Houdini 20.0 リファレンス スタンドアローンのユーティリティ

iconvert

あるタイプの画像を別のタイプの画像に変換します。

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概要

iconvert [options] infile outfile [tag tagvalue] ...

オプション

-d depth

出力ファイルのビット深度。

以下の深度値のどれかを使用します:

結果

byte, char, or 8

8ビット符号なし整数

short or 16

16ビット符号なし整数

half

16ビット浮動小数点

float

32ビット浮動小数点

例えば、16ビット浮動小数点ピクセルに変換したいのであれば、-d halfを使用します。

-n informat

通常では、このプログラムは入力ファイルの拡張子から入力フォーマットを決定します。 このオプションを使用すれば、入力フォーマットを強制的に指定することができます。

-t outformat

通常では、このプログラムは出力ファイルの拡張子から出力フォーマットを決定します。 このオプションを使用すれば、出力フォーマットを強制的に指定することができます。

-g off|auto

デフォルトでは、このプログラムはフォーマット間でカラーガンマを変換します。 例えば、.exrファイルは通常なら線形フォーマットであるのに対し、.jpgファイルはガンマが適用されています。 -g autoを指定すれば、このプログラムはガンマを変換します(デフォルト)。 -g offを指定すれば、このプログラムはガンマを変換しません。 HOUDINI_AUTOCONVERT_IMAGE_FILES環境変数では、このオプションのデフォルト値を設定することができます。

-m miplevel

Mipmapテクスチャを変換する際に、このマップレベルを入力画像として使用します。

-L input_lut

入力画像に使用するCineon LUTファイルのパス。

-O output_lut

出力画像に使用するCineon LUTファイルのパス。

--ocio

OCIOを使用して、入力画像と出力画像のカラー空間を検知します。 これは、OCIOファイル解析ルールを使用します。

--iscolorspace ispace

入力のOCIOカラー空間を明示的に指定します。

--tocolorspace ospace

出力のOCIOカラー空間を明示的に指定します。

--colorconvert ispace ospace

入力と出力の両方のOCIOカラー空間を明示的に指定します。

--ociolook look_name

カラー変換時に適用するOCIOルック。

--ociodisplay display view

指定されたdisplayviewから目的のカラー空間、トランスフォーム、トーンマッピングオペレーションを照会することで、プリセットのOCIOトランスフォームを適用します。 --ocioreverseフラグを使用すれば、display/viewからこの変換とトランスフォームを逆にすることができます。

--ocioreverse

--ociodisplayオプションで指定された変換の逆変換を適用し、display/viewをトランスフォームさせます。

Note

トランスフォームを逆変換する時、 出力 カラー空間を“ソース”カラー空間として使用します。

サンプル

OpenColorIOファイルルールを使用してカラー空間をトランスフォームさせる

iconvert --ocio source.jpg output.exr

明示的にOpenColorIOカラー空間を使用してカラー空間をトランスフォームさせる

iconvert --colorconvert srgb_tx lin_rec709 source.jpg output.exr
iconvert --colorconvert "sRGB Texture" "ACEScg" source.jpg output.exr
iconvert --colorconvert "sRGB Texture" "scene_linear" source.jpg output.exr

OpenColorIO display/viewを使用してカラー空間をトランスフォームさせる

# Use the default view for "sRGB - Display"
iconvert --ocio --ociodisplay "sRGB - Display" "" source.exr output.jpg

# viewを明示的に選択します。
iconvert --ocio --ociodisplay "sRGB - Display" "ACES 1.0 - SDR Video" source.exr output.jpg
iconvert --ocio --ociodisplay "sRGB - Display" "Un-tone-mapped" source.exr output.jpg

# displayトランスフォームを逆にします。
iconvert --iscolorspace ACEScg --ocioreverse --ociodisplay "sRGB - Display" "" source.exr output.jpg

メモ

  • iconvertは、色々なタイプのフォーマットを変換する時に、それらのフォーマットが異なるカラー空間を持っている場合にガンマ補正をカラー平面に適用します。このガンマ補正を無効にするには、-g offを使用します。

  • Houdiniでサポートされているファイル拡張子のリストは、$HFS/houdini/dso_fb/indexで確認することができます。

  • 通常では、タグは 出力 画像プロセッサに渡されます。タグの名前の頭にin:out:を付けることで、そのタグが入力画像用または出力画像用のどちらなのかを指定することができます。

スタンドアローンのユーティリティ

  • abcconvert

    Alembicフォーマット間を変換します。

  • abcecho

    Alembicファイルに関する情報を出力します。

  • abcinfo

    Alembicファイルに関する情報を出力します。

  • chchan

    チャンネルコレクションをアクションチャンネルフォーマットへ(から)コピーします。

  • chcp

    チャンネルコレクションファイルを他のフォーマットにコピーします。

  • chinfo

    チャンネルコレクションファイルに関する情報を出力します。

  • claudio

    CHOPデータ(clip)をオーディオフォーマットへ(から)コピーします。

  • clchan

    CHOPデータ(clip)をアクションチャンネルフォーマットへ(から)コピーします。

  • clchn

    CHOPデータ(clip)をチャンネルコレクションフォーマットへ(から)コピーします。

  • clcp

    CHOPデータ(clip)を他のフォーマットにコピーします。

  • clinfo

    CHOPデータ(clip)ファイルに関する情報を出力します。

  • dsmconvert

    ディープシャドウ/カメラマップをあるフォーマットから別のフォーマットへ変換します。

  • dsmmerge

    2つ以上のディープシャドウ/カメラマップファイルを結合します。

  • dsparse

    ダイアログスクリプトを解析して表示します。

  • gabc

    AlembicとHoudiniのジオメトリ間を変換します。

  • gconvert

    Houdiniポリゴンフォーマット間を変換します。

  • gdxf

    DXFポリゴンをHoudiniフォーマットへ(から)変換します。

  • geodiff

    ジオメトリの差分を表示します。

  • geps

    EPSファイルをHoudiniポリゴンフォーマットへ変換します。

  • giges

    IGESジオメトリファイルを変換します。トリムNURBSパッチとカーブを扱います。

  • ginfo

    ポリゴンファイルの統計情報を出力します。

  • glightwave

    LightWaveファイルをHoudiniフォーマットへ(から)変換します。

  • gpdb

    .pdbファイルとHoudiniフォーマットを双方向に変換します。

  • gplay

    ジオメトリビューア。

  • gply

    .plyファイルとHoudiniフォーマットを双方向に変換します。

  • gptex

    ジオメトリファイルからPtexture画像ファイルを作成します。

  • greduce

    ファイルのポリゴンを削減します。

  • gwavefront

    .objファイルをHoudiniフォーマットへ(から)変換します。

  • hcollapse

    ディレクトリ構造を折り畳みます。

  • hcpio

    CPIOアーカイブコマンドのサブセットコマンドでhipファイルの抽出/折り畳みができます。

  • hexpand

    hipファイルをディレクトリ構造に展開します。

  • hkey / License Administrator

    ライセンスとライセンスサーバーオプションを表示/管理するためのグラフィカルユーザインターフェースを開きます。

  • hoiiotool

    画像操作用の万能ツール。

  • hotl ユーティリティ

    .hda/.otlファイルを扱うことができるコマンドラインユーティリティです。

  • hrender

  • hsc

    Bloscファイル(.sc)の圧縮または解凍をします。

  • hscript

    コマンドラインのHScriptインタプリタ。

  • hserver

    Houdiniは、このプロキシサーバーを介してsesinetdライセンスデーモンと通信します。

  • htexcache

    ディスクテクスチャキャッシュを照会または修正します。

  • husk

    Karmaまたは一部の他のHydraクライアントを使ってUSDファイルをレンダリングするためのコマンドラインユーティリティ。

  • i3dconvert

    3DテクスチャファイルフォーマットをHoudiniジオメトリへ(から)変換します。

  • iautocrop

    ピクセル値に基づいて画像をクロップします。

  • icineon

    10ビットCineonフォーマット画像を8ビットフォーマットへ変換します。

  • icomposite

    画像をレイヤーでコンポジットします。

  • iconvert

    あるタイプの画像を別のタイプの画像に変換します。

  • icp

    画像のある領域を新しい画像に分離します。

  • idenoise

    画像ファイルからノイズを除去します。

  • idiff

    画像の差分を表示します。

  • iflip

    画像の向きを反転します。

  • iinfo

    画像に関する情報を出力します。

  • ilut

    標準チャンネルフォーマットまたは他のLUTからLookup Table(.lut)を生成します。

  • ilutcomp

    2つのLUTから1つのLookup Table(.lut)を生成します。

  • ilutinfo

    Lookup Table(LUT)ファイルの情報をプリントします。

  • imaketx

    画像ファイルから.exrまたは.ratのmipmapテクスチャを生成します。

  • imdisplay

    画像をMPlayウィンドウで開きます。

  • iprint

    画像のRGBA値をテキストとして出力します。

  • iquantize

    画像の色数を減らします。

  • isixpack

    立方体の6面を意味する6枚の画像または十字展開した画像から環境/反射マップを生成します。

  • itilestitch

    クロップウィンドウを含んだ一連の画像ファイルを一枚の画像にまとめます。

  • izg

    Z深度画像を8ビットのグレースケールに変換します。

  • Launcher

    Houdini Launcherは、Houdiniとそのコンポーネントをダウンロード、インストール、アップグレード、アンインストールします。

  • mcacclaim

    AcclaimモーションファイルをHoudiniのスクリプトとチャンネルファイルに変換します。

  • mcbiovision

    BioVisionモーションファイルをHoudiniのスクリプトとチャンネルファイルに変換します。

  • mcmotanal

    Motion Analysis TRCモーションファイルをHoudiniのスクリプトとチャンネルファイルに変換します。

  • mcp

    画像シーケンスを動画ファイルに変換します。

  • minfo

    動画ファイルに関する情報を出力します。

  • mqserver

    PDG/TOPs用メッセージキューサーバー

  • py23convert

    HDAのPython2エクスプレッションをPython2/3に変換します。

  • renderstatsoverlay

    レンダリング統計情報がベイクされた(設定次第で縮小された)バージョンのレンダリング画像を生成します。

  • renderstatsreport

    EXR画像からレンダリング統計情報を含んだHTMLページを生成します。

  • sesictrl

    コマンドラインからHoudiniライセンスサーバーオプションを設定します。

  • sesinetd

    Houdiniライセンスサーバー。このプログラムはバックグラウンドで実行されてHoudiniライセンスを管理します。

  • siminfo

    シミュレーションキャッシュファイルの統計をプリントします。

  • spiff

    テキストの差分を表示します。

  • spy

    UNIXファイルシステムを操作するシェルユーティリティ。

  • usdview

    USDシーンを表示/検査するためのコマンドラインユーティリティ。

  • vexcache

    VEXコンパイルキャッシュを照会または編集します。

  • vexexec

    CVEXシェーダを実行します。