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Note

Houdini13以降では、Light Linkerの使用は推奨せず、Light Bankを薦めます。

概要

Light Linkerでは色々なノード間のリンクを管理することができます。

Light Linkerはライトをオブジェクトにリンクすることで、どのライトがどのオブジェクトを照明するのか( Light Mask )、どのオブジェクトがどのライトから影を落とすのか( Shadow Mask )、どのオブジェクトが他のオブジェクトに反射するのか( Reflection Mask )制御することができます。

ライトがどのオブジェクトを照らしているのか( Light-Centric )、オブジェクトがどのライトから光を受けているのか( Object-Centric )選択して作業することができます。反射に関しても同様に、 Reflector-Centric または Reflection-Centric を選択することができます。

このペインは、2つのサブペインで構成されていて、 Link TypeMode の設定で、そのサブペインに表示される内容が決まります。これらのサブペインにはノード、グループバンドルの階層が表示されます。リンクは、まず初めに左側(ソース)のサブペインで項目をいくつか選択し、次に右側(ターゲット)のサブペインで項目をいくつか選択すると、作成されます。

How to

デフォルトでは、すべてのライトがすべてのオブジェクトをライティングし、すべてのオブジェクトがすべてのライトからのシャドウを受けます(ライトがシャドウを有効にしている場合)。しかし、それによって処理が重くなったり、キャラクタ固有のライトなどの非現実的なライトのテクニックを使いたい時などでは、それが不要な場合がよくあります。

Light Linker を使えば、特定のリレーションシップをセットアップすることができるので、オブジェクトが特定のライトからのみ光を受けたり、特定のライトからのシャドウのみを落とすことができます。

Light Linkerペインを使ったり、パラメータエディタで直接オブジェクトとライトを個々に設定したり、カテゴリを指定することでインタラクティブにライトとシャドウをリンクすることができます。

To...Do this

Light Linkerペインを開く

ネットワークエディタ New Tab をクリックして、 New Pane Tab Type ▸ Light Linker を選択します。または、既存ペインのタブ上でクリックして Light Linker を選択すれば、既存ペインをLight Linkerペインに変更することもできます。

オブジェクトを照らす

  1. Link Type ドロップダウンメニューから Light Mask を選択します。

  2. Mode ドロップダウンメニュー から Light-Centric を選択します。

  3. Light Sources ペインからライトを選択します。

  4. Lit Objects ペインからライトで照らしたいオブジェクトを選択します。

または

オブジェクトのパラメータエディタRender タブの Shading サブタブの Light Mask でオブジェクトを照らすライトを設定することができます。

オブジェクトがシャドウを落とす

  1. Link Type ドロップダウンメニューから Shadow Mask を選択します。

  2. Mode ドロップダウンメニューから Light-Centric を選択します。

  3. Light Sources ペインからライトを選択します。

  4. Shadow Casters ペインからシャドウを落とすオブジェクトを選択します。

または

ライトの Shadow タブの Shadow Type ドロップダウンメニューからシャドウのタイプを選択します(デフォルトはNo Shadows)。 Shadow Maskライトからシャドウを落とすオブジェクトを設定します。

オブジェクトを他のオブジェクトに映し出す

  1. Link Type ドロップダウンメニューから Reflection Mask を選択します。

  2. Mode ドロップダウンメニューから Reflection-Centric を選択します。

  3. Reflection Sources ペインから映し出されるオブジェクトを選択します。

  4. Reflector Objects ペインから映し出すオブジェクトを選択します。

または

オブジェクトのパラメータエディタRender タブの Shading サブタブの Reflection Mask でオブジェクトに映し出すオブジェクトを設定します。

リンクエディタをセットアップする

  1. Link TypeMode を選択します。

  2. 任意で Filter フィールドから項目をフィルタリングすることができます。

ソースアイテムをターゲットアイテムにリンクする

  • 左側のサブペインでリンクのソースを選択します。右側のサブペインにはリンク可能なターゲットが表示され、現在リンクされている項目はハイライト表示します。右側のサブペインで項目を選択すれば、左側のソースとリンクすることができます。

    リンクエディタは常にシーンファイルの現在の状態を反映します。リンクしたアイテムはターゲットのリストでは青になります。部分的にリンクしているアイテムは白の表示になります。

  • Select フィールドを使えば、パターンによってどのアイテムをターゲットリストで選択するか制御することができます。フィールドにパターンを入力して+をクリックすれば、そのパターンに一致する項目を追加選択し、 - をクリックすればその項目を選択解除、そして = をクリックすれば一致する項目 のみ を選択します。

    @bundle_nameパターンはバンドルそのものではなく、バンドルの内容に一致します。バンドルに一致させるには、@@bundle_nameを使います。

リンクで制御されているパラメータ値を確認する

  • 適切なサブペイン上にマウスを移動し、クリックして Show Spreadsheet を選択、またはWを押します。サプペインに影響を受けているパラメータの項目がスプレッドシートで表示されます。 Light Mask では照らされているオブジェクト、 Shadow Mask では光源、 Reflection Mask では反射するオブジェクトがサブペインに表示されます。

Tip

ノードをグループまたはバンドルに追加する簡単な方法は、ノードをそれに相当するツリーノードにドラッグすることです。

Tip

スプレッドシートの列のセルは編集することができ、Spaceを押しながらクリックまたはドラッグすることで複数選択が可能です。

Tip

ロックしたアセットに組み込まれたオブジェクトをリンクできるようにマスクパラメータを設定する時にチャンネル参照に従います。

ツールバーボタン

Export View Camera (カメラアイコン)

このボタンをオンにすると、ソースツリーでライトを選択すると、3Dビューアが自動的にライト目線になります。

Readonly Target Selection (錠アイコン)

このボタンをオンにすると、リンクのターゲットを選択・選択解除できません。

選択ツールバー

Selectフィールドの値に一致する項目だけを選択します。

Selectフィールドの値に一致する項目を現行選択に追加選択します。

Selectフィールドの値に一致する項目を現行選択から選択解除します。

ペインメニューの項目

Linker

Read-only target selection

このボタンをオンにすると、リンクのターゲットを選択・選択解除できません。

Export source as view camera

このボタンをオンにすると、ソースツリーでライトを選択すると、3Dビューアが自動的にライト目線になります。

View

Source tree spreadsheet

このトグルをオンにすると、左側のサブペインには修正されたパラメータを表示した列を含みます(可能なら)。

Target tree spreadsheet

このトグルをオンにすると、右側のサブペインには修正されたパラメータを表示した列を含みます(可能なら)。

Expose linked target nodes

このトグルをオンにすると、左側のサブペインの項目を選択すると、右側のサブペインに現在リンクされている項目が表示され、親の項目が必要に応じて展開されます。

トラブルシューティング

ターゲットリストで項目を選択することができない

考えられる原因と解決策:

  • Read-onlyボタンがオンになっている

    右側の上部にある錠ボタンを確認してください(ボタンがオンの時は明るい黄色になります)。

  • 親がバンドルまたはグループになっている

    ツリー内のバンドルまたはグループの内容を使って、バンドルまたはグループのメンバーを個々にリンクすることはできません。これは仕様です。リンクするにはオペレータ階層のノードを探す必要があります。

グループまたはバンドルが表示されない

  • グループまたはバンドルが空っぽでなくても、そこに必要なタイプのオペレータが含まれていない状態です。Linkerはオペレータを取り込む前にリンクを可能にするために空っぽのグループまたはバンドルを表示します。しかし、一度グループまたはバンドルが空っぽではなくなると、Linkerはサブペインでの情報混乱状態を減らそうとします。

    必要なタイプのオペレータをグループまたはバンドルに追加するか、新しくグループまたはバンドルを作成してください。

ペイン

一般

アニメーション

レンダリング

上級

その他