Houdini 20.0 リファレンス

コマンドラインからHoudiniを起動

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コマンドラインのオプション

コマンドラインからHoudiniを起動する場合は、オプションを指定することができます。さらに、任意で開くファイル(.hipのシーンファイル、.cmd.pyのスクリプト、読み込む.hdaライブラリ)のリストも指定することができます。

houdini [options] [file ...]

Houdiniは以下のオプションを認識します。

-foreground

MacOSとLinuxでは、コマンドラインからHoudiniを起動すると、デフォルトでは“バックグラウンド”でHoudiniが起動して、ターミナルの制御がシェルに戻されます。このオプションではHoudiniを“フォアグラウンド”として起動します。つまり、Houdiniを終了または⌃ Ctrl + Zを押してフォアグラウンドプロセスを停止するまで、シェルでコマンドをタイプすることができません。

-background

Houdiniが“バックグラウンド”として起動して、ターミナルの制御がシェルに戻されます。これがデフォルトです。

-geometry

画面上でのウィンドウのサイズを定義します(-spanも参照してください)。例:

houdini -geometry=WxH+X+Y

(Wは幅、Hは高さ、Xは水平位置、Yは垂直位置)。このオプションにはスペースを入れることができません。XYにはマイナスの値を設定することができます(セパレータの+の代わりに-を使用する場合)。ウィンドウマネージャによっては、画面よりも大きいサイズのウィンドウ、ウィンドウマネージャのツールバー位置との重なり、画面外へのウィンドウの配置ができない場合があります。

-profile-startup

このオプションを指定すると、Houdiniは、Houdini起動中に実施されたタスクに関するPerformance Monitorイベントをターミナルまたはウィンドウコンソールに出力するようになります。 -profile-startupオプションにはファイルパス引数を渡すことができます。例:

houdini -profile-startup=/path/to/startup.hperf

この場合、HoudiniはPerformance Monitor統計情報をターミナルまたはウィンドウコンソールにではなく、そこに指定されているファイルに保存するようになります。 保存されたファイルは、HoudiniのPerformance Monitorペインに読み込んで検査することができます。

Note

Performance Monitorペインでデフォルトでそのファイルが表示されるようにするには、ファイル名の拡張子を.hperfにしてください。

-span

複数モニタ環境でこのオプションを指定すると、Houdiniはすべてのモニタを1スクリーン(スパニング)として起動するので、メインのHoudiniウィンドウが広くなります(ただし、解像度が違っていて、且つレイアウトが矩形でない場合は、このオプションは無視されます)。このオプションは、いくつかのウィンドウマネージャのみで機能し、単一モニタ環境では何の効果もありません。そして、-geometryと組み合わせて使用することができません。

-screen N

メインのHoudiniウィンドウを開くスクリーン番号(複数モニタ環境の場合)。このオプションとスクリーン番号の間にはスペースを入れます。

-s name / -desktop name

起動時のペインレイアウト。ペインレイアウト名は、Houdiniの Desktop メニューからBuildTechnicalのようにリストされます。hou.ui.desktopsを使用すれば、利用可能なレイアウトすべてをPythonシェルでリストすることができます。

デスクトップレイアウトの切り替えと保存の方法に関しては、ペインレイアウトを参照してください。

Tip

これは、指定した名前のデスクトップを使ってHoudiniを起動しますが、デフォルトのデスクトップ設定を変更するわけではありません。

-jN

Houdiniが使用するスレッドの最大数。オプションとスレッド数の間にはスペースを 入れないでください

-n

“Manual” CookモードでHoudiniを起動します。

-apprentice

ApprenticeモードでHoudiniを起動します。 これは、ApprenticeまたはFXのライセンスを使用します。

-core

CoreモードでHoudiniを起動します。 これは、さらに-force-fx-licenseを使用しない限りは、Coreライセンスを必要とします。

-indie

IndieモードでHoudiniを起動します。 これは、さらに-force-fx-licenseを使用しない限りは、Indieライセンスを必要とします。

-force-fx-license

通常ではFXライセンスを使用しない場合でも強制的にHoudiniにFXライセンスを使用させます。 -coreと組み合わせることで、FXライセンスを使ってHoudini Coreを実行することができます。

waitforui

HoudiniのGUIが利用できる状態になった後で、特定の ファイル を読み込みたい時に、このオプションを指定します。

例:

houdini -foreground myscript.cmd waitforui setupshelf.py my.hip

この例では、Houdiniは、即座にmyscript.cmdを読み込みますが、GUIが利用できる状態になるまでは、setupshelf.pymy.hipが読み込まれません。これは、特定のUI要素(例:デスクトップ、シェルフ、ペインなど)を必要とするスクリプトを動作させるのに役に立ちます。

-hess=(pipe|port):value

Houdini Engine SessionSyncを自動的に起動します。 必ず接続のタイプ(pipeまたはport)とそのパイプ名またはポート番号を指定してください。

例えば、 Named Pipe(名前付きパイプ) を使用する場合:

houdini -hess=pipe:name

(nameはパイプの名前です)

ソケットを使用する場合:

houdini -hess=port:number

(numberは1024から65535のポート番号です)

終了コード

Houdiniがコマンドラインから終了するとき、以下のコードのどれかを吐き出す場合があります:

0

エラーなし。

1

一般エラー(catch-all code)。

2

シェルビルトインの誤用(Bashドキュメントに従ってください)。

3

適切な製品ライセンスの検証・確認に失敗しました。

4

ソケット通信障害。

5

UI定義ファイル(.ui)を解析中にエラーが発生しました。

リファレンス

ユーザインターフェース

  • メニュー

    メインメニュー内のそれぞれの項目について説明します。

  • ビューア

    ビューアペインタイプ。

  • ペイン

    色々なペインのオプションを説明します。

  • ウィンドウ

    色々なユーザインターフェースウィンドウのオプションを説明します。

プログラミング

  • エクスプレッション関数

    エクスプレッション関数は、パラメータの値を計算することができます。

  • エクスプレッションクックブック

    エクスプレッションを記述して色々なエフェクトを表現するためのTipsとテクニック。

  • Pythonスクリプト

    PythonとHoudini Object Modelを使用してHoudiniのスクリプトを記述する方法。

  • VEX

    VEXはシェーダの記述などのHoudiniのほとんどの場所で使われているハイパフォーマンスなエクスプレッション言語です。

  • HScriptコマンド

    HScriptはHoudiniのレガシースクリプト言語です。

  • hwebserver

    グラフィカルまたは非グラフィカルなHoudiniセッション内でウェブサーバーを起動するための関数とクラス。

コマンドライン

導師レベル

プラグインのインストール

  • Houdiniパッケージ

    プラグイン、ツール、アドオンが異なる環境変数定義ファイルを複数作成して、それらを組み合わせる方法。

Houdini Engine