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概要 ¶
(機械学習やGPU計算など)様々な技術を利用したライブラリをインストールすることで、非常に高速で高品質なノイズ除去をすることができます。 このノードは、これらのライブラリを利用してコンポジットネットワークで画像のノイズを除去する便利なフロントエンドです。
現在のところ、このユーティリティはIntel Open Image DenoiseとNVIDIA OptiX Denoiserに対応しています。 このユーティリティを動作させるには、それらに対応したプラットフォームを使用していて、且つ、選択したノイズ除去ライブラリがインストールされている必要があります。
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HoudiniにはOIDN(Intel Open Image Denoise)が同梱されているので、Houdiniシェル環境であれば利用可能になります。
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NVIDIA OptiX DenoiserはNVIDIAカードでのみ動作します。今では、これはNVIDIAドライバ(バージョン435以降)に含まれています。それよりも前のバージョンのドライバがインストールされていれば、Houdiniのメニューから Render ▸ Download NVIDIA OptiX Denoiser を選択することで自動的にそのライブラリをダウンロードすることができます。
複数の画像プレーンを指定して同時にノイズを除去することができます。
いくつかのノイズ除去ライブラリは、ノイズをどのように削減すべきなのかどの箇所を削減すべきなのかガイドとして画像をもっと上手く解析できるように法線やアルベドを使用することができます。 このノードでは、オプションでデノイザの入力として使用する法線プレーンの名前とアルベドプレーンの名前を指定することができます。
Tips ¶
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idenoiseユーティリティは、このノードが使用しているのと同じデノイザをコマンドラインから適用することができます。
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たいていのCOPノードと同様に、このノードは、グレースケールマスク画像を使用してその効果を変化させることができます。これはノイズの多い領域に効果を集中させると同時に他の領域への強い平滑化の適用を避けることができるので特にデノイズワークフローで特に役立ちます。
入力 ¶
Image to Denoise
このノードは、選択したデノイザを1番目の入力の画像に適用します。
Mask
2番目の入力にグレースケール画像を接続すると、このノードはその画像をマスクとして使用してデノイズ効果の強度を変化させます。
パラメータ ¶
Denoise ¶
Denoiser
画像のノイズ除去に使用するライブラリ。現在のところ、以下のオプションに対応しています:
Intel Denoiser
Intel Open Image Denoiseライブラリを使用します。 このライブラリはHoudiniに同梱されているので、いつでも利用できるはずです。
NVIDIA Optix
NVIDIA Optixライブラリを使用します。
このオプションは、適切なドライバでNVIDIAグラフィックスカードを使用している場合にのみ利用可能です(上記の概要を参照してください)。
Normal Plane
デノイザの入力として使用する画像ファイル内の法線プレーンの名前。 ここが空っぽ、または、指定したプレーンが存在しなかった場合、デノイザは法線プレーンを使用しなくなります。
Albedo Plane
デノイザの入力として使用する画像ファイル内のアルベドプレーンの名前。 ここが空っぽ、または、指定したプレーンが存在しなかった場合、デノイザはアルベドプレーンを使用しなくなります。
Motion Vectors Plane
OptiXの時間的ノイズ除去に使用する画像ファイル内のモーションベクトルプレーンの名前。 このプレーンは、OptiXの時間的ノイズ除去に必要です。 これが空っぽ、または、該当する画像プレーンが存在しなかった場合、デノイザはTemporalモードで動作しません。
Previous Frame Plane
前フレームのビューティーが格納されているプレーンの名前。 このプレーンは、OptiXの時間的ノイズ除去に必要です。 前フレームプレーンは、Shift COP(シーケンスを1フレーム分ずらす)とRename COP(ビューティープレーンの名前を“prevframe”に変更する)の組み合わせで作成することができます。 これは、現行フレームのビューティとマージしてから“Optix 7 Denoiser”モードでaidenoiseを使用できるようになります。 これが空っぽ、または、該当する画像プレーンが存在しなかった場合、デノイザはTemporalモードで動作しません。
Mask ¶
マスクを選択すれば、ノードの効果をマスクで定義した領域に制限することができます。マスクはマスク入力(サイド入力)または1番目の入力そのものから取得することができます。
Effect Amount
マスクが存在しない場合、一定量(0 = すべての入力、1 = すべての出力)により出力と入力を混合します。
マスクが存在する場合、この量によりマスクを乗算します。
Operation Mask
マスクとして使用するマスク平面をマスク入力から選択します。マスクの選択方法は下記のとおりです。
マスクには、ある平面や全体の平面のコンポーネントを指定することができます。 ベクトル平面をマスクとして用意した場合、そのコンポーネントは、画像のコンポーネントによって乗算されます。
Scalar Mask ('A', 'C.r')
C.r = I.r * M C.g = I.g * M C.b = I.b * M
Vector Mask ('C')
C.r = I.r * M.r C.g = I.g * M.g C.b = I.b * M.b
First Input
画像自体のアルファ平面への操作をマスクする場合に便利です。
Mask Input
サイドマスク入力からマスクを選択します。
Off
マスクをオフにします。マスク入力を切り離す必要はありません(マスクを一時的に無効にする場合に便利です)。
Resize Mask to Fit Image
マスク画像の解像度が出力画像と異なる場合、このパラメータをオンにすると、出力画像の解像度にマスクをスケールします。
このノードが断続的に変化していても、マスクが変化していない場合、Scale COPを配置すると、マスク画像のサイズ変更がやや速くなります。 これを行なわない場合は、このノードを処理する度に毎回スケールが発生します。
Invert Mask
マスクを反転し、完全に'マスクした'すべての部分がマスクのない状態になります。 これにより、マスクを使ったノードの後にInvert COPを挿入する必要がなくなります。
Scope ¶
Plane Scope
ColorのRGBコンポーネント、Alpha、および他の平面に対する範囲を指定します。 (C)RGBAマスクは、ColorコンポーネントとAlphaにのみ影響します。'C'は、すべてのRGBコンポーネントを切り替えます。
ColorとAlpha以外の平面の場合、平面の名前(適用可能な場合はコンポーネントも加えて)は、文字列フィールドで指定されます。 プルダウンメニューにより、このノードにある平面またはコンポーネントを選択できます。
平面は、その名前で設定されます。コンポーネントは、その平面とコンポーネントの名前の両方により指定されます。 '*'のワイルドカードによって、追加の平面をすべてスコープすることができます。平面やコンポーネントは、スペース区切りでいくつでも指定することができます。
例:
P N.x N.y P N Pz
Frame Scope ¶
Frame Scope
フレーム範囲で特定のフレームのスコーピングを可能にします。 これは、平面スコープに追加されます(したがって、あるフレームの平面は、修正を行なうスコープされたフレームと平面の両方である必要があります)。
All Frames
すべてのフレームがスコープされます。
Inside Range
サブ範囲の内側にあるすべてのフレームがスコープされます。
Outside Range
サブ範囲の外側にあるすべてのフレームがスコープされます。
Even Frames
偶数番号のフレームがスコープされます。
Odd Frames
奇数番号のフレームがスコープされます。
Specific Frames
ユーザ定義のフレームリストがスコープされます。
Frame Range
Inside/Outside Rangeの場合、このパラメータは、スコープする(またはスコープしない)シーケンスのサブ範囲を指定します。 これは、Timelineビューアモードで編集できます(ビューアの⌃ Ctrl + 2)
Frame Dropoff
Inside/Outside Rangeの場合、このパラメータは、前後の一定数のフレームを指定して、ゆっくりとスコープしたフレームまで増加させます。 この操作は、その入力とブレンドされ、多数のフレームに対してスコーピング効果を'イーズイン'または'イーズアウト'します。 これは、Timelineビューアモードで編集できます(ビューアの⌃ Ctrl + 2)
Non-scoped Effect
スコープされないフレームについて、入力画像と修正画像間のブレンド係数を設定します。 通常はゼロです(入力画像を使用)。ゼロ以外の値に設定すると、スコープされないフレームを'わずかに'スコープされないようにできます。 値は、0(スコープしない)から1(スコープする)の間で変化します。
Frame List
'Specific Frames(特定のフレーム)'のフレームリストです。フレーム番号はスペース区切りにしてください。
Automatically Adjust for Length Changes
シーケンス範囲が変化する場合、このパラメータを有効にすると、新しい範囲に合うようにサブ範囲とフレームドロップオフの長さが調整されます。
ローカル変数 ¶
L
シーケンス長さ。
S
シーケンスの開始。
E
シーケンスの終了。
IL
入力シーケンス長さ。
SR
シーケンスフレームレート。
NP
シーケンス内のフレームの数。
W,H
画像の幅と高さ。
I
画像のインデックス(開始フレームが0)。
IT
画像の時間(開始フレームが0)。
AI
現在の平面配列のインデックス。
PI
現在の平面インデックス。
PC
現在の平面内のチャンネルの数。
CXRES
Composite ProjectのX解像度。
CYRES
Composite ProjectのY解像度。
CPIXA
Composite Projectのピクセルアスペクト比。
CDEPTH
Composite Projectのラスター深度。
CBP
Composite Projectのブラックポイント。
CWP
Composite Projectのホワイトポイント。
See also |