On this page |
概要 ¶
あなたがUNIXシェルを使用していれば、spyはファイルを整理するのに高速なテキストベースのファイル操作ユーティリティになることでしょう。 GUIよりもファイルの操作が速くでき、直接、スクリプトとUNIXコマンドにもアクセスすることができるので、UNIX Cシェルよりも使いやすいです。
spyはウィンドウシェルで走り、シングルキーストロークでUNIXファイルシステムへアクセスできる効率的なインターフェースが用意されています。 Cシェルで普通にできる事は、spyでも可能で、さらに高速です。シングルキーストロークでspyは高速にディレクトリ間を移動したりファイルの選択ができます。 ファイルを選択すると、メタキーを使って標準のUNIXコマンドすべてを使うことができます。
使用頻度の高いシングルキーストロークは、クィックリファレンスに載せています。これらのコマンドは以下のページで詳細を説明しています。
ナビゲーション ¶
現行ディレクトリは常にspyウィンドウの上部に表示されます。
現行ファイルはspyウィンドウ内で常に黄色でハイライトします。
黄色いハイライトは、 カーソル としても知られています。以下のキーを使ってspyウィンドウ内のカーソルを移動することができます:
J/ K 下または上のラインにカーソルが移動します。
H/ L 左または右にカーソルが移動します。
検索 コマンドは指定した文字で始まるファイルにカーソルを移動します。
/ string
Enter
/をタイプして文字列を入力すれば、その 文字列 で始まるファイルが選択されます。UNIXの標準のワイルドカードを使ってパターン検索することができます。例えば、以下のようにタイプします:
/ Scene1*.pic
Enter
これは Scene1 で始まり、 .pic で終わる任意の名前を検索します。この*
は、任意の長さの数字または文字で構成される文字列を意味しています。
同様に、検索に*.txt
を指定すると、spyは拡張子が .txt のファイルを検索します。
spyには検索の動作を設定するオプションがあります。relaxSearch
を参照してください。
Nとタイプすれば、カーソルが最後に検索で指定した文字列で始まる名前の次のファイルやディレクトリに移動します。
ディレクトリにspyウィンドウでは表示しきれないほどのファイルがあれば、spyは Page x of y の表示を示します。これらのページをめくるには、次のキーを使います:
-
⌃ Ctrl + F 次のファイルのページを表示します(次)。
-
⌃ Ctrl + B 前のファイルのページを表示します(前)。
各ディレクトリにはファイルや他のディレクトリが含まれています。以下のキーを使ってディレクトリ間を上下に移動することができます。
-
D – カーソルで現在ハイライトしているものがディレクトリならDを押すと、そのディレクトリに入ります。
例えば、あなたが
$HFS/houdini
にいて、カーソルがsbin上にあった場合、Dをタイプすると$HFS/houdini/sbin
に移動します。 -
U – 1階層上 のディレクトリに移動します。
例えば、あなたが
$HFS/houdini/sbin
にいた場合、Uをタイプすると$HFS/houdini
に移動します。
⇧ Shift + Jを押すと、他のディレクトリにジャンプするように促してきます。spyは前にジャンプしたディレクトリをデフォルトのディレクトリ名として表示します。タイプの方法が複数あります。以下のどれかを実行してください:
-
Enterをタイプすると、表示されたデフォルトディレクトリにジャンプします。
-
ディレクトリ名をタイプした後にEnterを押すと、そのディレクトリにジャンプします。例えば、
$HFS/demo
Enterとタイプすると、$HFS/demo
ディレクトリにジャンプします。 -
Eをタイプすると、デフォルトディレクトリを再表示し、JとKを使えば、前にジャンプした場所からディレクトリのリストをスクロールすることができます。Enterをタイプすると、表示されたディレクトリにジャンプします。
-
?
(⇧ Shift + /)をタイプすると、前にジャンプした場所からディレクトリのリストが表示されます。JとKを使えば、リストを上下に移動することができます。Enterをタイプすると、ハイライトしたディレクトリにジャンプします。 -
いつでも⌫ Backspaceをタイプすると、ジャンプを中止することができます。
ディレクトリにジャンプするだけでなく、現在のディレクトリ内または他のディレクトリ内のファイル名にジャンプすることもできます(カーソルはファイルに移動します)。そのディレクトリ名の中にあるディレクトリと異なる名前をスラッシュ(/
)で処理します。
環境変数はパス名で使用することができるので、長いディレクトリ名と関連付けてタイピングの量を減らすために環境変数をセットアップしたい時があります。ディレクトリパスの代わりに、単純に変数名をタイプしてください。例えば、ジャンプ(⇧ Shift + J)をする時は以下のようにタイプします:
$HFS/demo
これはHoudiniのデモファイルを含むディレクトリにジャンプします。環境変数に記録されているディレクトリの名前は以下のコマンドで確認することができます:
!printenv
Enter
UNIXでは、各ユーザには ホームディレクトリ と呼ばれるファイルを保存する特別なディレクトリがあります。これは最初にマシンにログインしてspyを起動した時に通常では表示されるディレクトリです。
⇧ Shift + Hとタイプすればホームディレクトリに戻ることができます。
UNIXでは、パス名が必要な場所であれば、“~”をタイプすると、ホームディレクトリを指定したことになります。これは直ぐにホームディレクトリ内のファイルやサブディレクトリにアクセスするのに使われます。例:
~/MyFiles
これは、ホームディレクトリ内の/MyFiles
に入ります。これは jump コマンド(⇧ Shift + J)と合わせて使うことでホームディレクトリにジャンプすることができます。
ファイルのために複数のディレクトリを検索するには、UNIXの find コマンドを使う必要があります。例えば、以下のようにタイプします:
!find /usr/staff/john -name "Jo*" -print
これは/usr/staff/john
下の任意のサブディレクトリ内に含まれているJo
で始まるファイルすべてを表示します。
find
は大文字小文字を区別することに注意してください。
ファイルの取り扱い ¶
ディレクトリ内で、処理したいファイルにタグを付けることができます。
一般的な処理では、ファイルの削除やスクリーンへの画像の表示があります。
タグの付いたファイルはファイル名の左横に+が付きます。
この章ではファイルにタグを付けたり外す方法を説明します。
後で、UNIXコマンドの%
文字をタグを付けたファイルの簡易表記として使用する方法を学びます。
ファイル選択 ¶
T 現行ファイルのタグをオン・オフします。spyウィンドウの2行目には選択したファイルの数を括弧で表示します:
john@pisa: /n/berne/Documentation/Images/ Page 2/2 (+9)
⌃ Ctrl + T 現在のディレクトリ内のファイルすべてのタグをオン・オフします。
⇧ Shift + T ファイル名パターンを入力して、そのパターンに一致するファイルのタグをオン・オフします:
g* Enter
文字g
で始まるファイルすべてにタグを付けます。
*.pic Enter
.pic
で終わるファイルすべてにタグを付けます。
??.pic Enter
任意の2文字で始まり、.pic
で終わるファイル(例えば、21.pic。121.picは該当しない)すべてにタグを付けます。
コピー、移動、削除 ¶
C タグの付いたファイルを新しい名前や新しいディレクトリにコピーします。このコマンドを実行すると、選択したファイルのコピー先を尋ねてきます。UNIXディレクトリパスを指定すれば、そこにファイルがコピーされます。ファイル名を入力(つまり、タイプした文字列に“/”文字が入っていない)すれば、コピーがその名前になります。
M タグの付いたファイルを新しい名前や新しいディレクトリに移動します。このコマンドを実行すると、選択したファイルの移動先を尋ねてきます。UNIXディレクトリパスを指定すれば、そこにファイルが移動されます。ファイル名を入力(つまり、タイプした文字列に“/”文字が入っていない)すれば、ファイルがその名前になります。
⇧ Shift + R タグの付いたファイルが確認プロンプトの後に削除します。ディレクトリ内の すべて を削除するには、UNIXコマンドのrm
を使ってください。
コピーバッファ ¶
ホームディレクトリ内にspy.takeという名前のディレクトリがあります。これは、後でどこかに配置できるようにファイルのコピーを保存するために使われます。これは コピーバッファ として知られています。
Y タグ付きのファイルをコピーバッファ( spy.take )にコピーします( y は昔の専門用語である“yank”の頭文字です)。コピーバッファに入るだけのファイルをコピーすることができます。コピーバッファのファイルはセッションが変わってもそのままの状態で保持されます。
P コピーバッファ( spy.take )のファイルを現行ディレクトリに ペースト し、コピーバッファを空っぽにします。
I 現在のコピーバッファのファイルの一覧を表示します。
Z コピーバファ(ホームディレクトリ内の spy.take ディレクトリ)を空っぽにします。
Tip
便利な裏技として、spyウィンドウの XWsh ポップアップメニュー(ウィンドウでクリック)を使うと、現在のウィンドウのクローンを作ることができます。 最初のウィンドウでファイルを Copy して、2番目のウィンドウに表示されたディレクトリに Paste することができるようになります。
ディレクトリの作成 ¶
mkdir
指定した名前のディレクトリを新しく作成します。同じ行で複数の名前をスペース区切りで指定することができます。例:
Fmkdir myDirectory anotherDirectory
R
ファイルの削除と同じspyコマンド(S r
)でディレクトリを削除することができます。
これを実行する前に、ディレクトリのファイルが必ずすべて削除されている必要があります。
また、UNIXコマンドのrm
に-r
オプションを指定しても同じことができます。
詳細の表示 ¶
Sl
はタグが付いたファイルすべてをリストします。タグが付いていなければ、このコマンドは現在のファイルの情報をリストします。
リストには、そのファイルに関する詳細情報が表示されます。
-rwxrw-r-- john prisms 265535 12:29 Mar 21 96 testFile
ファイルのパーミッションは最初の10文字で表示されます。それらの文字には以下の情報を意味しています:
最初の文字は、ファイル、ディレクトリ、シンボリックリンクのどれなのかを意味します。
次の3文字1組みの3セットは、オーナー、ファイルが属するグループ、他のユーザすべてに対するファイルのRead/Write/Executable(rwx
)パーミッションを意味しています。
個人とグループにファイルの読み込み許可があれば、ファイルを開いたり、読み込んだり、ファイルのコピーを作成することができます。 個人とグループにファイルへの書き込み許可があれば、ファイルを修正したり、削除することができます。 ファイルに実行許可があれば、それは実行可能ファイルなので、アプリケーションを起動することができます。 ディレクトリに実行許可があれば、その中のファイルが実行可能ファイルになります。
最初の10文字の後は、以下の情報が表示されています:
-
ファイルのオーナーの名前(ファイルを作成した個人)。
-
ファイルが属するグループの名前。
-
バイト単位のファイルサイズ。
-
ファイルを最後に変更した時間と日付。
-
ファイルの名前。
ファイルがシンボリックリンク(ファイル名の別名)なら、そのリンクが指しているファイルやディレクトリのパス名が表示されます。
F アスキー、バイナリーなどのファイルのタイプや内容を判断しようと試みます。
⌃ Ctrl + W 現在ハイライトしているファイルを書き込み可能にします。ファイルに書き込み(変更)するためのオーナーやグループのパーミッションがあれば、これをするだけでファイルを書き込み可能にすることができます。
⌃ Ctrl + X 現在ハイライトしているファイルを実行可能にします。ファイルに書き込み(変更)するためのオーナーやグループのパーミッションがあれば、これをするだけでファイルを実行可能にすることができます。
ファイルの内容を表示 ¶
現行ファイルがディレクトリでない場合、Dをタイプすると、less
というプログラムを使ってテキストファイルの内容を表示します。
lessでファイルの内容を表示すると、spyとviと同様に以下のシングルキーコマンドを使うことができます:
JまたはEnter 1行をスクロールダウンします。
K 1行をスクロールアップします。
FまたはSpace 1ページ先にスクロールします。
B 1ページ前にスクロールします。
⇧ Shift + G ファイルの終わりに移動します。
1 G ファイルの初めに移動します( Line# で、Gがその行に移動します)。
/ string ファイル内で string を検索して、その行を表示します。
N string の次の結果に移動します。
H ここでリストしたコマンドを含むヘルプを表示します。
Q Enter lessを終了してspyまたはUNIXに戻ります。
EまたはV 現在のファイルをviを使って編集します。もしviの使い方がわからないなら、O Q F Rをタイプすることで抜けることができます。
Note
一度viで編集が終わると(つまり、OwqRコマンドでviを終了すると)、ファイルを表示中のlessに戻ります。 spyに戻りたい場合は、Q Enterをタイプしてlessを終了する必要があります。
UNIXコマンドの実行 ¶
ほとんどの事がspy内で可能ですが、Houdiniや他のプログラムの起動にはUNIXコマンドをよく使います。
spyにいる間にUNIXコマンドを実行する必要が出た時は、単純に!キーを使ってコマンドをタイプします。例:
! df -k
Enter
これはUNIXコマンドのdf
を使ってディスクの空き容量をキロバイトで表示しています。
UNIXコマンドでは引数としてファイル名を必要とすることがよくあります。UNIXコマンド内に%
文字を使えばspyからこれらのファイル名を用意することができます。
この文字が見つかると、現在のタグが付いたファイルの名前がそこに挿入されます。
例えば、ファイルで1.pic、2.pic、3.picにタグが付いていれば、以下のコマンド:
! iplay % Enter
は次のように変換されます:
! iplay 1.pic 2.pic 3.pic Enter
Note
どのファイルにもタグが付いていなければ、%
文字を使ったコマンドは現在ハイライトされているファイルのみに作用します。
クィックリファレンス ¶
JまたはK |
カーソルを下/上に移動します。 |
HまたはL |
カーソルを左/右に移動します。 |
U |
ディレクトリの上に移動します。 |
D |
ディレクトリの下に移動、またはlessを使ってファイル(ビューのみ)の内容を表示します。 |
Q + Enter |
lessを終了します(Dを使ってファイルを入力した場合)。 |
EまたはV |
これらの両方がファイルを編集(viで)、またはディレクトリを作成します。 |
⌃ Ctrl + Bまたは⌃ Ctrl + F |
ページを前後します。 |
T |
ファイルにタグを付けます(オン/オフの切り替え)。 |
⇧ Shift + T |
パターンタグ(stringを入力して、それにマッチするファイルすべてを選択します)。 |
⌃ Ctrl + T |
ディレクトリ内のファイルすべてにタグを付けます(オン/オフの切り替え)。 |
Y |
ファイルをコピーバッファにコピーします。 |
I |
コピーバッファのファイルの一覧。 |
P |
コピーバッファからファイルをペースト(そしてバッファをクリアします)します。 |
Z |
コピーバッファをクリアします。 |
⇧ Shift + R |
タグ付きのファイルを削除、またはタグ付きのファイルがなければ現行ファイルを削除します。 |
C |
ハイライトしたファイルまたはタグの付いたファイルをユーザ指定のディレクトリにコピーします。 |
M |
タグ付きのファイルを新しい名前またはディレクトリに移動します。 |
⇧ Shift + J |
ユーザ指定のディレクトリにジャンプします。 |
⇧ Shift + H |
ホームディレクトリにジャンプします。 |
⇧ Shift + L |
ファイル情報(ハイライトしたファイルまたはタグ付きのファイル)。 |
⌃ Ctrl + L |
スクリーンを再描画します。 |
! |
UNIXコマンドを入力します(%を使えばタグ付きのファイルを参照します)。 |
/ |
string で始まる名前のファイルを検索します。 |
コマンド履歴 ¶
! cmd
Enter cmd
コマンドを実行します。
例:
!df
Enter
これはディスクの空き容量を表示します。
!!
Enter 最後のUNIXコマンドを再実行します。
!!
string Enter stringで始まる最後のコマンドを再実行します。例えば、最近のコマンドが:
!imgview test.pic
Enter
であれば、以下のコマンドをタイプします。
!!im
Enter
これは最後のコマンドを再実行します。
!?
はコマンド履歴であなたが実行した最近のUNIXコマンドのリストを表示します。
ジャンプ履歴に関しては、JとKでリストを上下に移動することができます。
1行に沿って前後に動かすには、Spaceまたは⌫ Backspaceを使います。
一度コマンド履歴のリストを表示すると、viエディタと同様に以下のコマンドを使って行を編集することができます:
Enter Enterをタイプすると現在のコマンドをそのまま実行します。
/ string
Enter カーソルが string で始まる次のコマンドに移動します。
A テキストをEまたはEnterをタイプするまでカーソルの位置の後に追加します。
I テキストをEまたはEnterをタイプするまでカーソルの位置の前に挿入します。
X カーソルの前の文字を削除します。
⇧ Shift + C カーソルの後のテキストをEまたはEnterをタイプするまで、あなたが入力したテキストに置換します。
D + W 現在の単語を削除します。
C + W 現在の単語をEまたはEnterをタイプするまで、あなたが入力したテキストに置換します。
⌃ Ctrl + C:あなたのセットアップに応じて⌃ Ctrl + Cまたは⌦ Delを押すことでいつでもジャンプを中止することができます。
!
E これは一番最近のコマンドを表示し、上記の編集コマンドを使うことができます。Enterを押すと、コマンドが実行されます。上記のように⌃ Ctrl + Cまたは⌦ Delでコマンドを中止することができます。
他のコマンド ¶
? この章で説明したように、シングルキーストロークコマンドすべてをリストします。
⌃ Ctrl + L 同じウィンドウシェルにテキストを送信する他のプログラムによってスクリーンが乱れたときにスクリーンを再描画します。spyウィンドウに表示されているものが正しい情報であることが確認できない時は、このコマンドを使って情報を更新することができます。
⌃ Ctrl + P 起動中のプロセスをリストします。UNIXのkill
コマンドを使ってプロセスを停止することができます。
⇧ Shift + Q spyを終了して、ジャンプ履歴とコマンド履歴をホームディレクトリの .spyHistory ファイルに残します。
spyではいくつかのデフォルトのキーマップがセットアップされています:
1 hview %
Enter(%
はハイライトしたファイル)と同等。
2 houdini %
Enterと同等。
3 CPUシステムの活動状況を表示します。
4 一番アクティブなCPUのプロセスを表示します。
⇧ Shift + M 現在のメールプログラムを使ってメールを読みます。
カスタマイズ ¶
ホームディレクトリに.spyrc
ファイルを作成すれば、キーマップのリストでspyをカスタマイズすることができます。
各エントリーには使用頻度の高いコマンドを単一キーストロークに割り当てます。
例えば、デフォルトの .spyrc
ファイルでは、hview
を1キーに、launch Houdini
を2キーに割り当てられています。
あなたがよく使用するコマンドを追加するには、.spyrc
ファイルをテキストエディタ(例えば、vi
)で編集します。コマンドの追加には、map
コマンドを使用します。例:
|
9をタイプすると、選択したファイルが jot で開きます。 |
|
変数“$HD”に記録されているディレクトリにジャンプします。 |
|
ジャンプ履歴を表示します。 |
|
UNIXコマンド履歴を表示します。 |
必ずspyがまだ使用していないキーのみをマップしてください。そうしないと、特定のspyコマンドを実行するときに問題が起こります。
.spyrc
ファイルを変更したら、⌃ Ctrl + Rでリロードします。
Note
キーワード(例えば、 jump 、 _unix_cmd_ )は小文字でなければなりません。そして、ファンクションを指定するためには、キーワードの後にスペースが必要です。
relaxprompt
Press Enter to Continue メッセージの表示を停止することができます。 また、前のコマンドが終了した後のspyの“Continue:”プロンプトでEnterをタイプしなくても、直ぐに任意のspyコマンドを受け入れることができます。
relaxsearch
Spyはファイル名の頭や中間でパターンを検索します。例えば、“12”で検索すると:
123.rc flame123.pic flame212.pic
のようなファイルが順番に見つかります。
relaxsearch
を使わない場合は、*12
で同様の動作ができます。
relaxsearch
モードに設定して、ファイル名の頭が12
で始まるファイルのみを探したい場合は^12
で検索します。
この頭文字の^
は標準の検索パターン文字で、“行の開始”を意味します。
color
ファイルが異なる色で表示されるようにファイルリストの表示をカスタマイズすることができます。 これは、spyを実行しているターミナルがansiターミナルの場合にのみ機能します。 あなたが使用しているターミナルがansiターミナルなのかチェックするには、次のUNIXコマンドを実行してください:
echo $TERM
.spyrc
ファイルでカラーの表示をカスタマイズするには、次のコマンドを使います:
color filenamePattern color
filenamePattern
はマッチする文字列(ワイルドカード文字として標準的な*
、[]
、?
を使用することができます)、color
は以下のリストのカラーから選択します。
filenamePattern
では、特定のファイルタイプ、例えばディレクトリでは-dir
、実行可能ファイルでは-x
、選択されたファイルでは-tagged
を指定することもできます。
colorパラメータは以下のどれかでなければなりません:
-
white reverse_white
-
red reverse_red
-
yellow reverse_yellow
-
green reverse_green
-
cyan reverse_cyan
-
blue reverse_blue
-
purple reverse_purple
-
black reverse_black
以下のように.spyrc
ファイルに追加した場合:
color *.hip purple color -dir yellow color core reverse_red color -tagged reverse_blue color -x green
この記述では、すべての.hipファイルを紫色に、すべてのディレクトリを黄色に、すべての“core”ファイルが赤の補色、すべてのタグ(選択)ファイルが青色、すべての実行可能ファイル(UNIXパーミッション)が緑色に色付けします。
colortoggle
カラーの表示をオン・オフします。
.spyrc
ファイルでこのコマンドを大文字の“C”のような他のキーにマッピングすることができます:
map C colortoggle
⇧ Shift + Cキーの組み合わせは、カラーの表示のオン・オフのデフォルトです。
ignoremask
時々、特定のファイルタイプの表示を除外したい場合があります。
これは無視マスクを使うことで可能です。
セットアップするには、.spyrc
にignoremask
コマンドを使います。このコマンドの構文は以下の通りです:
ignoremask [mask] [group]
maskはspyがディレクトリ内のファイルを検索する時に使用する規則と同じパターン文字列です。 group番号は任意です。group番号を指定しなかった場合、group 0が使われます。
以下は、spyにピリオド( “ . ” )で始まるファイルすべてを表示しないようにする無視マスクの例です。
ignoremask .*
.spyrc
ファイルでは最大256個の無視マスクを指定することができます。
各無視マスクのコマンドは単一のマスク文字列のみしか受け入れません。
しかし、マスクは同じgroup番号を使って蓄積させることが可能です。例:
ignoremask Makedepend 1 ignoremask *.o 1
これはgroup 1が使用中の時に、パターンである*.o
に一致する全てのファイルとMakedepend
が表示されなくなります。
spyは0から63番までの64個のグループの制限があります。
ignoretoggle
無視グループの使用をオン・オフします。このコマンドの構文は以下の通りです:
ignoretoggle [group]
.spyrc
ファイルに以下の行を追加することで、キーは特定のグループの表示をオン・オフするようにマッピングすることが可能です。
map [key] ignoretoggle =[group]
以下は、Oキーを使ってディレクトリ内の.oファイルすべての表示をオン・オフするようにマッピングすることが可能です:
ignoremask *.o 1 map o ignoretoggle =1
ignoredefault
最後に、spy起動時に使用するグループを指定することが可能です。
ignoredefault [group] [use]
このコマンドが.spyrc
ファイルに記述されていない場合は、すべてのグループが使われます。
use パラメータは、このグループを起動時に使いたくないなら0に、使いたいなら1に設定するべきです。
通常、spyのキーファンクションを再マップする必要はまったくありませんが、なんらかの理由で再マップしたいのであれば、以下のキーファンクションのリストを使ってコマンドをspyで使用するキーに再マップすることができます。
例えば、Dvorakキーボードレイアウトを使っていて、物理的に同じ位置にある6つのディレクトリ操作キーを維持したいなら、.spyrc
ファイルに以下のマップを追加します:
map d left map h down map t up map n right map g climb map e display
以下の特殊キーの名前が利用可能です:
-
<left>
-
<right>
-
<up>
-
<down>
-
<s-left>
(⇧ Shift + ←) -
<s-right>
(⇧ Shift + →) -
<home>
-
<end>
-
<pagedown>
-
<pageup>
-
<insert>
-
<f1..f12>
spyがJ K H Lの代わりに矢印キーを使うようにするには、.spyrc
に以下の記述をします:
map <left> left map <right> right map <up> up map <down> down map <enter> display map <s-left> climb
以下のコマンドをキーにバインドすることができます:
|
親のディレクトリに移動します。 |
|
カラーの表示をオン・オフします。 |
|
spyコマンドを実行します。 |
|
ファイルをコピーします。 |
|
現在の日付と時間を表示します。 |
|
ファイルの表示またはディレクトリを作成します。 |
|
カーソルを下に移動します。 |
|
受け取ったファイルを落とします(ペースト)。 |
|
受け取ったファイルを空っぽにします。 |
|
ファイルの編集またはディレクトリを作成します。 |
|
ユーザ経験をオン・オフします。 |
|
ファイルのタイプを決定します。 |
|
ヘルプを表示します。 |
|
ヘルプディレクトリをオン・オフします。 |
|
ホームディレクトリに移動します。 |
|
使用するデフォルトマスク。 |
|
無視するファイル名パターンのマスクを設定します。 |
|
無視マスクグループをオン・オフします。 |
|
未定義のキー。 |
|
受け取ったファイルをリストします(クリップボードを表示)。 |
|
ファイルまたはディレクトリにジャンプします。 |
|
キーの割り当てをリストします。 |
|
カーソルを左に移動します。 |
|
|
|
長いファイルのリスト。 |
|
ファイルを移動します。 |
|
以前の名前検索を繰り返します。 |
|
カーソルを次のファイルに移動します。 |
|
次のページに移動します。 |
|
前のページに移動します。 |
|
パターンマッチでファイルを選択します。 |
|
ファイルを選択(ピック)または選択解除(トグル)します。 |
|
カーソルを前のファイルに移動します。 |
|
spyを終了します。 |
|
スクリーンを再描画します。 |
|
選択したファイルを削除します。 |
|
カーソルを右に移動します。 |
|
名前でディレクトリを検索します。 |
|
環境変数を新しく追加します。 |
|
ディレクトリの詳細をオン・オフします。 |
|
メモリ使用量を表示します。 |
|
他のシェルを起動します。 |
|
ファイルを受け取ります(コピー)。 |
|
UNIXコマンドを実行します。 |
|
すべての選択(ピック)フラグをオフにします。 |
|
カーソルを上に移動します。 |
|
spyのバージョン番号を表示します。 |
|
可視化をオン・オフします。 |
|
現在ログインしているユーザをリストします。 |