Houdini 20.0 リファレンス スタンドアローンのユーティリティ

Launcher

Houdini Launcherは、Houdiniとそのコンポーネントをダウンロード、インストール、アップグレード、アンインストールします。

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概要

Launcherアプリケーションをダウンロードすれば、それを使用して複数のバージョンのHoudiniをインストール、管理、実行することができます。 新しいビルドのHoudiniをインストールする時は、Launcherを再インストールする必要はありません。

Houdiniの起動は、Launcherからでも、従来の方法(デスクトップアプリアイコン、または、Houdiniシェルのコマンドラインから)のどちらでも可能です。 Houdiniの起動にはLauncherは必須ではありません。

Launcherを使用してHoudiniをアップグレードした場合、Launcherは 変更された部分のみ をダウンロードします。 これがLauncherを使用する大きなメリットであり、特に、自宅のインターネット接続が遅いユーザに恩恵があります。

Launcherは、ISOイメージファイルからのオフラインインストールにも対応しています。

Launcherを使用したHoudini/パッケージのインストール方法やライセンス設定の詳細は、インストールとライセンス設定のガイドを参照してください。

コマンドラインオプション

houdini_installerの一般的な実行形式は以下のとおりです:

houdini_installer [global_opts] subcommand [subcommand_opts]

subcommandにはinstallmodifyuninstallrepairlistinstall-packageuninstall-packageのどれかを指定します。 ほとんどの場合、installuninstallのコマンドのみを使用することになります。

以下のように実行すると:

houdini_install [subcommand] [product] --help

…ヘルプ情報が表示されます。

グローバルオプションは以下のとおりです:

-h, --help

ヘルプを表示します。

-q, --quiet

エラー以外の出力を抑えます。

-v, --verbose

もっと詳細な情報をプリントします。

--settings-file INI file

INI fileからログイン資格情報やEULAの同意などの設定を読み込みます。 この設定ファイルは、key = valueの形式の行で構成されたINI書式である必要があります。 対応しているキーは、username, password, client_id, client_secret, accept_eulaです。 アクションするのにユーザーがログインする必要がある場合は、username/passwordclient_id/client_secretのどちらでも指定することができます。

-o, --log-file file

詳細なインストールログをfileに書き出します。 これは、stdoutに書き出される詳細情報には影響を与えません。

installmodifyrepairinstall-packageのサブコマンドで利用可能なコマンドオプションは以下のとおりです:

--accept-EULA SideFX-YYYY-MM-DD

エンドユーザライセンス契約に承諾した日付を指定します。

--offline-installer path

オフラインインストーラファイルの場所。

installサブコマンド

新しいプロダクト/バージョンをインストールします。 プロダクトをマシン毎に1回しかインストールできない(例えば、HQueue Server)場合、または、インストールディレクトリに既にそのプロダクトのインストールが含まれていた場合、インストールは開始されないです。

houdini_installer [options] install [install_options] --product <<product>> --version <<version>> [--installdir <<installdir>>]

必須のオプション:

--product product_name

Houdini"Engine 3ds Max|Maya|Unity|Unreal""License Server""HQueue Client""HQueue Server"のどれか。 スペースを含んだプロダクト名は必ず引用符で閉じてください。例:

houdini_installer install --product "Engine Maya"

--accept-EULA SideFX-YYYY-MM-DD

指定した日付でEnd User License Agreementに同意を示します。

必須のオプション(オンラインインストール):

--version version_number

インストールするプロダクトバージョン(ビルド番号を含む)。

--settings-file file_path

INIファイルからログイン認証とEULAの同意を含んだ構成を読み込みます。 対応しているキーは、username, password, client_id, client_secret, accept_eulaです。

必須のオプション(オフラインインストール):

--offline-installer file_path

オフラインインストーラファイルの場所。

任意のオプション:

--installdir file_path

インストール先のディレクトリ。

--platform platform

インストールするビルドのプラットフォーム識別子。 これは、そのバージョンで利用可能なプラットフォームが複数存在する場合(例えば、linux_x86_64_gcc6.3)にのみ必須です。

--avahi

(Linuxプラットフォームのみ)'apt-get'または'yum'のネイティブパッケージマネージャからAvahiをインストールします。 Avahiをインストールすると、同じローカルネットワーク内の他のマシンからLicense Serverを検索できるようになります。

--for-houdini houdini_version

(Mayaプラグインのみ)指定した<houdini_version>のMayaプラグインをインストールします。 このオプションを渡さなかった場合、デフォルトのMayaプラグインバージョンがインストールされます。

modifyサブコマンド

既存インストールのバージョンを移動/アップグレード/ダウングレードします。

houdini_installer [options] modify [modify_options] installdir

必須の引数:

installdir

インストールディレクトリを含んだディレクトリ。

必須のオプション(オンラインインストール):

--settings-file file_path

INIファイルからログイン認証とEULAの同意を含んだ構成を読み込みます。 対応しているキーは、username, password, client_id, client_secret, accept_eulaです。

必須のオプション(オフラインインストール):

--offline-installer file_path

オフラインインストーラファイルの場所。

オプション:

--installdir installdir

インストールの移動先のディレクトリ。

--version version

更新するバージョン。

--platform platform

更新するビルドのプラットフォーム識別子。

--for-houdini houdini_version

(Mayaプラグインのみ)指定した<houdini_version>のMayaプラグインをインストールします。

--accept-EULA SideFX-YYYY-MM-DD

指定した日付でEnd User License Agreementに同意を示します。

uninstallサブコマンド

インストールされているプロダクト/バージョンを削除します。

houdini_installer [options] uninstall [uninstall_options] installdir

必須の引数:

installdir

アンインストールするインストールを含んだディレクトリ。

repairサブコマンド

壊れたインストール(例えば、ファイルが見つからない)の問題の修復を試みます。

houdini_installer [options] repair [repair_options] installdir

必須の引数:

installdir

修復するインストールを含んだディレクトリ。

オプション:

--settings-file file_path

INIファイルからログイン認証とEULAの同意を含んだ構成を読み込みます。 対応しているキーは、username, password, client_id, client_secret, accept_eulaです。

--offline-installer file_path

オフラインインストーラファイルの場所。

listサブコマンド

インストールされているプロダクト/バージョンをリストします。

houdini_installer [options] list [directory]...

オプションの引数(s):

directory

詳細をリストするインストールディレクトリ。 何も指定しなければ、すべてのインストールに関する詳細がリストされます。

install-packageサブコマンド

URLまたはオフラインISOファイルから新しいHoudiniパッケージをインストールします。 デフォルトのURLはhttps://www.sidefx.com/download/download-labs/packages/です。 そのURLでは異なるバージョンのSideFX Labsが用意されています。 Houdini ISOファイルにはSideFX Labsも同梱されています。

houdini_installer [options] install-package [install_package_options] [--installdir <<installdir>>]

オプション:

--package-name package_name

インストールするパッケージの名前。ダウンロード元から利用可能なパッケージが複数存在する場合、これは必須です。

--url URL

packages.jsonファイルの取得先のURL。 デフォルトでは、Launcherはhttps://www.sidefx.com/download/download-labs/packages/で用意されているパッケージをチェックします。

--installdir file_path

インストール先のディレクトリ。

--settings-file file_path

INIファイルからログイン認証とEULAの同意を含んだ構成を読み込みます。 対応しているキーは、username, password, client_id, client_secret, accept_eulaです。

uninstall-packageサブコマンド

インストール済みのHoudiniパッケージを削除します。

houdini_installer [options] uninstall-package package_path

必須の引数:

package_path

パッケージJSONファイルのパス。例:

houdini_installer uninstall-package "/Applications/Houdini/sidefx_packages/SideFXLabs18.5.json"

スタンドアローンのユーティリティ

  • abcconvert

    Alembicフォーマット間を変換します。

  • abcecho

    Alembicファイルに関する情報を出力します。

  • abcinfo

    Alembicファイルに関する情報を出力します。

  • chchan

    チャンネルコレクションをアクションチャンネルフォーマットへ(から)コピーします。

  • chcp

    チャンネルコレクションファイルを他のフォーマットにコピーします。

  • chinfo

    チャンネルコレクションファイルに関する情報を出力します。

  • claudio

    CHOPデータ(clip)をオーディオフォーマットへ(から)コピーします。

  • clchan

    CHOPデータ(clip)をアクションチャンネルフォーマットへ(から)コピーします。

  • clchn

    CHOPデータ(clip)をチャンネルコレクションフォーマットへ(から)コピーします。

  • clcp

    CHOPデータ(clip)を他のフォーマットにコピーします。

  • clinfo

    CHOPデータ(clip)ファイルに関する情報を出力します。

  • dsmconvert

    ディープシャドウ/カメラマップをあるフォーマットから別のフォーマットへ変換します。

  • dsmmerge

    2つ以上のディープシャドウ/カメラマップファイルを結合します。

  • dsparse

    ダイアログスクリプトを解析して表示します。

  • gabc

    AlembicとHoudiniのジオメトリ間を変換します。

  • gconvert

    Houdiniポリゴンフォーマット間を変換します。

  • gdxf

    DXFポリゴンをHoudiniフォーマットへ(から)変換します。

  • geodiff

    ジオメトリの差分を表示します。

  • geps

    EPSファイルをHoudiniポリゴンフォーマットへ変換します。

  • giges

    IGESジオメトリファイルを変換します。トリムNURBSパッチとカーブを扱います。

  • ginfo

    ポリゴンファイルの統計情報を出力します。

  • glightwave

    LightWaveファイルをHoudiniフォーマットへ(から)変換します。

  • gpdb

    .pdbファイルとHoudiniフォーマットを双方向に変換します。

  • gplay

    ジオメトリビューア。

  • gply

    .plyファイルとHoudiniフォーマットを双方向に変換します。

  • gptex

    ジオメトリファイルからPtexture画像ファイルを作成します。

  • greduce

    ファイルのポリゴンを削減します。

  • gwavefront

    .objファイルをHoudiniフォーマットへ(から)変換します。

  • hcollapse

    ディレクトリ構造を折り畳みます。

  • hcpio

    CPIOアーカイブコマンドのサブセットコマンドでhipファイルの抽出/折り畳みができます。

  • hexpand

    hipファイルをディレクトリ構造に展開します。

  • hkey / License Administrator

    ライセンスとライセンスサーバーオプションを表示/管理するためのグラフィカルユーザインターフェースを開きます。

  • hoiiotool

    画像操作用の万能ツール。

  • hotl ユーティリティ

    .hda/.otlファイルを扱うことができるコマンドラインユーティリティです。

  • hrender

  • hsc

    Bloscファイル(.sc)の圧縮または解凍をします。

  • hscript

    コマンドラインのHScriptインタプリタ。

  • hserver

    Houdiniは、このプロキシサーバーを介してsesinetdライセンスデーモンと通信します。

  • htexcache

    ディスクテクスチャキャッシュを照会または修正します。

  • husk

    Karmaまたは一部の他のHydraクライアントを使ってUSDファイルをレンダリングするためのコマンドラインユーティリティ。

  • i3dconvert

    3DテクスチャファイルフォーマットをHoudiniジオメトリへ(から)変換します。

  • iautocrop

    ピクセル値に基づいて画像をクロップします。

  • icineon

    10ビットCineonフォーマット画像を8ビットフォーマットへ変換します。

  • icomposite

    画像をレイヤーでコンポジットします。

  • iconvert

    あるタイプの画像を別のタイプの画像に変換します。

  • icp

    画像のある領域を新しい画像に分離します。

  • idenoise

    画像ファイルからノイズを除去します。

  • idiff

    画像の差分を表示します。

  • iflip

    画像の向きを反転します。

  • iinfo

    画像に関する情報を出力します。

  • ilut

    標準チャンネルフォーマットまたは他のLUTからLookup Table(.lut)を生成します。

  • ilutcomp

    2つのLUTから1つのLookup Table(.lut)を生成します。

  • ilutinfo

    Lookup Table(LUT)ファイルの情報をプリントします。

  • imaketx

    画像ファイルから.exrまたは.ratのmipmapテクスチャを生成します。

  • imdisplay

    画像をMPlayウィンドウで開きます。

  • iprint

    画像のRGBA値をテキストとして出力します。

  • iquantize

    画像の色数を減らします。

  • isixpack

    立方体の6面を意味する6枚の画像または十字展開した画像から環境/反射マップを生成します。

  • itilestitch

    クロップウィンドウを含んだ一連の画像ファイルを一枚の画像にまとめます。

  • izg

    Z深度画像を8ビットのグレースケールに変換します。

  • Launcher

    Houdini Launcherは、Houdiniとそのコンポーネントをダウンロード、インストール、アップグレード、アンインストールします。

  • mcacclaim

    AcclaimモーションファイルをHoudiniのスクリプトとチャンネルファイルに変換します。

  • mcbiovision

    BioVisionモーションファイルをHoudiniのスクリプトとチャンネルファイルに変換します。

  • mcmotanal

    Motion Analysis TRCモーションファイルをHoudiniのスクリプトとチャンネルファイルに変換します。

  • mcp

    画像シーケンスを動画ファイルに変換します。

  • minfo

    動画ファイルに関する情報を出力します。

  • mqserver

    PDG/TOPs用メッセージキューサーバー

  • py23convert

    HDAのPython2エクスプレッションをPython2/3に変換します。

  • renderstatsoverlay

    レンダリング統計情報がベイクされた(設定次第で縮小された)バージョンのレンダリング画像を生成します。

  • renderstatsreport

    EXR画像からレンダリング統計情報を含んだHTMLページを生成します。

  • sesictrl

    コマンドラインからHoudiniライセンスサーバーオプションを設定します。

  • sesinetd

    Houdiniライセンスサーバー。このプログラムはバックグラウンドで実行されてHoudiniライセンスを管理します。

  • siminfo

    シミュレーションキャッシュファイルの統計をプリントします。

  • spiff

    テキストの差分を表示します。

  • spy

    UNIXファイルシステムを操作するシェルユーティリティ。

  • usdview

    USDシーンを表示/検査するためのコマンドラインユーティリティ。

  • vexcache

    VEXコンパイルキャッシュを照会または編集します。

  • vexexec

    CVEXシェーダを実行します。