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Vellumはすべてを完全に統合したマルチソルバーとなりました。
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Vellumは、基本的な粘度と表面張力の計算による単純な流体(XPBD)エフェクトにネイティブで対応しました。
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XPBDによるリジッドボディと可塑性にネイティブで対応しました。
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Vellum GrainsとVellum Fluidsは、Vellum Configure Grain SOPを使って構成されています。このSOPには、そのVellum Grains/Fluids計算用のアトリビュートをポイント上に設定するためのパラメータが追加されました。
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Vellum Fluidsは、Vellum Cloth/Balloons/Grains/Softbodiesと相互に作用することができます。現在のところ、Vellum Hairとの相互作用には対応していません。
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Vellum Grainsの計算は、GPUアクセラレーションによる隣接検索を使用するようになったので、大幅に高速化されました。
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Vellum Configure Grain SOPに新しく追加された Packing Density パラメータは、入力ジオメトリに粒子を過剰に詰め込んで完全に埋めることができます。Vellum Grainsをシミュレーションする際は、この値が1より大きい場合に注意してください。
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Type が Fluid に設定されたVellum Configure Grain SOPに新しく追加された Phase アトリビュートは、単一ソースからMulti-Phase流体(多相流)を生成することができます。
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MuscleやTissue & Skinのシミュレーション用にソフトボディが最適化されました。
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Vellum Post Process SOPに新しく追加された Shape Match Rigidity オプションを使用することで、Shape Matchタイプの拘束で拘束されたすべてのジオメトリピースを、指定したリジッドモーション量でブレンドして剛体のままにすることができます。これによって、元の位置に戻らずに凹んだままになる(プラスチックのような)剛体オブジェクトを作成することができます。
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Vellum Constraints SOPに新しく追加された Shape Match タイプの拘束を使用することで、Clothなどの既存の拘束に、または、これ自体の拘束に剛性を追加して、他のVellumジオメトリと相互作用可能なほぼ剛体のオブジェクトを生成することができます。これは、布の上にボタンといった物を付けるのに役立ちます。
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新しく追加されたConstraint Browserペインは、Vellum拘束とRBD拘束を視覚化、管理、編集することができます。 New Pane Type > Inspectors > Constraint Browser からこのインターフェースにアクセスすることができます。
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Vellum Configure Grain SOPは、スプライトオプションでブレンドを無効化し
gl_texture
を使用することで、大量の数の粒の表示を非常に高速化しました。 -
Vellum Solver SOPのDive Target(ノードの中に入って表示されるネットワーク)に複数の出力が用意されました。
FORCE
出力にPOPフォースを接続したり、SOURCE
出力に新しくVellumジオメトリを追加することができます。 -
Vellum Rest Blend SOPとVellum Rest Blend DOPが Shape Match 拘束に対応しました。
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Vellum BrushはVellum Grains/Fluidsにリアルタイムで相互作用できるようになりました。以前はメッシュタイプの拘束に限定されていました。他にも、私どもの新しいHUD UIデザイン言語が組まれたUIに完全に書き直されました。このVellum Brushは高速なGPUパワーを利用したソルバを使用します。
Note
Shape Match拘束はNVIDIA Ampereシリーズのカードの最新ドライバが必須です。これはWindowsだとバージョン456.38でLinuxだと450.80.02です。
ドライバをアップデートしたくないのであれば、代わりに次の環境変数を設定してこの機能を無効にすることができます: HOUDINI_OCL_FEATURE_DISABLE=CL_DEVICE_DEVICE_ENQUEUE_SUPPORT
。詳細は環境変数を参照してください。