Houdini 20.0 リファレンス ウィンドウ

Viewer State Browserウィンドウ

Viewer State Browserウィンドウは、Houdiniに読み込まれているPython Viewerステートを一覧/管理することができます。

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概要

このブラウザには以下の機能があります:

  • 登録されているすべてのViewerステートをリストします。

  • Viewerステートの内容を検査します。

  • エラーのあるViewerステートを特定します。

  • シーン内に埋め込まれた、または、HDAに格納されたファイルのViewerステートPythonコードにアクセスすることができます。

  • コンソールエリアにメッセージを表示します。

  • コンソールにメッセージマーカーを追加します。

  • アクティブステートの実行をトレースします。

  • コンソールにアクティブステートオブジェクトの内容を表示します。

  • Viewerステートを編集、ロード、リロード、アンロードします。

  • Viewerステートの実装と学習曲線を補助するコードジェネレータ。

ブラウザのメインコンポーネントは、すべての機能にアクセスするためのツールバー、現在Houdiniに登録されているViewerステートを表示するツリービュー、情報メッセージをログに残すためのコンソールです。

このブラウザはPythonパネルとして利用可能です。 ネットワークエディタNew Tabアイコンをクリックして、 New Pane Tab Type ▸ Inspectors ▸ Viewer State Browser を選択することで、このブラウザにアクセスすることができます。

ツリービュー

このブラウザは、登録されているすべてのPythonステートを左側のツリービュー内にリストします。 各ツリーノードがPythonステートを表現しています。

ツリーノード

ツリーノードを展開することで、そのステートプロパティとそれにバインドされているエレメントを検査することができます。 ツリーノードには、典型的には(必ずあるとは限りませんが)以下の情報が含まれています:

  • Category: SOPやObjectなどのステートカテゴリ。

  • Label: ステートUIラベル(ツリーノード名に使用されます)。

  • Icon: ステートアイコンの名前。

  • Node Type: ステートを参照しているノードオペレータのタイプ。このノードは、ステートをHDA内に実装した時に利用可能です。

  • Source: ステート実装のパス。シーンに埋め込まれたステートは、Embeddedとしてリストされます。

  • Type: ステートタイプ名。

  • Contexts: ステートと互換性があるコンテキストのリスト。

  • Errors: ランタイム時と登録時のエラーメッセージ。

  • Handles: ステートにバインドされているハンドルのリスト。

  • Menu: ステートポップアップメニュー構造。

  • Parameters: ステートにバインドされているステートパラメータのリスト。

  • Selectors: セレクターとステートにバインドされているそのプロパティのリスト。

  • Warnings: ランタイム時と登録時の警告メッセージ。

ツリーノードメニュー

ポップアップメニューはツリーノード毎に利用可能で、ステートのタイプに特有のアクション項目が含まれています。

Pythonモジュールファイルから実装されたステート

  • Edit: Pythonエディタを開き、大元のステートモジュールファイルを読み込みます。

  • Enter: ステートに入ります。このアクションを実行する前に、ネットワークエディタ内でノードを作成して選択してください。

  • Exit: 大元のステートがアクティブになっていれば、そのステートから抜けます。

  • Expand All: ツリーノードとそのサブノードすべてを展開します。

  • Reload: ステートをリロードします。

  • Unload: ステートをアンロードします。

HDAステートとEmbeddedステート

  • 上記と同じメニューを使用しますが、Reload項目とUnload項目はありません。

コンソール

コンソールウィンドウは、ランタイム時のエラーや警告、デバッグ、ユーザーメッセージなどのメッセージをログに残すために使用します。

以下のボタンが利用可能です:

コンソールの内容をクリアします。

コンソール内のログのメッセージの先頭に実際の時間を付けます。

コンソールに行マーカーを追加します。 これをメッセージセパレータとして使用することができます。

アクティブステートの内容を検査できるようにコンソールにダンプします。

アクティブステートのメッセージロギングを有効または無効にするためのトグルボタン。

アクティブステートイベントハンドラーメソッドのコールトレースを有効または無効にするためのトグルボタン。

ツールバー

ツールバーを使用することで、メニューからこのブラウザの機能にアクセスしたり、ツリービュー内でステートを表示するためのフィルターを選択したり、Python Viewerステートのヘルプページを開くことができます。

ツールバーメニュー

  • File

    • New State…

      新しいViewerステートを作成するためのViewer State Code Generatorダイアログが開きます。 新しいViewerステートの作成に成功すると、そのステートがツリービュー内にリストされるはずです。

    • Open State…

      PythonファイルエディタでPythonステートファイルを開きます。 Load Stateメニューとは違って、ダイアログを閉じてもステートがロード(登録)されないので、ツリービューにはリストされません。

    • Load State…:

      ディスクからPythonステートファイルをロード(登録)します。 ステートファイルのロードに成功すると、そのステートがツリービュー内にリストされるはずです。

    • Unload Selected State:

      ツリービュー内で選択したステートをアンロード(登録解除)します。

    • Reload Selected State:

      ツリービュー内で選択したステートをリロード(登録解除/登録)します。

    • Reload All State:

      ツリービュー内で現在リストされているすべてのステートをリロードします。

    • Load Examples:

      Python StateのサンプルをHoudiniに読み込みます。 これは、サンプルシーンを実行するのに必要なすべてのリソースをインストールします。 読み込み可能なサンプルシーンに関しては、 Demo Viewer State シェルフツールを参照してください。

  • Edit

    • Edit Selected State…

      選択したステートを編集用にPythonエディタで開きます。

  • Debug

    • Enter State

      選択したステートに入ります。 このアクションを実行する前に、ネットワークエディタ内でノードを作成して選択してください。

    • Exit State

      アクティブステートを抜けます。

    • Inspect State

      アクティブステートの内容を検査します。

    • Trace Options

      ビューアステートのトレース機能を設定するためのダイアログを開きます。 例えば、トレースで有効にしたいイベントハンドラーを選択したり、トレースさせたくないイベントハンドラーの選択を解除することができます。

ディスプレイフィルター

ディスプレイフィルターは、ツリービュー内で特定のステートをリストする際に使用します。

  • All

    すべてのステートを表示します。

  • Dop

    すべてのDOPステートのみを表示します。

  • Lop

    すべてのLOPステートのみを表示します。

  • Object

    すべてのOBJステートのみを表示します。

  • Sop

    すべてのSOPステートのみを表示します。

Note

Houdiniを起動した時にエラーになっているすべてのステートは、 Invalid フィルターを使って表示することができます。

ボタン

以下のボタンがツールバー内で利用可能です。

ツリービュー内で現在リストされているすべてのステートをリロードします。

Python Viewerステートのドキュメントページを開きます。

ウィンドウ