Houdini 20.0 Vellum

64ビット計算のセットアップ

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概要

原点から非常に遠く離れたVellumをシミュレーションすると、布がしわくちゃな見た目になったり、ヘアーがもつれた見た目になる問題を引き起こす可能性があります。 オブジェクトを原点に近づければ、この問題は解決するはずです。 しかし、その選択肢がない場合、64ビット計算を使用することで精度を上げることができます。 ただし、これは非常に遅くなるため通常では推奨していません。

原点から10,000ユニット離れた布を32ビットでシミュレーションした結果。

原点から10,000ユニット離れた布を64ビットでシミュレーションした結果。

これは、サブステップの数が非常に多くてタイムステップが非常に短い場合でもVellum流体で問題になる可能性があります。

Vellumで64ビットを使用する方法

Vellum Solverを64ビットで動作させるオプションはありません。 しかし、Houdini18では64ビットの入力ジオメトリを制御することができます。 ジオメトリを64ビットに設定するには、以下の操作を行ないます:

  1. ジオメトリオブジェクトの後にAttribute Cast SOPを追加し、その後にVellum Configureノードを追加します。これによって、ジオメトリパスと拘束パスの両方が64ビット精度で実行されるようになります。

  2. このAttribute Cast SOPSet Preferred Precision64 bit に変更します。

  3. Attributes パラメータに*を追加し、 Precision パラメータを Convert to Preferred に変更します。これで、すべてのアトリビュートが64ビットに変更されます。

64ビットアトリビュートを区別する方法

どのアトリビュートが64ビットなのかどうかを調べるには、ネットワーク内のノード上をクリックして、情報メニューを開きます。 アトリビュートが64ビットであれば、そのアトリビュート名の横のサブテキストに64という数字が表示されます。 何もサブテキストが表示されなければ、そのアトリビュートは32ビットです。

Geometry Spreadsheetでもこの情報を確認することができます。 何もサブテキストが付いていないアトリビュートは32ビットです。 32ビットがデフォルトであり、インターフェースがごちゃごちゃしないようにHoudiniでは、サブテキストが付いていないアトリビュートが32ビットであると識別します。例えば、64ビットなら64、16ビットなら16という数字を表示します。

マスタークラス

Vellum

ソフトボディ

流体

拘束

コリジョン

その他

上級