コンポジットネットワークのカラー補正ノードの色は背景が青です。Houdiniは連なったカラー補正ノードを1つのオペレーションに折り畳むことで、メモリが節約され、パフォーマンスが向上し、クリッピング/量子化の問題を回避することができます。
Tip
明度、コントラスト、ガンマのオペレーションは任意で個々のチャンネルに影響を与えることができます。
調整する内容 | 使用するオペレータ |
---|---|
明度 | |
コントラスト | |
ガンマ | |
全体の画像に対する明度とコントラストとガンマ、ハイライト、中間調、ローライト | |
あるカラー範囲を別のカラー範囲にマッピングする | |
最小/最大のカラー値をクランプ(制限)する | |
色相、彩度、明度 | |
カラー曲線 |
ブラックポイントとホワイトポイント ¶
整数データを持つ平面に関しては、デフォルトでは0がブラックで、最大値(8, 16, 32ビット整数のどれを使っているかに依存)がホワイトを意味します。しかし、どのレベルがブラックまたはホワイトに相当するのか調整することができます。これは量子化誤差が大きくなってしまいますが、ヘッドとフットのクリッピング誤差を小さくすることができます。
Note
浮動小数点データを持つ平面に関しては、0は 常に ブラックで最大値は 常に ホワイトです。浮動小数点データのブラックポイントとホワイトポイントは設定することができません。
例えば、ブラックポイントを24,000にホワイトポイントを40,000に設定した16ビット画像ではブラックとホワイトの間には16,000のレベルがあり、上部と下部にかなりの余地があります(最大範囲が-1.5から2.6になります)。
Houdiniは常にカラー値を0から1の範囲で表示します。そのため、ブラック/ホワイトポイントを調整すると、0より小さい値や1より大きい値を持つことができます。これは計算中の値のクリッピングを減らします。
例えば、8ビット整数チャンネルで、ブラックポイントを64に設定して、ホワイトポイントを192に設定したとします。するとHoudiniでは、チャンネルで0のカラー値は64の値に、1のカラー値は相当し、1のカラーは192の値に相当します。つまり、Houdiniで使えるカラー値の範囲が(0-64)/(192-64) = -0.5から(255-64)/(192-64) = 1.492になります。
画像のブラックポイントとホワイトポイントを設定するには、Levelsノードを使います。