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概要 ¶
icp [-v] [-u] [-m] [-b] [res] [sub] <入力画像> [sub] <出力画像> iconvert [-d depth]
意味:
res
は[-w width] [-h height]
、sub
は[-x xoff] [-y yoff] [-w width] [-h height]
または[-d
divs section]
です。
説明 ¶
icpは入力画像の一部を 出力画像 にコピーします。
引数を指定しなければ、icpは入力画像の全体を出力画像にコピーします。入力画像と出力画像の解像度が異なっていても、icpは入力画像の部分を出力画像に合うようにコピーします。
出力画像 が 入力画像 とファイルタイプが違っていても、画像は自動的に新しいファイルタイプに変換されます。例えば:
icp myimage.sgi myimage.tif
これは myimage.sgi を .tif ファイルフォーマットに変換します。
出力画像が既存ファイルであれば、-m
オプションを指定すると、ファイルが再作成されるのではなくて修正されます。これはサブフレームをディスクに保存した既存フレームにサブ画像領域外の出力画像の一部を壊すことなくコピーすることができます。
画像保存用のメモリの内部的割当を避けるために、フレームを走査線単位でコピーしますが、-b
ブロックオプションを指定すると上書きします。これは1つの操作で画像全体を読み書きします。
画像が圧縮されないようにするには、-u
オプション(非圧縮)を使います。これは、出力フォーマットのランレングス圧縮(RLE)を避ける事ができます。この圧縮をサポートしているフォーマットは、Prisms/Houdini (.pic)、Wavefront (.rla/.rlb) 、Targa (.tga/.vst)です。
解像度とオフセット(res) ¶
画像の任意の箇所は入力画像から解像度とオフセットで指定します。サブ領域の幅と高さは-w
と-h
のオプションで指定します。片方を省略すれば、その値は画像の全体の幅または高さに設定されます。これらのオプションはコマンドラインでは入力画像の前に指定しなければなりません。
入力画像または出力画像のどちらかでサブ領域のオフセットを指定します。それらの画像には-x
と-y
オプションを指定します。オフセットオプションを入力画像の前に指定すれば、入力画像に適用されます。同様に出力画像の前に指定すれば出力画像に適用されます。片方または両方とも省略すれば、それらの値はデフォルトの0に設定されます。
解像度なしでオフセットを指定すれば、icpは画像の解像度を指定したオフセット値で適切に調整します。
分割と画像(sub) ¶
サブ画像は入力画像または出力画像に対して、その前に-d
オプションを付けます。このオプションにはサブフレームの番号を意味する2つの値を分割する画像とこのコピー操作で使うサブ画像番号に設定します。
サブ分割の数は整数の2乗でなければなりません。サブ画像番号は0とサブ分割の数-1の間でなければなりません。サブ画像番号0は左上で、サブ分割の数-1は右下を意味します。
オフセットの仕様と同様に、入力画像の前にオプションを指定すれば、入力画像に適用されます。同様に出力画像の前に指定すれば出力画像に適用されます。
画像のサブ領域を指定するのに2通りの方法が混在していて、1つは入力画像で指定し、もう一方は出力画像で使われます。前述のように、入力画像と出力画像の解像度が異なっていても、入力画像の部分を出力画像に合うようにコピーします。
-v
オプションは詳細情報をコピー操作で使用する入力画像、出力画像、解像度に関する標準エラーファイルに出力します。
サンプル ¶
Irisの右上を以前保存した512 x 384の解像度のファイルの右上にコピーします:
iclear -w 800 -h 600 temp.pic icp -m -d 4 1 marble.pic -d 4 1 ip
画像の上半分を表示します:
icp -y 242 back.pic ip