶
-
HQueueサーバーをインストールする
-
HQueueサーバーを走らせたいマシンを選定します。ここでは serverMachine と仮定します。
-
選定したマシン上にHoudiniインストーラをダウンロードして実行します。
-
インストーラでは、コンポーネントリストに
HQueue Server
のチェックを付けて、他のすべてのコンポーネントのチェックを外します。 -
プロンプトが表示されたら、すべてのHQueueサーバーオプションをデフォルト値のままにしてインストールを進めます。
-
インストーラが終了すると、HQueueサーバーが
C:/HQueueServer
にインストールされ、新しいHQueueServer
サービスがWindowsサービスに追加されます。このサービスは、マシンを再起動した後に自動でHQueueサーバーを起動します。 -
ウェブブラウザを開いて、
http://serverMachine:5000
にアクセスして、HQueueサーバーが起動しているかどうか確認することができます。Note
serverMachine にDNSが設定されていない場合、そのサーバーマシンのIPアドレスを使用することでHQueueに接続することができます。
例えば、 http://X.X.X.X:5000 です。
-
-
ネットワークフォルダをHQueueに登録する
-
ウェブブラウザを開いて、HQueueウェブインターフェースにアクセスします。 例えば、 http://serverMachine:5000 です。
-
右上コーナーにある“三本線”のアイコンの上にマウスカーソルを置いて、
Network Folders
を選択します。 -
その
Network Folder 1
ボックス内のWindows Mount
フィールドに、ネットワークフォルダのマウント先を設定します。 ここには、マップされるネットワークドライブレター(例えば、H:
)やUNCパス(例えば、\\diskServer\shareName
)を入力することができます。 他のすべてのフィールドはデフォルト値のままにします。 -
変更を保存します。HQueueジョブ内とHoudiniパラメータ内の
$HQROOT
参照は、WindowsマシンではWindows Mount
フィールドの値に展開されます。
-
-
クライアントマシンを追加する
-
クライアントマシン上にHoudiniインストーラをダウンロードして実行します。
-
インストーラでは:
-
コンポーネントリストに
HQueue Client
のチェックを付けて、他のすべてのコンポーネントのチェックを外します。 -
HQueueサーバー情報を入力するように尋ねられたら、
Name
フィールドにHQueueサーバーのマシン名(例えば、serverMachine
)を設定します。さらに、Port Number
フィールドには、そのHQueueサーバーがListenするポート番号(デフォルトは5000
)を設定します。これは、HQueueクライアントがHQueueサーバーを特定して接続するために必要です。Note
serverMachine にDNSが設定されていない場合、
Name
フィールドには、そのサーバーマシンのIPアドレスを使用することができます。 -
残りのHQueueクライアントオプションはデフォルト値のままにします。
-
-
インストーラが終了すると、HQueueクライアントが
C:/HQueueClient
にインストールされ、新しい HQueueClient スケジュールタスクが作成されます。このスケジュールタスクは、マシンを再起動した後に自動でHQueueクライアントを起動し、Windows タスク スケジューラ で確認することができます。 -
インストールの後はクライアントマシンを再起動してください。そうしなかった場合、クライアントは、マッピングされたネットワークドライブにアクセスできないことがあります。
Note
ファームに追加したいクライアントマシン毎に上記の手順を繰り返します。
-
ファームをテストする方法 ¶
HQueueファームが正しく設定されているかテストするために、単純なHoudiniレンダージョブを投入することができます:
-
Houdiniを起動します。
-
単純なシーンを作成します。レンダリングするには、最低でも何かしらのジオメトリ、ライト、カメラ、Mantra ROPを配置します。
-
/out
ノードネットワークに進んで、HQueue Render ROP
を配置します。 -
パラメータエディタで、
Output Driver
パラメータにMantra ROPを設定します。 -
HQueue Server
パラメータにHQueueファーム(例えば、http://serverMachine:5000
)を指定します。Note
serverMachine
にDNSが設定されていない場合は、代わりにそのURLにそのサーバーマシンのIPアドレスを入力しても構いません。 例えば、http://X.X.X.X:5000
です。 -
次に、 Target HFS パラメータに、クライアントマシン上にインストールされているHoudiniの場所を設定します。
Mac
MacOSでは、 Target HFS を以下のように設定します:
/Applications/Houdini/HoudiniX.Y.ZZZ/Frameworks/Houdini.framework/Versions/Current/Resources
Windows
Windowsでは、 Target HFS を以下のように設定します:
C:/Program Files/Side Effects Software/Houdini X.Y.ZZZ
Linux
Linuxでは、 Target HFS を以下のように設定します:
/opt/hfsX.Y.ZZZ
-
HQROOT ネットワークフォルダ内に
.hip
ファイルを保存します。HQROOTネットワークフォルダの設定は、HQueueウェブインターフェースのNetwork Foldersウェブページにあります。Mac
MacOSでは、そのネットワークフォルダはHQROOTネットワークフォルダ用の
macOS Mount
フィールドで定義されています。 例えば、.hip
ファイルを/Volumes/myShare/test.hip
に保存します。Windows
Windowsでは、そのネットワークフォルダはHQROOTネットワークフォルダ用の
Windows Mount
フィールドで定義されています。 例えば、.hip
ファイルをH:/test.hip
に保存します。Linux
Linuxでは、そのネットワークフォルダはHQROOTネットワークフォルダ用の
Linux Mount
フィールドで定義されています。 例えば、.hip
ファイルを/mnt/myShare/test.hip
に保存します。 -
パラメータエディタの上部にある Submit Job をクリックします。
-
新しいジョブがHQueueウェブインターフェースに出現します。
-
そのジョブのID上をクリックすることで、そのジョブの中に入って詳細を確認することができます。
-
トラブルシューティング ¶
ジョブが失敗した時、HQueueウェブインターフェース内でそのジョブのIDをクリックすることで、その原因を調べることができます。
これによって、そのジョブの中に入って、その詳細を確認することができます。
ジョブの子ジョブ
が失敗したら、その子ジョブのIDをクリックすることで、さらにその中に入ることができます。
最終的には、そのジョブの出力が入ったOutput Log
フィールドを確認することになります。
この出力には、ジョブが失敗した原因を示したエラーメッセージが入っています。
よくあるジョブの失敗エラーと解決方法に関しては、トラブルシューティングのFAQsを参照してください。
スクリプトによるインストール ¶
コマンドラインからのHQueueインストールは、スクリプトを組んでそのインストールを実行することができます。 これは、HQueueファームのインストールと設定を自動化したい場合に便利です。
Linuxでのスクリプトによるインストール ¶
Linuxでのスクリプトによるインストールは、Houdiniインストーラのtarballのhoudini-X.X.XXX-linux_x86_64_gccY.Y.tar.gz
から始めます。
SideFXウェブサイトからそのtarballをダウンロードしてください。
-
HQueueサーバーをインストールする
-
以下のコマンドを叩いてHQueueサーバーをインストールします:
# インストーラのtarballを解凍します。 tar zxf houdini-X.X.XXX-linux_x86_64_gccY.Y.tar.gz # 解凍されたインストーラディレクトリの中に入ります。 cd houdini-X.X.XXX-linux_x86_64_gccY.Y # インストーラスクリプトを実行してHQueueサーバーをインストールします。 sudo ./houdini.install --auto-install --accept-EULA 20XX-XX-XX --no-install-houdini –-no-install-license --install-hqueue-server --hqueue-server-dir /opt/hqueue --upgrade-hqueue-server-if-exists yes
-
HQueueサーバーは
/opt/hqueue
にインストールされ、root
アカウントで実行されます。
-
-
HQueueクライアントをインストールする
-
以下のコマンドを叩いてHQueueクライアントをインストールします:
# インストーラのtarballを解凍します。 tar zxf houdini-X.X.XXX-linux_x86_64_gccY.Y.tar.gz # 解凍されたインストーラディレクトリの中に入ります。 cd houdini-X.X.XXX-linux_x86_64_gccY.Y # インストーラスクリプトを実行してHQueueクライアントをインストールします。 sudo ./houdini.install --auto-install --accept-EULA 20XX-XX-XX --no-install-houdini –-no-install-license --install-hqueue-client --hqueue-client-dir /home/myUser/hqclient --hqueue-client-user myUser --hqueue-server-name myServer --hqueue-server-port 5000
-
HQueueクライアントは
/home/myUser/hqclient
にインストールされ、myUser
アカウントで実行されます。HQueueクライアントはhttp://myServer:5000
の場所にあるHQueueサーバーに接続されます。
-
MacOSでのスクリプトによるインストール ¶
MacOSでのスクリプトによるインストールは、Houdiniインストーライメージのhoudini-X.X.XXX-macosx_YYY_clangZZ_ZZ.dmg
から始めます。
SideFXウェブサイトからそのイメージをダウンロードしてください。
-
(前提条件)インストールするコンポーネントが指定されたChoice XMLファイルを生成する
-
MacOSでのスクリプトによるインストールには、インストーラにどのコンポーネントをインストールするべきか指定されたChoice XMLファイルを事前に生成する必要があります。
-
以下のコマンドを叩いて、そのChoice XMLファイルを生成します:
# 以前のHoudiniインストーライメージのマウントが残っていないようにします。 sudo hdiutil detach /Volumes/Houdini # Houdiniインストーライメージをマウントします。 sudo hdiutil attach houdini-X.X.XXX-macosx_YYY_clangZZ_ZZ.dmg # Choice XMLファイルを生成します。 installer -showChoiceChangesXML -pkg /Volumes/Houdini/Houdini.pkg -target / &> /tmp/install_choices.xml # クリーンアップします。Houdiniインストーライメージをマウント解除します。 sudo hdiutil detach /Volumes/Houdini
-
テキストエディタで
/tmp/install_choices.xml
を開き、<integer>1</integer>
の行を<integer>0</integer>
にすべて置換して、ファイル内のすべてのコンポーネントの選択を解除します。変更をファイルに保存して、テキストエディタを閉じます。 -
/tmp/install_choices.xml
のコピーを2個作成し、1つ目のコピーの名前をサーバーインストール用に/tmp/hqueue_server_install_choices.xml
に、2つ目のコピーの名前をクライアントインストール用に/tmp/hqueue_client_install_choices.xml
に変更します。 -
サーバーインストール用の
/tmp/hqueue_server_install_choices.xml
をテキストエディタで開きます。HQueueサーバーコンポーネントを選択する行グループを検索します。その行グループは以下のようになっています:<dict> <key>attributeSetting</key> <integer>0</integer> <key>choiceAttribute</key> <string>selected</string> <key>choiceIdentifier</key> <string>hqserver</string> </dict>
この行グループ内の
<integer>0</integer>
を<integer>1</integer>
に置換して、インストールでHQueueサーバーコンポーネントが選択されるようにします。変更をファイルに保存して、テキストエディタを閉じます。 -
クライアントインストール用も同様に、
/tmp/hqueue_client_install_choices.xml
をテキストエディタで開きます。HQueueクライアントコンポーネントを選択する行グループを検索します。その行グループは以下のようになっています:<dict> <key>attributeSetting</key> <integer>0</integer> <key>choiceAttribute</key> <string>selected</string> <key>choiceIdentifier</key> <string>hqclient</string> </dict>
この行グループ内の
<integer>0</integer>
を<integer>1</integer>
に置換して、インストールでHQueueクライアントコンポーネントが選択されるようにします。変更をファイルに保存して、テキストエディタを閉じます。 -
これでサーバー用とクライアント用のChoice XMLファイルの準備が出来ました。
Note
HQueueサーバー/クライアントのインストールまたはアップグレードの度にサーバー用とクライアント用にこれらのChoice XMLファイルを再生成する必要はありません。 これらのXMLファイルは今後のインストールでも再利用することができます。 Houdiniインストーラのコンポーネントオプションで変更があった場合にのみ、これらのXMLファイルを再生成する必要があります。
-
-
HQueueサーバーをインストールする
-
以下のコマンドを叩いて、HQueueサーバーをインストールします:
# 以前のHoudiniインストーライメージのマウントが残っていないようにします。 sudo hdiutil detach /Volumes/Houdini # Houdiniインストーライメージをマウントします。 sudo hdiutil attach houdini-X.X.XXX-macosx_YYY_clangZZ_ZZ.dmg # HQueueサーバーをインストールします。 sudo installer -pkg /Volumes/Houdini/Houdini.pkg -target / -applyChoiceChangesXML /tmp/hqueue_server_install_choices.xml # クリーンアップします。Houdiniインストーライメージをマウント解除します。 sudo hdiutil detach /Volumes/Houdini
-
HQueueサーバーは
/Library/HQueueServer
にインストールされ、root
アカウントで実行されます。HQueueサーバーを起動する新しいlaunchctlサービスの/Library/LaunchDaemons/com.sidefx.hqserver.plist
も作成されます。
-
-
HQueueクライアントをインストールする
-
以下のコマンドを叩いて、HQueueクライアントをインストールします:
# 以前のHoudiniインストーライメージのマウントが残っていないようにします。 sudo hdiutil detach /Volumes/Houdini # Houdiniインストーライメージをマウントします。 sudo hdiutil attach houdini-X.X.XXX-macosx_YYY_clangZZ_ZZ.dmg # HQueueクライアントファイルをインストールします。 sudo installer -pkg /Volumes/Houdini/Houdini.pkg -target / -applyChoiceChangesXML /tmp/hqueue_client_install_choices.xml # HQueueクライアントインストーラスクリプトを実行します。 cd /Library/HQueueClient sudo ./install.sh --user myUser --hq-server myServer --hq-server-port 5000 # クリーンアップします。Houdiniインストーライメージをマウント解除します。 sudo hdiutil detach /Volumes/Houdini
-
HQueueクライアントは
/Library/HQueueClient
にインストールされ、myUser
アカウントで実行されます。HQueueクライアントはhttp://myServer:5000
の場所にあるHQueueサーバーに接続されます。
-
Windowsでのスクリプトによるインストール ¶
Windowsでのスクリプトによるインストールは、Houdiniインストーラ実行可能ファイルのhoudini-X.X.XXX-win64-vcYYY.exe
から始めます。
SideFXウェブサイトからその実行可能ファイルをダウンロードしてください。
-
HQueueサーバーをインストールする
-
以下のコマンドを叩いて、HQueueサーバーをインストールします:
houdini-X.X.XXX-win64-vcYYY.exe /S /AcceptEULA=20XX-XX-XX /LicenseServer=No /DesktopIcon=No /FileAssociations=No /HoudiniServer=No /SideFXLabs=No /HQueueServer=Yes /Action=install /HQServerInstallDir=C:\HQueueServer /ServiceName=HQueueServer
-
HQueueサーバーは
C:\HQueueServer
にインストールされ、HQueueサーバーを起動する新しいHQueueServer
サービスが作成されます。
-
-
HQueueクライアントをインストールする
-
以下のコマンドを叩いて、HQueueクライアントをインストールします:
# HQueueクライアントをインストールします。 houdini-X.X.XXX-win64-vcYYY.exe /S /AcceptEULA=20XX-XX-XX /LicenseServer=No /DesktopIcon=No /FileAssociations=No /HoudiniServer=No /SideFXLabs=No /HQueueClient=Yes /HQClientInstallDir=C:\HQueueClient /HQClientServerName=myServer /HQClientServerPort=5000 # マシンを再起動してインストールを完了します。 shutdown /r
-
HQueueクライアントは
C:\HQueueClient
にインストールされ、インストーラ実行可能ファイルを実行したユーザアカウントで実行されます。HQueueクライアントはhttp://myServer:5000
の場所にあるHQueueサーバーに接続されます。
-
HQueueのアップグレード ¶
HQueueサーバーのアップグレードは、通常のHQueueサーバーインストールの工程を踏みます。 オペレーティングシステムによっては、インストーラがHQueueサーバーをインストールするのか、それとも、既存のHQueueサーバーをアップグレードするのか尋ねて来ます。 アップグレードを選択すると、サーバーファイルは上書きされますが、既存のサーバーデータベースと設定ファイルは保持されます。 インストールを選択すると、サーバーファイル、データベース、設定ファイルが上書きされます。 インストーラがインストールまたはアップグレードのどちらにするのかを尋ねて来なかった場合、インストーラはアップグレードを実施します。
HQueueサーバーを新しいバージョンにアップグレードすると、HQueueクライアントはHQueueサーバーから新しいクライアントコードを引っ張ってきて自動的にアップグレードされます。 HQueueウェブサイト内で“Upgrade <machine>”のジョブが出現するのを見かける場合がありますが、これは、クライアント自体の自動アップグレードを意味します。 自動アップグレードに失敗した場合、または、自動アップグレードが行なわれなかった場合、HQueueウェブサイトのClientsウェブページから手動でクライアントのアップグレードを要求したり(クライアントの管理を参照)、または、Houdiniインストーラを使用して新しいバージョンのクライアントをインストールすることができます。 Houdiniインストーラを使用したインストールは、既存のクライアントの設定をアップグレードして保持します。
古いHQueue Python2版ファームのアップグレード ¶
古いHQueue Python2版ファームのアップグレードは、通常のHQueueアップグレードと同様です。
Houdiniインストーラを使用して、HQueueサーバーをアップグレードします。 インストーラは、古いHQueue Python2版サーバーを検知して、その古いサーバーのバックアップを取った後に、新規インストール/アップグレードを進めます。
古いサーバーは以下の場所にバックアップされます:
Linux
/opt/hqueue.backup.YYYY-MM-DD_HHMMSS
Mac
/Library/HQueueServer.YYYY-MM-DD_HHMMSS.bak
Windows
C:/HQueueServer_bk.MM-DD-YYYY.HHMMSS
また、インストーラは、古いサーバーデータベースと設定ファイルを新しいHQueueサーバーで必要となる新しいフォーマットに変換します。
インストールとHQueueサーバーのアップグレードの後に、古いPython2版HQueueクライアントをアップグレードすることができます。 Houdiniインストーラを使用した方法でのみ、古いPython2版HQueueクライアントをアップグレードすることができます。 HQueueウェブサイトからHQueueクライアントをアップグレードすることはできません。
インストーラは古いHQueue Python2版HQueueクライアントを検知して、その古いクライアントのバックアップを取った後に、新規インストール/アップグレードを進めます。
古いクライアントは以下の場所にバックアップされます:
Linux
/home/myUser/hqclient.backup.YYYY-MM-DD_HHMMSS
Mac
/Library/HQueueClient.YYYY-MM-DD_HHMMSS.bak
Windows
C:/HQueueClient_bk.MM-DD-YYYY.HHMMSS
また、インストーラは古い設定ファイルを新しいHQueueクライアントで必要となる新しいフォーマットに変換します。
クライアントインストールの後、新しいPython3版HQueueファームを利用できる準備が整います。 バックアップされたサーバー/クライアントのフォルダの削除は、必要に応じてあなた自身で削除してください。
オプション: hquser
アカウント
¶
オプションで、クライアントマシン上でHQueueを実行するhquser
ユーザとhqgroup
ユーザグループをセットアップすることができます。
慣例では、そのユーザIDとそのグループのIDはどちらも601
で、そのユーザのパスワードはhqpass
ですが、それらを変更しても構いません。
Linux
Linuxディストリビューションによっては、ユーザアカウントを作成するためのユーザインターフェースが用意されていますが、用意されていなければ、adduser
コマンドを使用します。
Mac
システム環境設定の ユーザとグループ パネルで、ユーザとグループを作成することができます。
クライアント間でユーザアカウントを統一するメリットは以下のとおりです:
-
特定のクライアントにログインする必要がある時に、別のクライアントマシンの別のユーザアカウントを気にする必要がありません。
-
クライアントソフトウェアで作成されたどのファイルも所有者が1人のユーザに統一されます。
ユーザとグループを作成したら、HQueueサーバー/クライアントをhquser
として起動してください。