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このCOPは画像ファイルをHoudiniに読み込みます。 ファイルパスにアニメーションされた時間やフレームがないファイル(例えばdefault.pic、butterfly1.pic)は、単一の画像として解釈されます。 それ以外のファイルの場合、ファイル名の(拡張子を除く)最後の数字が画像のフレーム番号として見なされます。
番号付きのファイルでは、ファイルが見つかったディレクトリをサーチすることで自動的にフレーム範囲が計算されます。 不足フレームや不良フレームは、'Missing Frames'パラメータにより、ブラックフレームまたは隣接フレームに置換されます。 不良フレームは置換できますが、シーケンスの最初または最後の不足フレームは自動的に検知されません。
プロキシ画像の使用 ¶
最高解像度の画像の代わりに低解像度の画像を使用することで、画像の読み込み速度を上げたり、容量を節約することができます。 Proxy タブでプロキシファイル名を入力します。画像ファイル自体は、画像の整数の逆数倍(1/2、1/3、1/4など)になります。 プロキシファイルを使用するのにメインファイルの存在は必要ありません(最大プロキシファイルが使用されます)。
2つ以上のプロキシファイルを入力することができます。 Houdiniは、現在クック中の解像度以上の、一番近いプロキシ画像解像度を使用します (したがって、1/3でクック中で、1/2と1/4の解像度のプロキシ画像がある場合、1/3の解像度の画像を拡大するのではなく、1/2の解像度の画像がロードされ縮小されます)。
Note
現在のところ、プロキシ画像はメイン画像と同じ画像フォーマットである必要があります。これは、今後変更の可能性があります。
パラメータ ¶
File ¶
File
ロードする(1つまたは複数の)ファイルのパスです。 HOUDINI_TEXTURE_PATH によりファイルが検索されます。
複数のファイルのフレーム番号には、$F
、$I
またはより複雑なエクスプレッションを使って指定することができます。
File Node Naming
File Nodeは、現在のファイル設定に一致するようにFile Node自体の名前を変更します。このパラメータは、新しい名前の作成方法を制御します。 User Defined または File Operator は、この挙動を無効にします。手動で名前を変更すると、このパラメータは User Defined に自動的に切り替わります。
Detect Subframes
“.”の文字は小数点として扱われ、浮動小数点のフレーム番号を持つ画像のシーケンスが読み込まれます。 各浮動小数点フレームは、サブフレーム(1, 1.25, 1.5…)にではなく、シーケンスで次に使用できる整数フレーム(1,2,3…)に配置されます。
File Size
読み込むファイルのサイズを、ファイル本来の解像度またはカスタムサイズのどちらかで指定します。
Image Filter
ファイルサイズを上書きする場合に、スケーリング時に使用する画像フィルターを指定します。
Pixel Aspect Ratio
画像のピクセルアスペクト比を指定します。
Flip Image
オンの場合、画像を垂直に反転します。
File Raster Depth
ラスターデプスの決定方法を選択します。
Natural Depth
画像ファイルのデプスが使用されます。
Project Depth
Composite Project 設定で指定したデプスが使用され、ファイル本来のデプスを上書きします。
Specific Depth
以下の Depthパラメータによりラスターデプスを選択して、ファイル本来のデプスを上書きします。
Linearize Non-linear Images
有効の場合、ノンリニアのカラー空間を持つ平面がリニアのカラー空間へ変換されます。 カラー空間が不明の場合、8b画像のみがsRGBであると想定されます。 8bの非リニア平面は、常に、 File Raster Depth が別のフォーマットを明確に設定しない限り、少なくとも16b浮動小数点には変換されません。
Image Color Space
Linearize が有効な時、画像カラー空間は、画像ファイル自体を見ることで決定されます。 いくつかの場合では、指定したフォーマットとは異なるカラー空間の画像をファイルに含めることができます。 (つまり、OpenEXRファイルにsRGB画像を含めることができます。この場合は、フォーマット指示は、リニアになります)。 このパラメータでは、読み込んだ画像のカラー空間を明示的に指定することができます。 これは、画像をリニア化する(sRGB)のかリニア化しないのか(Linear)決めます。 Linearize Non-linear Images がオフの場合は、このパラメータは使用されません。
Autodetect from File
画像フォーマットまたは画像ファイルを使用して、カラー空間を決定します。
Linear
画像がリニア空間であると想定し、ファイルまたはフォーマットのカラー空間を無視します。 画像はリニア化されません。
sRGB
画像がsRGB空間であると想定し、ファイルまたはフォーマットのカラー空間を無視します。 画像には逆sRGBトランスフォームが実行されます。
Use OpenColorIO
OpenColorIOを使用して画像のカラー空間を指定します。
OCIO Color Space
Image Color Space が Use OpenColorIO に設定されている場合、 このパラメータには、そのOCIOカラー空間の決め方を指定します。
1番目のオプションは、ファイル名からカラー空間を分析します。
これは、OCIOファイル分析セマンティクスを使用してカラー空間を判定します。
OCIO 2.0では、これはコンフィグファイル内に定義されているfile_rules
を使用します。
他のオプションは、OCIOで定義されているカラー空間のリストです。
Depth
File Raster DepthパラメータがSpecificに設定されている場合、このパラメータはファイルに使用するラスターデプスを設定します。
Override Frame Range
オフの場合、フレーム範囲は、ファイルパターンで見つかった最小および最大フレーム番号により自動的に決定します。 オンの場合、 File Range Start 、 File Range Length および Shift to Start at Frame パラメータが範囲を設定します。
Detect Frame Range
Override Frame Range がオンの場合、このボタンを押すと、シーケンスのフレーム範囲を1回検出できます。範囲の値を下記のパラメータ内に適用します。
Still Image
オンの場合、ファイル範囲の1番目の画像のみが読み込まれ、シーケンスの代わりに静止画像が作成されます。
Shift to Start at Frame
シーケンスがスタートするフレームを指定します。この番号がファイル範囲のスタートと異なる場合、シーケンスはそれに応じてシフトします。
File Range Start
シーケンスが開始する1番目のファイル番号を指定します。
例えば、ファイル名がfile$F.tiff
で、ファイル範囲の開始が15番目のファイルの場合、シーケンスの1番目のファイルはfile15.tiff
になります。
デフォルトでは、この番号はファイル名のパターンに一致する1番目のファイルから決定されますが、これを変更して、ファイルのサブセットのシーケンスを作成できます。
File Range Length
シーケンスの長さを指定します。 デフォルトでは、この番号はパターンに一致するファイルの番号です。これを変更して、ファイルのサブセットのシーケンスを作成できます。
Missing Frames
シーケンスでフレームが見つからない場合、このパラメータによりその処理方法を指定します。
Missing Frames
不良フレームまたは不足フレームについては、File COPは、ブラックフレームまたは隣接フレームのどちらかを使用できます。
Use Closest Frame
フレーム内で前方および後方を探し、代わりのフレームを見つけます。 一番近いフレームが使用されます。一番近いフレームが2つある場合は、後方のフレームが取得されます。
Use Previous Frame
見つからないフレームから前のフレームを探し、代わりのフレームを見つけます。
Use Next Frame
見つからないフレームから次のフレームを探し、代わりのフレームを見つけます。
Use Black Frame
不良フレームおよび不足フレームをブラックフレームで置き換えます。
Report Error
不良フレームや不足フレームが見つかると、Fileノードはエラーになります。
Print Warning for Missing Frames
オンの場合、不良フレームや不足フレームが見つかると、メッセージがシェルに表示されます(例:/img/img1/file1:Missing frame 1
)。
Proxy ¶
Enable Proxy Files
プロキシの使用を有効にします。 プロキシはフルサイズの画像よりも小さいバージョンです。 プロキシシーケンスは、解像度を除き、元のシーケンスと同一である必要があります。 プロキシ解像度以外の解像度でファイルCIPをクックする場合、一番近く、大きいプロキシシーケンスが使用されます。
1/2, 1/4, 1/8 Res Proxy
最大解像度の1/2、1/4、1/8で使用するプロキシシーケンスを指定します。
Custom Proxy
他のプロキシ解像度やプロキシシーケンスを指定することができます。
Mask ¶
マスクを選択すると、オペレータの効果をマスクにより定義した領域に限定することができます。 マスクはマスク入力(ボトム入力)または1番目の入力そのものから取得することができます。
Effect Amount
マスクが存在しない場合、一定量(0 = すべての入力、1 = すべての出力)により出力と入力を混合します。
マスクが存在する場合、この量でマスクを乗算します。
Operation Mask
マスクとして使用するマスク平面をマスク入力から選択します。
マスクには、平面のコンポーネントや平面そのものを指定することができます。 ベクトル平面をマスクとして指定した場合、そのコンポーネントは画像のコンポーネントによって乗算されます。
Scalar Mask ('A', 'C.r')
C.r = I.r * M C.g = I.g * M C.b = I.b * M
Vector Mask ('C')
C.r = I.r * M.r C.g = I.g * M.g C.b = I.b * M.b
Resize Mask to Fit Image
マスク画像の解像度が出力画像と異なる場合、このパラメータをオンにすると、出力画像の解像度にマスクをスケールします。
このノードが常に変化していてもマスクが変化していない場合、Scale COPを配置すると、マスク画像のリサイズがやや速くなります。 これを行なわない場合は、このノードを処理するたびに毎回スケールが発生します。
Invert Mask
マスクを反転し、完全に'マスクした'すべての部分がマスクのない状態になります。 これにより、マスクを使ったノードの後にInvert COPを挿入する必要がなくなります。
Sequence ¶
このタブには、生成されるシーケンスのタイミングとフレーム範囲を処理するパラメータがあります。
Pre Extend
フレーム範囲を持つシーケンスの場合、開始フレームの前にあるフレームの表示方法を決定します。
Black Frames
ブラックを表示します。
Cycle
シーケンスを繰り返します。常に前方に動かします。
Mirror
各サイクルで方向を逆にして、シーケンスを繰り返します。
Hold
1番目のフレームを無限にホールドします。
Hold N Frames
ある一定数のフレームの最初のフレームをホールドします。そのフレームの前はブラックフレームを表示します。
Pre Hold
Hold N Frames が選択されている場合、最初のフレームをホールドするフレーム数です。
Post Extend
フレーム範囲を持つシーケンスの場合、最終フレームの後にあるフレームの表示方法を決定します。
Black Frames
ブラックを表示します。
Cycle
シーケンスを繰り返します。常に前方に動かします。
Mirror
各サイクルで方向を逆にして、シーケンスを繰り返します。
Hold
最後のフレームを無限にホールドします。
Hold N Frames
ある一定数のフレームの最後のフレームをホールドします。そのフレームの後はブラックフレームを表示します。
Post Hold
Hold N Frames が選択されている場合、最後のフレームをホールドするフレーム数です。