Houdini 20.0 リファレンス スタンドアローンのユーティリティ

icp

画像のある領域を新しい画像に分離します。

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概要

icp [-v] [-u] [-m] [-b] [res] [sub] <入力画像> [sub] <出力画像> iconvert [-d depth]

意味:

res[-w width] [-h height]sub[-x xoff] [-y yoff] [-w width] [-h height]または[-d divs section]です。

説明

icpは入力画像の一部を 出力画像 にコピーします。

引数を指定しなければ、icpは入力画像の全体を出力画像にコピーします。入力画像と出力画像の解像度が異なっていても、icpは入力画像の部分を出力画像に合うようにコピーします。

出力画像入力画像 とファイルタイプが違っていても、画像は自動的に新しいファイルタイプに変換されます。例えば:

icp myimage.sgi myimage.tif

これは myimage.sgi.tif ファイルフォーマットに変換します。

出力画像が既存ファイルであれば、-mオプションを指定すると、ファイルが再作成されるのではなくて修正されます。これはサブフレームをディスクに保存した既存フレームにサブ画像領域外の出力画像の一部を壊すことなくコピーすることができます。

画像保存用のメモリの内部的割当を避けるために、フレームを走査線単位でコピーしますが、-bブロックオプションを指定すると上書きします。これは1つの操作で画像全体を読み書きします。

画像が圧縮されないようにするには、-uオプション(非圧縮)を使います。これは、出力フォーマットのランレングス圧縮(RLE)を避ける事ができます。この圧縮をサポートしているフォーマットは、Prisms/Houdini (.pic)、Wavefront (.rla/.rlb) 、Targa (.tga/.vst)です。

解像度とオフセット(res)

画像の任意の箇所は入力画像から解像度とオフセットで指定します。サブ領域の幅と高さは-w-hのオプションで指定します。片方を省略すれば、その値は画像の全体の幅または高さに設定されます。これらのオプションはコマンドラインでは入力画像の前に指定しなければなりません。

入力画像または出力画像のどちらかでサブ領域のオフセットを指定します。それらの画像には-x-yオプションを指定します。オフセットオプションを入力画像の前に指定すれば、入力画像に適用されます。同様に出力画像の前に指定すれば出力画像に適用されます。片方または両方とも省略すれば、それらの値はデフォルトの0に設定されます。

解像度なしでオフセットを指定すれば、icpは画像の解像度を指定したオフセット値で適切に調整します。

分割と画像(sub)

サブ画像は入力画像または出力画像に対して、その前に-dオプションを付けます。このオプションにはサブフレームの番号を意味する2つの値を分割する画像とこのコピー操作で使うサブ画像番号に設定します。

サブ分割の数は整数の2乗でなければなりません。サブ画像番号は0とサブ分割の数-1の間でなければなりません。サブ画像番号0は左上で、サブ分割の数-1は右下を意味します。

オフセットの仕様と同様に、入力画像の前にオプションを指定すれば、入力画像に適用されます。同様に出力画像の前に指定すれば出力画像に適用されます。

画像のサブ領域を指定するのに2通りの方法が混在していて、1つは入力画像で指定し、もう一方は出力画像で使われます。前述のように、入力画像と出力画像の解像度が異なっていても、入力画像の部分を出力画像に合うようにコピーします。

-vオプションは詳細情報をコピー操作で使用する入力画像、出力画像、解像度に関する標準エラーファイルに出力します。

サンプル

Irisの右上を以前保存した512 x 384の解像度のファイルの右上にコピーします:

iclear -w 800 -h 600 temp.pic icp -m -d 4 1 marble.pic -d 4 1 ip 

画像の上半分を表示します:

icp -y 242 back.pic ip 

スタンドアローンのユーティリティ

  • abcconvert

    Alembicフォーマット間を変換します。

  • abcecho

    Alembicファイルに関する情報を出力します。

  • abcinfo

    Alembicファイルに関する情報を出力します。

  • chchan

    チャンネルコレクションをアクションチャンネルフォーマットへ(から)コピーします。

  • chcp

    チャンネルコレクションファイルを他のフォーマットにコピーします。

  • chinfo

    チャンネルコレクションファイルに関する情報を出力します。

  • claudio

    CHOPデータ(clip)をオーディオフォーマットへ(から)コピーします。

  • clchan

    CHOPデータ(clip)をアクションチャンネルフォーマットへ(から)コピーします。

  • clchn

    CHOPデータ(clip)をチャンネルコレクションフォーマットへ(から)コピーします。

  • clcp

    CHOPデータ(clip)を他のフォーマットにコピーします。

  • clinfo

    CHOPデータ(clip)ファイルに関する情報を出力します。

  • dsmconvert

    ディープシャドウ/カメラマップをあるフォーマットから別のフォーマットへ変換します。

  • dsmmerge

    2つ以上のディープシャドウ/カメラマップファイルを結合します。

  • dsparse

    ダイアログスクリプトを解析して表示します。

  • gabc

    AlembicとHoudiniのジオメトリ間を変換します。

  • gconvert

    Houdiniポリゴンフォーマット間を変換します。

  • gdxf

    DXFポリゴンをHoudiniフォーマットへ(から)変換します。

  • geodiff

    ジオメトリの差分を表示します。

  • geps

    EPSファイルをHoudiniポリゴンフォーマットへ変換します。

  • giges

    IGESジオメトリファイルを変換します。トリムNURBSパッチとカーブを扱います。

  • ginfo

    ポリゴンファイルの統計情報を出力します。

  • glightwave

    LightWaveファイルをHoudiniフォーマットへ(から)変換します。

  • gpdb

    .pdbファイルとHoudiniフォーマットを双方向に変換します。

  • gplay

    ジオメトリビューア。

  • gply

    .plyファイルとHoudiniフォーマットを双方向に変換します。

  • gptex

    ジオメトリファイルからPtexture画像ファイルを作成します。

  • greduce

    ファイルのポリゴンを削減します。

  • gwavefront

    .objファイルをHoudiniフォーマットへ(から)変換します。

  • hcollapse

    ディレクトリ構造を折り畳みます。

  • hcpio

    CPIOアーカイブコマンドのサブセットコマンドでhipファイルの抽出/折り畳みができます。

  • hexpand

    hipファイルをディレクトリ構造に展開します。

  • hkey / License Administrator

    ライセンスとライセンスサーバーオプションを表示/管理するためのグラフィカルユーザインターフェースを開きます。

  • hoiiotool

    画像操作用の万能ツール。

  • hotl ユーティリティ

    .hda/.otlファイルを扱うことができるコマンドラインユーティリティです。

  • hrender

  • hsc

    Bloscファイル(.sc)の圧縮または解凍をします。

  • hscript

    コマンドラインのHScriptインタプリタ。

  • hserver

    Houdiniは、このプロキシサーバーを介してsesinetdライセンスデーモンと通信します。

  • htexcache

    ディスクテクスチャキャッシュを照会または修正します。

  • husk

    Karmaまたは一部の他のHydraクライアントを使ってUSDファイルをレンダリングするためのコマンドラインユーティリティ。

  • i3dconvert

    3DテクスチャファイルフォーマットをHoudiniジオメトリへ(から)変換します。

  • iautocrop

    ピクセル値に基づいて画像をクロップします。

  • icineon

    10ビットCineonフォーマット画像を8ビットフォーマットへ変換します。

  • icomposite

    画像をレイヤーでコンポジットします。

  • iconvert

    あるタイプの画像を別のタイプの画像に変換します。

  • icp

    画像のある領域を新しい画像に分離します。

  • idenoise

    画像ファイルからノイズを除去します。

  • idiff

    画像の差分を表示します。

  • iflip

    画像の向きを反転します。

  • iinfo

    画像に関する情報を出力します。

  • ilut

    標準チャンネルフォーマットまたは他のLUTからLookup Table(.lut)を生成します。

  • ilutcomp

    2つのLUTから1つのLookup Table(.lut)を生成します。

  • ilutinfo

    Lookup Table(LUT)ファイルの情報をプリントします。

  • imaketx

    画像ファイルから.exrまたは.ratのmipmapテクスチャを生成します。

  • imdisplay

    画像をMPlayウィンドウで開きます。

  • iprint

    画像のRGBA値をテキストとして出力します。

  • iquantize

    画像の色数を減らします。

  • isixpack

    立方体の6面を意味する6枚の画像または十字展開した画像から環境/反射マップを生成します。

  • itilestitch

    クロップウィンドウを含んだ一連の画像ファイルを一枚の画像にまとめます。

  • izg

    Z深度画像を8ビットのグレースケールに変換します。

  • Launcher

    Houdini Launcherは、Houdiniとそのコンポーネントをダウンロード、インストール、アップグレード、アンインストールします。

  • mcacclaim

    AcclaimモーションファイルをHoudiniのスクリプトとチャンネルファイルに変換します。

  • mcbiovision

    BioVisionモーションファイルをHoudiniのスクリプトとチャンネルファイルに変換します。

  • mcmotanal

    Motion Analysis TRCモーションファイルをHoudiniのスクリプトとチャンネルファイルに変換します。

  • mcp

    画像シーケンスを動画ファイルに変換します。

  • minfo

    動画ファイルに関する情報を出力します。

  • mqserver

    PDG/TOPs用メッセージキューサーバー

  • py23convert

    HDAのPython2エクスプレッションをPython2/3に変換します。

  • renderstatsoverlay

    レンダリング統計情報がベイクされた(設定次第で縮小された)バージョンのレンダリング画像を生成します。

  • renderstatsreport

    EXR画像からレンダリング統計情報を含んだHTMLページを生成します。

  • sesictrl

    コマンドラインからHoudiniライセンスサーバーオプションを設定します。

  • sesinetd

    Houdiniライセンスサーバー。このプログラムはバックグラウンドで実行されてHoudiniライセンスを管理します。

  • siminfo

    シミュレーションキャッシュファイルの統計をプリントします。

  • spiff

    テキストの差分を表示します。

  • spy

    UNIXファイルシステムを操作するシェルユーティリティ。

  • usdview

    USDシーンを表示/検査するためのコマンドラインユーティリティ。

  • vexcache

    VEXコンパイルキャッシュを照会または編集します。

  • vexexec

    CVEXシェーダを実行します。