Houdini 18.0 タスクを実行する方法

ファイルパス

TOPネットワークの入力/出力ファイルパスの上手な扱い方。

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概要

ワークを処理するほとんどのTOPノードには、入力/出力のファイルパスを指定することができます。 TOPsでは、スケジューラノード毎に作業ディレクトリを指定できるようになっています(このようになっている理由は、レンダーファームソフトウェアによっては、使用する共有ネットワークファイルシステムが異なるからです)。 出力先に指定するどのファイルパスも、以下で説明するPDG_DIRまたは$HIPのディレクトリを基準にしてください。

How to

  • スケジューラ系ノードの基本作業ディレクトリを設定します。このディレクトリは、ワークスクリプトからPDG_DIR環境変数として利用可能です。

    • HIPファイル毎に別々の作業ディレクトリを使用してください。これは、2つのHIPファイルが同じPDG_DIRに書き込んでしまわないようにします。パラメータのデフォルト値から生成されるデフォルトのファイル名のほとんどは、HIPファイル内でのみ固有の名前になっています。

    • レンダーファームスケジューラに関しては、必ずネットワークファイルシステム内のディレクトリ(例えば、SMB共有のNFSマウント)をレンダーファームのクライアントマシンで共有してください。

  • ファイル名(例えば、レンダリングの出力画像ファイル名、生成されるジオメトリのファイル名)を指定する時は、必ずそのパスは$HIPまたはPDG_DIRを基準にしてください。

  • ROP GeometryなどのHoudini特有のノードでは、引き続き$HIP相対パスを使用してください。

  • ffmepgやimagemagickなどの非Houdini系のTOPノードのファイル名パラメータにPDG_DIRを使用する時は、${PDG_DIR}ではなくて__PDG_DIR__の形式を使用してください。 万が一${PDG_DIR}を使用してしまうと、ディペンデンシーグラフがその変数を取得する以前にHoudini側がその変数自体の展開を試みて失敗に終わります。 Houdini側では__PDG_DIR__構文は無視されますが、スケジューラ側ではファーム上のファイルシステムに対して正しいパスに展開されます。

環境変数

PDG_DIR

スケジューラ系ノードで指定されたTOPネットワークの作業ディレクトリ。 TOPパラメータでは、これは__PDG_DIR__のエイリアスです。 ジョブ環境では、これは、クック作業ディレクトリのローカルパスに設定されます。

PDG_TEMP

現行セッションの作業ディレクトリ(PDG_DIR)内の共有一時ファイルディレクトリ。 デフォルトは$PDG_DIR/pdgtemp/houdini_process_idです。 ジョブ環境では、これが設定されます。

PDG_SCRIPTDIR

一時ディレクトリ(PDG_TEMP)内の共有スクリプトディレクトリ。スクリプトファイルをファイルディペンデンシーとしてリストすると、それらのファイルがこのディレクトリ下にコピーされます。デフォルトは$PDG_TEMP/scriptsです。 ジョブ環境では、これが設定されます。

これを使わなくとも、単に共有ネットワークファイルシステム内の特定の場所にスクリプトを配置しても構いません。

PDG_ITEM_NAME

実行されているワークアイテムの名前。 これは、データディレクトリ内のシリアライズ化されたワークアイテムファイルの名前にも相当します。 ジョブ環境では、これが設定されます。

PDG_HYTHON

これがHoudiniで設定されている場合、スケジューラは$HFS/bin/hythonの代わりにこのパスを使用します。 これがLocal Schedulerで実行されているHoudiniと異なるバージョンだった場合、ライブラリの競合を回避するために、ワークアイテム環境内で少なくとも$HFSをクリアする必要があることに注意してください。

PDG_RESULT_SERVER

ジョブがステータスと結果を送信するサーバーのホスト名とポート。 ジョブ環境では、これが設定されます。

タスクを実行する方法

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