FPS

Frames per Second は、Real Time再生を有効にした時のアニメーション再生のレートです。 通常はアニメーションを始める前に一度だけアニメーションのFPSを設定します。 その理由は、FPSを変更すると( Keep Keys on Current Frames有効 にしない限り)最後のキーフレームと新しいアニメーションの長さが一致しなくなるからです。 アニメーション時間を修正したいときは、明示的にFPSを設定しなければなりません。

以下のFPSレートを参考ください:

  • NTSC video: 30

  • PAL video: 25

  • Film: 24

Production Tip

もし間違いをしてしまったら、後でField COPPushup/Pulldownオペレーションと一緒に使ってレンダリング出力画像のシーケンスを修正し、異なるFPSに変換することができます。

Keep Keys on Current Frames

このオプションが有効な時、フレームレート(FPS)を変更すると、各キーが打たれているフレームは保持されます。 これは、アニメーションの再生速度を変更します。

このオプションが無効な時、アニメーションシーケンスのタイミングを維持するために、フレームのキーは変わります。 これは、アニメーションの再生速度を維持します。

Note

Houdini19.5以降のバージョンでは、FPSを変更すると、Houdiniは以下の処理を行ないます:

  • 開始フレームをそのまま変わらず維持します。

  • 開始フレームを基準にキーのタイミングが維持されるようにキーの時間をずらします。

19.5より以前のバージョンーでは、FPSを変更すると、Houdiniは以下の処理を行ないます:

  • 時間0を基準に開始フレームを修正します。

  • 時間0を基準にキーのタイミングが維持されるようにキーの時間をずらします。

19.5より以前のバージョンのHoudiniの挙動を有効にするには、HOUDINI_DISABLE_FPS_MAINTAIN_FSTART環境変数を1に設定します。

例えば、フレーム1001とフレーム1011にキーが打たれていて、フレーム範囲が1001-1020だった場合、FPSを倍にすると、以下のことが起こります:

設定

挙動

Keep Keys on Current Frames = オフ & HOUDINI_DISABLE_FPS_MAINTAIN_FSTART = 0

(現在の挙動)

キーはフレーム1001と1021に移動し、フレーム範囲は1001-1040となります。

開始フレームはそのまま維持されます。他のキーのフレームは移動しますが、開始フレームを基準にタイミングは維持されます。アニメーションの再生速度は同じままです。

Keep Keys on Current Frames = オフ & HOUDINI_DISABLE_FPS_MAINTAIN_FSTART = 1

(19.5より以前のバージョンのHoudiniの挙動)

キーはフレーム2001と2021に移動し、フレーム範囲は2001-2040となります。

開始フレームは変更され、他のキーのフレームは移動しますが、どのフレームも時間0を基準にタイミングは維持されます。アニメーションの再生速度は同じままです。

Keep Keys on Current Frames = オン & HOUDINI_DISABLE_FPS_MAINTAIN_FSTARTは無視

キーはフレーム1001と1011のままで、フレーム範囲は1001-1020のままとなります。

キーは同じフレームのままですが、キーの時間は変わりました。アニメーションの再生速度は変更されます。

Snap Keys

すべてのキーを整数フレームにスナップします。これはchround -aと同等の機能です。

Apply FPS

現行フレームレート(FPS)設定をアニメーションシーケンスに適用します。

Start / End

Start フィールドはアニメーションシーケンスの開始フレーム番号です。デフォルト値は1です。

End フィールドはアニメーションシーケンスの最後のフレーム番号です。

Apply

現在の StartEnd のフレーム設定をアニメーションシーケンスに適用します。

Restrict playback range

このオプションを有効にすると、再生フレーム範囲をグローバルフレーム範囲内にのみ設定できるようになります。 例えば、グローバルフレーム範囲が50-70ならば、Houdiniは再生開始フレームを40に設定できなくなります。

このオプションを無効にすると、再生フレーム範囲をグローバルフレーム範囲よりも広く設定することができます。異なるフレーム範囲に関する情報は、プレイバーを参照してください。

CHOP Motion Samples

この値は、CHOP拘束のサンプリングレートに影響します(CHOPサンプリングレート = FPS * CHOPモーションサンプル数)。

この値を変更すると、CHOP constraintsサブネット内の CHOP Motion Samples パラメータに伝搬します。

例えば、オブジェクトを作成して選択し、そのオブジェクトに対してTABを押してConstraints Networkとタイプすると、CHOP constraintsサブネットが作成されます。 そのCHOP constraintsサブネットは、そのオブジェクトノードの中に作成されます。 そのCHOP constraintsサブネット上に CHOP Motion Samples パラメータと CHOP Rate パラメータがあります。

そのCHOP constraintsサブネットの中にあるどのノードにも Sample Rate パラメータがあり、自動的にそのCHOP constraintsサブネット上の CHOP Rate パラメータにリンクされています。

Show Range Slider

このオプションを有効にすると、再生範囲を視覚的に操作できるようにプレイバーの下にスライダが表示されます。

Show Audio

プレイバー上に現在のオーディオトラックを重ねて音声の波形を見ることができます。

Show Simulation Cache

このオプションを有効にすると、キャッシュされたシミュレーションの状態がプレイバータイムライン上に背景カラーで表示されます。

Show Animation Toolbar

このオプションを有効にすると、Animationツールバーがプレイバーの上部に表示されます。

Show Ticks

このオプションを有効にすると、プレイバーにフレーム番号を意味する目印が表示されます。

Show Keys

このオプションを有効にすると、現行オブジェクトのキーフレームプレイバー上に緑のマークとして表示します。

Show Bookmarks

このオプションを有効にすると、ブックマークがプレイバー上に表示されます。

Audio Wave Scale

プレイバーに表示される音声の波形の高さを調整することができます。

Integer Frame Values

Houdiniは浮動小数点のフレーム番号($FF)で機能します。 このオプションを有効にすると、Houdiniはフレーム番号の表示を整数($F)に丸めます。 このオプションを無効にすると、Houdiniは現行時間を任意の値、さらには正確なフレーム番号ではない端数の時間に設定することができます。

Step

フレームの増分値。例えば、2にすると、2フレーム毎に再生が行なわれます。

Realtime Playback

プレイバーでリアルタイム再生を有効にします。リアルタイム再生の挙動を制御するオプションが2つあります:

Maintain realtime playback, possibly skipping frames

このオプションはパーティクルシミュレーションの再生には向きません。これは任意でフレームを飛ばして計算をします。

Play every frame, but never faster than FPS

このオプションはパーティクルシミュレーションの再生に向いています。

ウィンドウ