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概要 ¶
iconvert [options] infile outfile [tag tagvalue] ...
オプション ¶
-d depth
出力ファイルのビット深度。
以下の深度値のどれかを使用します:
値 |
結果 |
---|---|
|
8ビット符号なし整数 |
|
16ビット符号なし整数 |
|
16ビット浮動小数点 |
|
32ビット浮動小数点 |
例えば、16ビット浮動小数点ピクセルに変換したいのであれば、-d half
を使用します。
-n informat
通常では、このプログラムは入力ファイルの拡張子から入力フォーマットを決定します。 このオプションを使用すれば、入力フォーマットを強制的に指定することができます。
-g off|auto
デフォルトでは、このプログラムはフォーマット間でカラーガンマを変換します。
例えば、.exr
ファイルは通常なら線形フォーマットであるのに対し、.jpg
ファイルはガンマが適用されています。
-g auto
を指定すれば、このプログラムはガンマを変換します(デフォルト)。
-g off
を指定すれば、このプログラムはガンマを変換しません。
HOUDINI_AUTOCONVERT_IMAGE_FILES
環境変数では、このオプションのデフォルト値を設定することができます。
-m miplevel
Mipmapテクスチャを変換する際に、このマップレベルを入力画像として使用します。
-L input_lut
入力画像に使用するCineon LUTファイルのパス。
-O output_lut
出力画像に使用するCineon LUTファイルのパス。
--ocio
OCIOを使用して、入力画像と出力画像のカラー空間を検知します。 これは、OCIOファイル解析ルールを使用します。
--iscolorspace ispace
入力のOCIOカラー空間を明示的に指定します。
--tocolorspace ospace
出力のOCIOカラー空間を明示的に指定します。
--colorconvert ispace ospace
入力と出力の両方のOCIOカラー空間を明示的に指定します。
--ociolook look_name
カラー変換時に適用するOCIOルック。
--ociodisplay display view
指定されたdisplay
とview
から目的のカラー空間、トランスフォーム、トーンマッピングオペレーションを照会することで、プリセットのOCIOトランスフォームを適用します。
--ocioreverse
フラグを使用すれば、display
/view
からこの変換とトランスフォームを逆にすることができます。
--ocioreverse
--ociodisplay
オプションで指定された変換の逆変換を適用し、display
/view
をトランスフォームさせます。
Note
トランスフォームを逆変換する時、 出力 カラー空間を“ソース”カラー空間として使用します。
サンプル ¶
OpenColorIOファイルルールを使用してカラー空間をトランスフォームさせる
iconvert --ocio source.jpg output.exr
明示的にOpenColorIOカラー空間を使用してカラー空間をトランスフォームさせる
iconvert --colorconvert srgb_tx lin_rec709 source.jpg output.exr iconvert --colorconvert "sRGB Texture" "ACEScg" source.jpg output.exr iconvert --colorconvert "sRGB Texture" "scene_linear" source.jpg output.exr
OpenColorIO display/viewを使用してカラー空間をトランスフォームさせる
# Use the default view for "sRGB - Display" iconvert --ocio --ociodisplay "sRGB - Display" "" source.exr output.jpg # viewを明示的に選択します。 iconvert --ocio --ociodisplay "sRGB - Display" "ACES 1.0 - SDR Video" source.exr output.jpg iconvert --ocio --ociodisplay "sRGB - Display" "Un-tone-mapped" source.exr output.jpg # displayトランスフォームを逆にします。 iconvert --iscolorspace ACEScg --ocioreverse --ociodisplay "sRGB - Display" "" source.exr output.jpg
メモ ¶
-
iconvert
は、色々なタイプのフォーマットを変換する時に、それらのフォーマットが異なるカラー空間を持っている場合にガンマ補正をカラー平面に適用します。このガンマ補正を無効にするには、-g off
を使用します。 -
Houdiniでサポートされているファイル拡張子のリストは、
$HFS/houdini/dso_fb/index
で確認することができます。 -
通常では、タグは 出力 画像プロセッサに渡されます。タグの名前の頭に
in:
やout:
を付けることで、そのタグが入力画像用または出力画像用のどちらなのかを指定することができます。