Houdini 20.0 ジオメトリ

スナップ、コンストラクション平面、整列

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グリッド

Houdiniには2つのグリッドがあります: 3D空間であなた自身に向けることができる Reference Plane とツールが物を配置する基準となる Construction Plane です。

Reference Plane

ビューアに表示されるデフォルトの無限XZグリッドが Reference Plane です。

To...Do this

Reference Placeを表示/非表示にする

(ビューの右側のディスプレイツールバーにある) Display reference planeアイコンをクリックします。

Reference Planeグリッドをカスタマイズする

(ビューの右側のディスプレイツールバーにある) Display reference planeアイコンを右クリックして、 Reference Plane Parameters を選択します。

以下のReference Planeのパラメータを参照してください。

Tip

このアイコンの右クリックメニューから直接 Ruler Type を設定することができます。

Construction Plane

例えばCreateシェルフタブのツールで新しくオブジェクトを作成したりカーブを描画するといったモデリング操作のほとんどが、この Construction Plane を基準にしています。

デフォルトのConstruction Planeは、Reference Planeと同じです(XZグリッドの中心が原点にあります)。

このConstruction Planeのグリッドの表示は変更することができます。また、モデリングがしやすいようにConstruction Planeを、原点ではないところやXZ平面ではない向きなどに移動/回転することができます。

Tip

Construction Planeを使用する時は、混同しないように Reference Planeを無効にすると良いでしょう。

To...Do this

Construction Planeを表示/非表示にする

(ビューの右側のディスプレイツールバーにある) Display construction planeアイコンをクリックします。

Construction Planeハンドルを表示/非表示にする

Construction Planeハンドルは、ビューア内でインタラクティブにConstruction Planeの位置を変更したり、回転したり、整列を行なうことができます。

  1. 以下のどれかで操作します:

    • ビューアの右側にあるディスプレイツールバーの Display Construction Planeボタンを右クリックして、 Construction Plane Handle を有効にします。

    • /を押すと、そのハンドルの表示/非表示が切り替わります。

    • /を押したままにすると、ハンドルが表示されて操作することができ、離すと、ハンドルが非表示になります。

  2. 中心にあるハンドルを使って、Construction Planeを移動したり、回転させることができます。

Tip

Construction Planeは無限に広がっています。しかし、コーナーにあるハンドルをドラッグすることで、そのConstruction Planeの 視覚的な 表示のサイズを変更することができます。

Construction Planeをジオメトリに整列させる

Construction Planeハンドルを表示させて(上記参照)、そのConstruction Planeの整列先となるコンポーネント(フェース、エッジ、ポイント)をクリックすると、そのConstruction Planeの法線がそのコンポーネントの法線に整列します。

Tip

便利なConstruction Planeハンドルのショートカットキーを使用すれば、作業の途中で迅速にConstruction Planeを整列させることができます。 例えば、/を押したままにして、フェースをクリックすると、そのConstruction Planeがそのフェースに整列されます。その後は、キーを離します。

Construction Planeが現行ビュー方向を向くように設定する

ビューアの右側にあるディスプレイツールバーの Display Construction Planeボタンを右クリックして、 Set Construction Plane ▸ Align c-plane with viewing plane を選択します。

Construction Planeのグリッドをカスタマイズする

ビューアの右側にあるディスプレイツールバーの Display Construction Planeボタンを右クリックして、 Construction Plane Parameters を選択します。 以下のグリッドパラメータを参照してください。

Construction Planeをデフォルトに戻す

ビューアの右側にあるディスプレイツールバーの Display Construction Planeボタンを右クリックして、 Set Construction Plane ▸ Revert to defaults を選択します。

グリッドパラメータ

Grid Spacing

グリッド線を描画する間隔(Houdini単位)。

Grid Ruler

この間隔で軸上に番号を表示します。例えば、5はグリッド上に5,10,15のように番号を表示します。以下の Ruler Type オプションも参照してください。

Origin

このポイントをグリッドの中心にします(ワールド単位)。Construction Planeの位置を決める簡単な方法は、そのハンドルを使用することです(上記参照)。

Rotation

グリッド平面の向きを指定します。

Ruler Type

No Ruler

グリッド上に番号を表示しません。

Ruler on Main Axis

垂直と水平の軸上に番号を表示します。

Ruler on Grid Points

グリッド全体にわたって番号を表示します。

クィックビューとクィック平面

ネットワークエディタのクィックマークと同様に、いくつかよく使用するビュー、Construction Planeを記憶させて、それを再度呼び出したり、ホットキーを使ってそれらを簡単に切り替えることができます。

To...Do this

ビューを保存する

Spaceを押したままにしてビューツールの状態にしてから、⌃ Ctrlを押して6, 7, 8, 9のどれかを押します。

( Macだと、を押して6, 7, 8, 9のどれかを押します。)

クィックビューに戻す

Spaceを押したままにしてビューツールの状態にしてから、6, 7, 8, 9のどれかを押します。

Construction Planeを保存する

/を押してConstruction Plane状態にしてから、⌃ Ctrlを押して6, 7, 8, 9のどれかを押します。

( Macだと、を押して6, 7, 8, 9のどれかを押します。)

Construction Planeに戻す

/を押したままConstruction Plane状態にしてから、6, 7, 8, 9のどれかを押します。

Note

クィックビューの保存は、その時点におけるビューに関する情報 すべて を保存します。 この情報には、ポイントを表示するかどうか、ガイドを可視にするかどうか、シェーディングモードがどれかといったディスプレイオプションが含まれています。

スナップ

(ビューアペインの左側にある)ツールボックスのスナップアイコンを使って、スナップを有効/無効にします。

アイコンを右クリックまたは押したままにすると、オプションのメニューが表示されます。

Snap to grid

Construction Planeのポイントにスナップします。

Snap to primitives

カーブとエッジにスナップします。

Snap to points

ポイントにスナップします。

Multi-snap

同時に色々な物にスナップします。右クリックしてオプションメニューを開いて Multi-snapping options を選択することで、個々のタイプのスナップの優先度を設定することができます。

オプションメニュー

Templates:

ジオメトリレベルで、テンプレートジオメトリ(参照用に表示するジオメトリのことで、テンプレートフラグがオンの状態)にスナップ可能です。

Other Objects

ジオメトリレベルで、現在のオブジェクトではなく、 他のオブジェクト のジオメトリにスナップします。

X-Ray Geometry

オブジェクトレベルで、X-Rayフラグが設定されたオブジェクトのジオメトリにスナップします。

Occlusion

シェーディングサーフェス背後で非表示になっている(隠れている)ジオメトリにスナップしないようにします。Occlusionが有効な時、可視ジオメトリのにみスナップします。

Depth Snapping

このオプションが無効な時、参照ジオメトリにスナップしますが、そのポイントはConstruction Plane上のままになります。

Interior Snapping

カーソル下の閉じたジオメトリの正中線にスナップします。

Orient on Snap

あるオブジェクトを他のオブジェクトにスナップする時、通常はオブジェクトの方向は同じままです。このオプションをオンにすると、オブジェクトがスナップオプションウィンドウの優先設定に応じて回転します。デフォルトでは、オブジェクトの主要座標系(x,y,z)が、スナップする物の方向に向きます。

Multi-Snapping Options

Snap Optionsウィンドウには、追加オプションがあります。マルチスナップに関しては、スナップタイプの優先順位を設定します(例えば、ポイントスナップをエッジスナップより優先するなど)。

ハンドルをジオメトリに整列させる

多くのHoudiniツールでは、ビューアハンドルによって、ビューア内でインタラクティブにパラメータ値を編集することができます。 例えば、TransformハンドルとRotateハンドルは、オブジェクトの位置を変更したり、オブジェクトを回転させることができます。

既存ジオメトリに基づいてそれらのハンドルを移動/回転させたい場合が多いです。 例えば、立方体オブジェクトのピボットをそのコーナーのどれかに移動させたい場合です。 整列モード/ホットキーを使用することで、ハンドルをジオメトリに整列させることができます。

Tip

Align Componentsシェルフツールには、ジオメトリを別のジオメトリに整列させるためのハイレベルなワークフローが用意されています。

To...Do this

整列モードに切り替える

以下のどれかで操作します:

  • ハンドルを右クリックして、 Align handle ▸ Start orientation picking を選択します。

  • ;を押すことで、整列モードを有効/無効にすることができます。

  • ;を押したままにすると、整列モードの状態で操作できるようになり、キーを離すと整列モードから抜けます。

キーを押したままにしない限り、ハンドルを整列させたら、Houdiniは自動的に整列モードから抜けます。

ハンドルをジオメトリに整列させる

ハンドルは、フェース、エッジ、ポイントの位置/法線に整列させることができます。

  1. 整列モードに入ります(上記参照)。

    マウスカーソルを動かすと、Houdiniはポイント、エッジ、フェースをハイライトします。

  2. 整列先のフェース、エッジ、ポイントをクリックします。

    前面に整列
    エッジに整列
    コーナーポイントに整列

    修飾キーを変えることで、操作方法を変えることができます:

    ジオメトリをクリックすると、ハンドルがその位置に 移動/回転 します

    前面に移動し、その前面の法線に整列します。

    ⇧ Shift + によって、ハンドルがフェース/エッジ/ポイントの法線に整列するように 回転 します(ハンドルは移動しません)

    前面の法線に整列するだけです。

    ⌃ Ctrl + によって、ハンドルが回転せずにオブジェクトの方に 移動 します

    整列せずに前面に移動します。

    ⇧ Shift + ⌃ Ctrl + によって、ハンドルがジオメトリの方へ 向く ように回転します(ハンドルは移動しません)

    前面の方に向きます。

整列軸を設定する

デフォルトでは、Houdiniは“Up”軸(デフォルト設定では+Y)で整列を行ないます。 ハンドルをジオメトリに整列させる時にHoudiniが使用する軸を制御するための 主軸 を設定することができます。

  1. 整列モードに入ります(上記参照)。

  2. 長方形の軸整列ハンドルのどれかを⌃ Ctrlクリックします。この長方形は、現在の主軸を示します。

    Z方向のハンドルをCtrlクリックします…
    …それが主軸になります。
  3. 次に、ジオメトリに整列させると(上記参照)、主軸として設定した軸に沿って整列が行なわれます。

ジオメトリに基づいてハンドルの向きを変更する

この手順は、既存ジオメトリに基づいてハンドルの向きを変更します。これは、ハンドルを移動 させません

  1. 整列モードに入ります(上記参照)。

  2. 長方形の軸整列ハンドルのどれかをクリックします。

    その長方形は、選択されていることを示すために黄色になります。

  3. フェース、エッジ、ポイントをクリックします。コンポーネントタイプによって、向きのタイプが異なります:

    フェース をクリックすると、選択した軸が そのフェースの法線方向 に向きます

    Z軸が上面の法線に向きます。

    エッジ をクリックすると、選択した軸が そのエッジ方向 に向きます

    Y軸が前エッジの方に向きます。

    ポイント をクリックすると、選択した軸が そのポイントの位置の方に 向きます

    Y軸がコーナーポイントの方に向きます。

セカンダリの向きを決める

ハンドルを1軸の方に向けた後(上記参照)、その軸の向きを“固定”するには、他のジオメトリに基づいてもう1つの軸を決める必要があります。

Tip

この手順は、ハンドルの整列モードで複数の過程が必要になります。 コンテキストメニューまたはショートカットを使って整列モードに入った場合、プライマリの向きを決定すると整列モードが終了します。 そのため、セカンダリの向きを決定するには再び整列モードに入る必要があります。または、整列モードのショートカットを 押したまま 両方の手順を実行することもできます。

  1. 整列モードに入って、何かしらのジオメトリに基づいてハンドルの向きを決めます(上記参照)。

  2. 長方形の軸整列ハンドルを⌃ Ctrlクリックして、そのハンドルを プライマリ の軸として固定します。この長方形は、現在のプライマリの軸を示します。

  3. フェース、エッジ、ポイントをクリックして、もう1つの軸の向きを決定します。

Note

この軸が固定したプライマリの軸の向きと干渉した場合には、それをセカンダリの向きにすることはできません。

ハンドルをConstruction Planeに整列させる

ハンドルを右クリックして、 Align handle ▸ C-plane axes を選択します。

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