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FEM AttachとSlide Constraints

FEM Attach Constraint

新しく追加された FEM Attach Constraint DOPノードは、FEMオブジェクトを他のFEMオブジェクト、または、静止やアニメーションしている静的オブジェクトに取り付けることができます。 例えば、この拘束を使用することで、筋肉をボーンに取り付けたり、 FEM Slide Constraint DOP と組み合わせて皮膚の皺を作成することができます。

FEM Attach Constraint DOP は、ソースオブジェクトのポイントをターゲットサーフェス上に相対的な位置関係で接着します。 直接取り付けることができる他にも、この拘束の Rest Distance (静止距離)を使用して、その拘束が動きに制限をかける前に、ソースオブジェクト内である程度の相対的な動きを生成させることもできます。 FEM Attach Constraint DOP は、ポイント対ポイントの一致を必要とするFEM Fuse Constraint DOPよりも柔軟性があります。

例: トーラスの表面上に接着するように拘束させたボックス

FEM Validate

新しく追加された FEM Validate SOPノードは、FEMシミュレーションに流す前に、そのシミュレーションジオメトリの品質、さらには四面体メッシュ内側のプリミティブの品質も検査することができます。 FEMシミュレーションで扱うプリミティブが 高品質 であれば、処理が速くなり、その結果も良くなります。 FEM Validate SOP は、カラーのグラデーションを使ってシミュレーションメッシュ内のプリミティブの品質を赤(低品質)から緑(高品質)で視覚化することができます。

従来では、FEM Solver DOPノードを使用して品質アトリビュートを生成する方法でしかシミュレーションジオメトリの品質を検査することができませんでした。 FEM Validate SOP は、その FEM Solver DOP が生成するものと同じ種類の品質基準をソルバを実行させることなく確認することができます。 FEM Validate SOP のおかげで、シミュレーションジオメトリの検査工程が大幅に短縮されます。

例: 四面体メッシュの品質の視覚化

FEM Slide Constraint

新しく追加された FEM Slide Constraint DOPは、FEMオブジェクトを他のFEMオブジェクトの表面、または、静止やアニメーションしている静的オブジェクトの表面に沿わせて滑らせることができます。 例えば、この拘束を使用することで、ボーン、筋肉、Fascia(筋膜)上で皮膚が滑る効果を作成したり、筋肉間に粘り気のある滑りをセットアップすることができます。

FEM Slide Constraint DOP は、ソースオブジェクトとターゲットオブジェクトを強制的に接触させつつ、それらのオブジェクト間で相対的な接線方向の移動を許可します。 実質的に、ソースオブジェクトは磁石のような挙動になり、ターゲットオブジェクトは滑りやすい表面のような挙動になります。 このような滑りの挙動ができる他にも、この拘束の Damping (減衰)コントロールを使用して、摩擦のような効果を生成することもできます。

例: トーラスの表面に沿って滑るように拘束させたボックス

追加された改良点

  • 大きなタイムステップでも拘束の評価が正確になりました。

  • シミュレーションのパフォーマンスが改良されました。

What’s new in Houdini 18.5