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CPUやメモリがもっと必要な膨大なシミュレーションで、1方向のリレーションシップ(例えば、複数のRBDオブジェクトが煙の中を突き進んでいくのに、煙の影響を受ける場合)が個別に存在しているのであれば、その膨大なシミュレーションを別々のシミュレーションに分けることができます。
例えば、複数のRBDオブジェクトを1つのシミュレーションとして実行すると、その結果をsimファイルにキャッシュ化することができます。そして、別々のシミュレーションでRBDオブジェクトsimファイルをインポートして1方向の煙とのアフェクターリレーションシップをセットアップします。
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膨大なシミュレーションを 時間 で分けることもできます。ある時点までシミュレーションを実行して、その全体のシミュレーションの状態をsimファイルに保存することができます(ネットワークの最後にFile Dynamicsノードを使います)。それから同じネットワークを使って後半のシミュレーションを実行できます。ただし、DOPネットワークの Initial State パラメータで、保存した中間点のsimファイルを読み込みます。
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DOP Networkコンテナノードの Simulation タブにはシミュレーションを最適化するパラメータがいくつかあります:
Cache Simulation
完全にキャッシュ化をオフにできます。ビューアでの操作を高速化させるよりメモリを節約するほうが重要な場合には、このオプションをオフにします。
Cache Memory
Houdiniがシミュレーションキャッシュとして使うメモリの最大容量。単位はがMBで、デフォルトは500MBです。
Cache Substep Data
キャッシュにサブステップソルバ情報を含めます。サブフレームモーションブラーをしたいときに便利です。
Allow Caching To Disk
メモリ内のシミュレーションキャッシュがいっぱいになると、Houdiniはディスクスペースを使います。このオプションをオンにすると、Houdiniが使うディスクスペースの容量が制限されなくなります。
Provide Data Hints
このオプションは、ネットワークで作成したデータ接続が正しいかチェックします。ネットワークの構築を終えた時、警告が必要ない場合、少しだけパフォーマンスを上げるために、これをオフにします(何万ものオブジェクトによる膨大なシミュレーションでは非常に重要です)。
Enable Automatic Resimulation
このオプションはフレーム1に戻す度に、シミュレーションを現在の設定にリセットします。もし最初のフレームのセットアップにかなりの時間がかかるならば、このオプションをオフにします。ただし、オフにすれば、現在の設定でシミュレーションを再計算するためにはResimulateアイコンをクリックしなければなりません。
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シミュレーションタイムステップがフレームスピードよりも遅い(例えば、
3/$FPS
)場合、DOP Networkコンテナノードの Interpolate Display Data オプションがアニメーション再生時にタイムステップ間の移動を滑らかにします。