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コマンドラインのオプション ¶
コマンドラインからHoudiniを起動する場合は、オプションを指定することができます。さらに、任意で開くファイル(.hip
のシーンファイル、.cmd
や.py
のスクリプト、読み込む.hda
ライブラリ)のリストも指定することができます。
houdini [options] [file ...]
Houdiniは以下のオプションを認識します。
-foreground
MacOSとLinuxでは、コマンドラインからHoudiniを起動すると、デフォルトでは“バックグラウンド”でHoudiniが起動して、ターミナルの制御がシェルに戻されます。このオプションではHoudiniを“フォアグラウンド”として起動します。つまり、Houdiniを終了または⌃ Ctrl + Zを押してフォアグラウンドプロセスを停止するまで、シェルでコマンドをタイプすることができません。
-background
Houdiniが“バックグラウンド”として起動して、ターミナルの制御がシェルに戻されます。これがデフォルトです。
-geometry
画面上でのウィンドウのサイズを定義します(-span
も参照してください)。例:
houdini -geometry=WxH+X+Y
(Wは幅、Hは高さ、Xは水平位置、Yは垂直位置)。このオプションにはスペースを入れることができません。XとYにはマイナスの値を設定することができます(セパレータの+
の代わりに-
を使用する場合)。ウィンドウマネージャによっては、画面よりも大きいサイズのウィンドウ、ウィンドウマネージャのツールバー位置との重なり、画面外へのウィンドウの配置ができない場合があります。
-profile-startup
このオプションを指定すると、Houdiniは、Houdini起動中に実施されたタスクに関するPerformance Monitorイベントをターミナルまたはウィンドウコンソールに出力するようになります。
-profile-startup
オプションにはファイルパス引数を渡すことができます。例:
houdini -profile-startup=/path/to/startup.hperf
この場合、HoudiniはPerformance Monitor統計情報をターミナルまたはウィンドウコンソールにではなく、そこに指定されているファイルに保存するようになります。 保存されたファイルは、HoudiniのPerformance Monitorペインに読み込んで検査することができます。
Note
Performance Monitorペインでデフォルトでそのファイルが表示されるようにするには、ファイル名の拡張子を.hperf
にしてください。
-span
複数モニタ環境でこのオプションを指定すると、Houdiniはすべてのモニタを1スクリーン(スパニング)として起動するので、メインのHoudiniウィンドウが広くなります(ただし、解像度が違っていて、且つレイアウトが矩形でない場合は、このオプションは無視されます)。このオプションは、いくつかのウィンドウマネージャのみで機能し、単一モニタ環境では何の効果もありません。そして、-geometry
と組み合わせて使用することができません。
-screen N
メインのHoudiniウィンドウを開くスクリーン番号(複数モニタ環境の場合)。このオプションとスクリーン番号の間にはスペースを入れます。
-s name
/ -desktop name
起動時のペインレイアウト。ペインレイアウト名は、Houdiniの Desktop メニューからBuild
やTechnical
のようにリストされます。hou.ui.desktopsを使用すれば、利用可能なレイアウトすべてをPythonシェルでリストすることができます。
デスクトップレイアウトの切り替えと保存の方法に関しては、ペインレイアウトを参照してください。
Tip
これは、指定した名前のデスクトップを使ってHoudiniを起動しますが、デフォルトのデスクトップ設定を変更するわけではありません。
-jN
Houdiniが使用するスレッドの最大数。オプションとスレッド数の間にはスペースを 入れないでください 。
-n
“Manual” CookモードでHoudiniを起動します。
-apprentice
ApprenticeモードでHoudiniを起動します。 これは、ApprenticeまたはFXのライセンスを使用します。
-core
CoreモードでHoudiniを起動します。
これは、さらに-force-fx-license
を使用しない限りは、Coreライセンスを必要とします。
-indie
IndieモードでHoudiniを起動します。
これは、さらに-force-fx-license
を使用しない限りは、Indieライセンスを必要とします。
-force-fx-license
通常ではFXライセンスを使用しない場合でも強制的にHoudiniにFXライセンスを使用させます。
-core
と組み合わせることで、FXライセンスを使ってHoudini Coreを実行することができます。
waitforui
HoudiniのGUIが利用できる状態になった後で、特定の ファイル を読み込みたい時に、このオプションを指定します。
例:
houdini -foreground myscript.cmd waitforui setupshelf.py my.hip
この例では、Houdiniは、即座にmyscript.cmd
を読み込みますが、GUIが利用できる状態になるまでは、setupshelf.py
とmy.hip
が読み込まれません。これは、特定のUI要素(例:デスクトップ、シェルフ、ペインなど)を必要とするスクリプトを動作させるのに役に立ちます。
-hess=(pipe|port):value
Houdini Engine SessionSyncを自動的に起動します。
必ず接続のタイプ(pipe
またはport
)とそのパイプ名またはポート番号を指定してください。
例えば、 Named Pipe(名前付きパイプ) を使用する場合:
houdini -hess=pipe:name
(nameはパイプの名前です)
ソケットを使用する場合:
houdini -hess=port:number
(numberは1024から65535のポート番号です)
終了コード ¶
Houdiniがコマンドラインから終了するとき、以下のコードのどれかを吐き出す場合があります:
0
エラーなし。
1
一般エラー(catch-all code)。
2
シェルビルトインの誤用(Bashドキュメントに従ってください)。
3
適切な製品ライセンスの検証・確認に失敗しました。
4
ソケット通信障害。
5
UI定義ファイル(.ui)を解析中にエラーが発生しました。