Houdini 20.0 基本

HUDハンドル

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概要

パラメータエディタは選択したノードのパラメータを編集することができるのに対して、HUD(Heads Up Display)ハンドルはビュー内に表示され、そのビュー内でノードのパラメータを制御します。 HUDハンドルは、まとめてグループ化したり、ビュー内で移動させたり、可視性を調整することができます。 持続型HUDハンドルを作成することもできます。これは赤いドットで示されます。 ノードが削除されると、それに関連付けられているHUDハンドルも自動的に削除されます。

HUDハンドルは、特定のパラメータにすぐにアクセスしたい時に使用します。 例えば、ビューとパラメータエディタを行ったり来たりしたくない時です。 これによって、更新したパラメータを見つけるために頻繁にパラメータエディタを操作する必要がありません。

表示されるHUDハンドルのタイプは、元のパラメータのタイプに応じて異なります。利用可能なHUDハンドルのタイプは以下のとおりです:

  • スライダ

  • チェックボックス

  • ドロップダウンメニュー

  • ボタン

  • トラックパッド

HUDを静的ハンドル(パラメータにマッピングされたハンドル)または動的ハンドル(ステートコールバックにマッピングされたハンドル)としてPythonステートにバインドすることができます(hou.ViewerHandleTemplateクラスを参照)。

Note

以下の情報は、持続型HUDハンドルには当てはまりません。

HUDハンドルは、ノードタイプ別に存在し、そのパラメータのノードが選択されているときにだけ表示されます。 ノードのパラメータに対してHUDハンドルを作成すると、そのHUDハンドルは他の同じタイプのノード上のパラメータに対しても作成されることになります。 例えば、TransformノードのTranslateパラメータに対してHUDハンドルを作成すると、他のTransformノードも自身のTranslateパラメータに対して自動的にHUDハンドルを取得することになります。

持続型(Persistent)HUD

以下の状況のように、特定のパラメータに頻繁にアクセスする必要がある時は持続型HUDを使用すると良いです:

  • パラメータが深い入れ子状態のノード上にあって、そこへ移動するのに時間がかかる場合。

  • 2つの異なるノードのパラメータを頻繁に更新していて、それらのノード間を行ったり来たりしたくない場合。

  • ビューを最大化してパラメータエディタを非表示にした状態でも、キャラクタの便利なパラメータにアクセスできるように、それらのパラメータをビュー内に配置したい場合。

標準のHUDハンドルとは違って、持続型HUDハンドルはノードインスタンス別に存在します。 持続型HUDハンドルは、現行ツールと互換性がある場合はビュー内で表示されたままになります。 例えば、Sphereノードの持続型HUDハンドルは、Tubeノードが選択されても表示されたままになります。 互換性のないツール(例えば、 Viewツール)が使用されている時は、持続型HUDハンドルはグレー表示になります。 持続型HUDハンドルが薄暗く表示されている場合は、他のツールに切り替えることで、そのHUDハンドルが再び有効になります。

How to

To...Do this

HUDハンドルを作成する

パラメータエディタからパラメータをビュー内にドラッグします。

HUDハンドルは、自動で作成される場合もあれば、表示されるドロップダウンメニューから以下のオプションを選択して作成します:

  • HUD Handle は、スライダハンドルを追加します。

  • Track Pad Handle は、トラックパッドを追加します。

  • Pivot Handle は、3Dピボットハンドルを追加します。

持続型HUDハンドルを作成する

以下の方法のどれかを使用します。 唯一の違いは、パラメータのドラッグで作成されたHUDハンドルの Persistent を無効にした時に、そのハンドルが削除されるかどうかです。

  • 既存のHUDハンドルを持続型に設定するには、そのHUDハンドルをクリックして Persistent を有効にします。これによって、ノードを切り替えてもそのHUDハンドルはビュー内に残ります。

  • パラメータのドラッグで持続型ハンドルを作成するには、以下の操作をします:

    1. パラメータエディタでパラメータをクリックしたままにします。

    2. クリックしたまま、さらに⇧ Shiftを押しながら、そのパラメータをビュー内にドラッグします。

      HUDハンドルは、自動で作成される場合もあれば、表示されるドロップダウンメニューから以下のオプションを選択して作成します:

      • HUD Handle

      • Track Pad Handle

      • Pivot Handle

HUDハンドルを削除する

HUDハンドルをクリックして Delete を選択します。

HUDハンドルを表示/非表示にする

  • HUDハンドルを非表示にするには、そのHUDハンドルをクリックして Visible を無効にします。

  • HUDハンドルを表示または非表示にするには、ビューの左側にあるツールボックス内の Handlesツールをクリックします。表示されるメニューを使用して目的のHUDハンドルのチェックボックスをオン(表示)またはオフ(非表示)にします。

スライダHUDハンドルの範囲を編集する

スライダHUDハンドルのみが範囲を編集することができます。

  1. HUDハンドルをクリックして Settings を選択します。

  2. Use Parm Range を無効にします。このオプションは、デフォルトのHUD設定でHUDハンドルを設定します。 Use Parm Range を有効にした場合、範囲を編集することができず、そのHUDハンドルはノードのパラメータ設定を使用します。

  3. スライダの下限と上限の値を入力します。

  4. 値がこの範囲からはみ出ないようにしたいのであれば、その下限と上限に対して Locking を有効にします。

  5. OK をクリックします。

HUDハンドルのタイトルまたはラベルを編集する

  • タイトルを編集するには、そのタイトルをダブルクリックします。タイトルが表示されていない場合、HUDハンドルをクリックして Title Visible を有効にします。

  • スライダ、ドロップダウンメニュー、トラックパッドのラベルを編集するには、そのラベルをダブルクリックします。チェックボックスやボタンのラベルは編集することができません。

HUDハンドルの位置やサイズを変更する

Lock Placement を無効にしてください。

  • HUDハンドルを動かすには、そのHUDハンドルの上部をドラッグします。

  • HUDハンドルのサイズを変更するには、そのHUDハンドルの右下をドラッグします。

HUDハンドルの位置やサイズを固定する

HUDハンドルをクリックして Lock Placement を有効にします。

HUDハンドルの現行設定を固定する

HUDハンドルをクリックして Lock Parameters を有効にします。

複数のHUDハンドルを合体して、それらのHUDハンドルをグループとして移動/サイズ変更する

  • 特定のHUDハンドルを合体するには、そのHUDハンドルを⇧ Shiftを押したまま他のHUDハンドルの上側または下側にドラッグし、緑色のラインが表示されたらそのHUDを離します。

  • すべてのHUDハンドルを合体するには、どれかのHUDハンドルをクリックして Dock All を選択します。

合体したHUDハンドルをグループ解除する

  • 合体したHUDハンドルスタックの一番上にあるHUDハンドルのグループを解除するには、そのHUDハンドルスタックをクリックして Undock を選択します。

    Tip

    HUDハンドルスタックの上部を⌃ Ctrlを押したままドラッグすることで、HUDハンドルスタックから一番上にあるHUDハンドルを外すこともできます。 そのHUDハンドルがグループ解除される時に赤色のラインが表示されます。

  • HUDハンドルスタックをグループ解除するには、そのHUDハンドルスタックをクリックして Undock Stack を選択します。

その他のオプションについては、HUDハンドルをクリックしてメニューを開いてください。

Tips

Note

HUDハンドルが選択されていると、⇧ Shiftホットキーが動作しません。 HUDハンドルを選択解除するには、ビュー内の空っぽの部分をクリックしてください。

  • すべてのHUDハンドルを表示/非表示するには、⇧ Shift + F2を押します。

  • すべてのHUDハンドルの位置を固定または固定解除するには、⇧ Shift + F3を押します。

  • すべてのHUDハンドルをビューの左下に移動させるには、⇧ Shift + F4を押します。

  • すべてのHUDハンドルを合体するには、⇧ Shift + F5を押します。

  • すべてのHUDハンドルの合体を解除するには、⇧ Shift + F6を押します。

  • 再生中にHUDハンドルを更新するには、 Edit メニュー内の Live Parameter Display during Playback を有効にします。

キーフレーム

  • スライダHUDハンドルにキーフレームを追加するには、ラベルまたはパラメータ値の上でAlt + クリックします。

  • スライダHUDハンドルからキーフレームを削除するには、タイムライン内のキーフレームを選択してから、そのスライダHUDハンドルのラベルまたはパラメータ値の上で⌃ Ctrl + クリックします。

  • チェックボックスHUDハンドルまたはドロップダウンメニューHUDハンドルにキーフレームを追加するには、そのウィジェット上でAlt + クリックします。

  • チェックボックスHUDハンドルまたはドロップダウンメニューHUDハンドルからキーフレームを削除するには、そのウィジェット上で⌃ Ctrl + クリックします。

基本

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カスタマイズ

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