Houdini 20.0 リファレンス スタンドアローンのユーティリティ

idenoise

画像ファイルからノイズを除去します。

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概要

idenoise infile outfile [options]...

説明

(機械学習やGPU計算など)様々な技術を利用したライブラリをインストールすることで、非常に高速で高品質なノイズ除去をすることができます。 このユーティリティは、これらのライブラリを利用してコンポジットネットワークで画像のノイズを除去する便利なフロントエンドです。

Tip

Denoise AIコンポジットノードでは、コンポジットネットワーク内でこのユーティリティと同じデノイザを適用することができます。

現在のところ、このユーティリティはIntel Open Image DenoiseNVIDIA OptiX Denoiserに対応しています。 このユーティリティを動作させるには、それらに対応したプラットフォームを使用していて、且つ、選択したノイズ除去ライブラリがインストールされている必要があります。

  • HoudiniにはOIDN(Intel Open Image Denoise)が同梱されているので、Houdiniシェル環境であれば利用可能になります。

  • NVIDIA OptiX DenoiserはNVIDIAカードでのみ動作します。今では、これはNVIDIAドライバ(バージョン435以降)に含まれています。それよりも前のバージョンのドライバがインストールされていれば、Houdiniのメニューから Render ▸ Download NVIDIA OptiX Denoiser を選択することで自動的にそのライブラリをダウンロードすることができます。

複数の画像プレーンを指定して同時にノイズを除去することができます。

いくつかのノイズ除去ライブラリは、ノイズをどのように削減すべきなのかどの箇所を削減すべきなのかガイドとして画像をもっと上手く解析できるように法線やアルベドを使用することができます。 このユーティリティでは、オプションでデノイザの入力として使用する法線プレーンの名前とアルベドプレーンの名前を指定することができます。

オプション

-l

利用可能なすべてのデノイザをリストします。

-d denoiser

使用するデノイザ。 ここには、oidn(Intel Open Image Denoise)またはoptix(NVIDIA OptiX Denoiser)のどちらかを指定してください。 デフォルトはoidnです。

-n normal_name

デノイザの入力として仕様する画像ファイル内の法線プレーンの名前。 このオプションを指定しなかった場合、デノイザは法線プレーンを使用しません。

-a albedo_name

デノイザの入力として仕様する画像ファイル内のアルベドプレーンの名前。 このオプションを指定しなかった場合、デノイザはアルベドプレーンを使用しません。

-m motionvectors_name

モーションベクトルプレーンの名前。これは、OptiXが時間的ノイズを除去するのに必要です。

-p previous_frame

ノイズ除去された前フレームのパス。 連番の最初のフレームでは、ここにはノイズ除去バージョンとすべて0に設定されたフローベクトルの代わりに最初のフレームのノイズが多いビューティー画像を設定すると良いでしょう。 これは、OptiXが時間的ノイズを除去するのに必要です。

--extra_aovs plane_1 plane_2 … plane_n

デノイザに渡す(法線やアルベドなどのビルトインの画像プレーン以外の)画像プレーンの名前をスペースで区切ったリストを指定します。 これらのAOVは修正されませんが、参照用にデノイザで利用可能です。

--aovs plane_1 plane_2 … plane_n

出力画像内のノイズを除去したい画像プレーンの名前をスペースで区切ったリストを指定します。 指定しなかった場合、デフォルトではCCfcolorが使用されます。

--exrmode mode

-1

HOUDINI_OIIO_EXR変数を使用します。

0

クラシックドライバを使用します。

1

改良ドライバを使用します。

--options json

引数にはJSON形式のオブジェクトを渡します。 シェルが特殊文字を解釈してしまわないように、そのJSONテキストを引用符で閉じてください。例:

> idenoise -d oidn --options "{'auxareclean':true}" infile.exr out.exr
> idenoise -d optix --options '{"blendfactor":1.2}' infile.exr out.exr

このオプション指定のJSONには、以下のキーを指定することができます:

デノイザ

キー

タイプ

説明

OIDN

auxareclean

boolean

OIDNのドキュメントで説明されているとおり、補助機能(アルベド、法線)プレーンにノイズがない時に品質をさらに向上させるために、cleanAuxフィルターパラメータを設定します。 デフォルトはfalseです。

OIDN

prefilteraux

boolean

画像プレーンのノイズを除去する前に、アルベドと法線の補助プレーンに事前にフィルタリングをかけるかどうか。 デフォルトはfalseです。

Optix

blendfactor

number

ノイズ除去された画像(0.0)と元の画像(1.0)をブレンドします。 例えば、0.25は、25%不透明度の元の画像をノイズ除去された画像の上に重ねるようなものです。 デフォルトは0.0です。

サンプル

Intel OIDNを使用してexample.exrのカラープレーンのノイズを除去します:

idenoise example.exr denoised.exr

NVIDIA OptiX Denoiserを使用して、そのデノイザの入力としてhitN法線プレーンを使って、example.exrdiffuseプレーンとindirectDiffuseプレーンのノイズを除去します:

idenoise example.exr denoised.exr -d optix -n hitN --aovs diffuse indirectDiffuse 

Denoise in temporal denoising mode to eliminate motion blur noise properly.

idenoiser -d optix -m motiovectors -p previous_frame.exr --options '{"blendfactor": 1.2}' infile.exr out.exr
See also

スタンドアローンのユーティリティ

  • abcconvert

    Alembicフォーマット間を変換します。

  • abcecho

    Alembicファイルに関する情報を出力します。

  • abcinfo

    Alembicファイルに関する情報を出力します。

  • chchan

    チャンネルコレクションをアクションチャンネルフォーマットへ(から)コピーします。

  • chcp

    チャンネルコレクションファイルを他のフォーマットにコピーします。

  • chinfo

    チャンネルコレクションファイルに関する情報を出力します。

  • claudio

    CHOPデータ(clip)をオーディオフォーマットへ(から)コピーします。

  • clchan

    CHOPデータ(clip)をアクションチャンネルフォーマットへ(から)コピーします。

  • clchn

    CHOPデータ(clip)をチャンネルコレクションフォーマットへ(から)コピーします。

  • clcp

    CHOPデータ(clip)を他のフォーマットにコピーします。

  • clinfo

    CHOPデータ(clip)ファイルに関する情報を出力します。

  • dsmconvert

    ディープシャドウ/カメラマップをあるフォーマットから別のフォーマットへ変換します。

  • dsmmerge

    2つ以上のディープシャドウ/カメラマップファイルを結合します。

  • dsparse

    ダイアログスクリプトを解析して表示します。

  • gabc

    AlembicとHoudiniのジオメトリ間を変換します。

  • gconvert

    Houdiniポリゴンフォーマット間を変換します。

  • gdxf

    DXFポリゴンをHoudiniフォーマットへ(から)変換します。

  • geodiff

    ジオメトリの差分を表示します。

  • geps

    EPSファイルをHoudiniポリゴンフォーマットへ変換します。

  • giges

    IGESジオメトリファイルを変換します。トリムNURBSパッチとカーブを扱います。

  • ginfo

    ポリゴンファイルの統計情報を出力します。

  • glightwave

    LightWaveファイルをHoudiniフォーマットへ(から)変換します。

  • gpdb

    .pdbファイルとHoudiniフォーマットを双方向に変換します。

  • gplay

    ジオメトリビューア。

  • gply

    .plyファイルとHoudiniフォーマットを双方向に変換します。

  • gptex

    ジオメトリファイルからPtexture画像ファイルを作成します。

  • greduce

    ファイルのポリゴンを削減します。

  • gwavefront

    .objファイルをHoudiniフォーマットへ(から)変換します。

  • hcollapse

    ディレクトリ構造を折り畳みます。

  • hcpio

    CPIOアーカイブコマンドのサブセットコマンドでhipファイルの抽出/折り畳みができます。

  • hexpand

    hipファイルをディレクトリ構造に展開します。

  • hkey / License Administrator

    ライセンスとライセンスサーバーオプションを表示/管理するためのグラフィカルユーザインターフェースを開きます。

  • hoiiotool

    画像操作用の万能ツール。

  • hotl ユーティリティ

    .hda/.otlファイルを扱うことができるコマンドラインユーティリティです。

  • hrender

  • hsc

    Bloscファイル(.sc)の圧縮または解凍をします。

  • hscript

    コマンドラインのHScriptインタプリタ。

  • hserver

    Houdiniは、このプロキシサーバーを介してsesinetdライセンスデーモンと通信します。

  • htexcache

    ディスクテクスチャキャッシュを照会または修正します。

  • husk

    Karmaまたは一部の他のHydraクライアントを使ってUSDファイルをレンダリングするためのコマンドラインユーティリティ。

  • i3dconvert

    3DテクスチャファイルフォーマットをHoudiniジオメトリへ(から)変換します。

  • iautocrop

    ピクセル値に基づいて画像をクロップします。

  • icineon

    10ビットCineonフォーマット画像を8ビットフォーマットへ変換します。

  • icomposite

    画像をレイヤーでコンポジットします。

  • iconvert

    あるタイプの画像を別のタイプの画像に変換します。

  • icp

    画像のある領域を新しい画像に分離します。

  • idenoise

    画像ファイルからノイズを除去します。

  • idiff

    画像の差分を表示します。

  • iflip

    画像の向きを反転します。

  • iinfo

    画像に関する情報を出力します。

  • ilut

    標準チャンネルフォーマットまたは他のLUTからLookup Table(.lut)を生成します。

  • ilutcomp

    2つのLUTから1つのLookup Table(.lut)を生成します。

  • ilutinfo

    Lookup Table(LUT)ファイルの情報をプリントします。

  • imaketx

    画像ファイルから.exrまたは.ratのmipmapテクスチャを生成します。

  • imdisplay

    画像をMPlayウィンドウで開きます。

  • iprint

    画像のRGBA値をテキストとして出力します。

  • iquantize

    画像の色数を減らします。

  • isixpack

    立方体の6面を意味する6枚の画像または十字展開した画像から環境/反射マップを生成します。

  • itilestitch

    クロップウィンドウを含んだ一連の画像ファイルを一枚の画像にまとめます。

  • izg

    Z深度画像を8ビットのグレースケールに変換します。

  • Launcher

    Houdini Launcherは、Houdiniとそのコンポーネントをダウンロード、インストール、アップグレード、アンインストールします。

  • mcacclaim

    AcclaimモーションファイルをHoudiniのスクリプトとチャンネルファイルに変換します。

  • mcbiovision

    BioVisionモーションファイルをHoudiniのスクリプトとチャンネルファイルに変換します。

  • mcmotanal

    Motion Analysis TRCモーションファイルをHoudiniのスクリプトとチャンネルファイルに変換します。

  • mcp

    画像シーケンスを動画ファイルに変換します。

  • minfo

    動画ファイルに関する情報を出力します。

  • mqserver

    PDG/TOPs用メッセージキューサーバー

  • py23convert

    HDAのPython2エクスプレッションをPython2/3に変換します。

  • renderstatsoverlay

    レンダリング統計情報がベイクされた(設定次第で縮小された)バージョンのレンダリング画像を生成します。

  • renderstatsreport

    EXR画像からレンダリング統計情報を含んだHTMLページを生成します。

  • sesictrl

    コマンドラインからHoudiniライセンスサーバーオプションを設定します。

  • sesinetd

    Houdiniライセンスサーバー。このプログラムはバックグラウンドで実行されてHoudiniライセンスを管理します。

  • siminfo

    シミュレーションキャッシュファイルの統計をプリントします。

  • spiff

    テキストの差分を表示します。

  • spy

    UNIXファイルシステムを操作するシェルユーティリティ。

  • usdview

    USDシーンを表示/検査するためのコマンドラインユーティリティ。

  • vexcache

    VEXコンパイルキャッシュを照会または編集します。

  • vexexec

    CVEXシェーダを実行します。