Houdini 18.0 ノード LOPノード

Merge LOP

入力ステージのレイヤー(s)をレイヤースタックに1本化します。

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概要

このノードは、複数の入力(各入力は、1枚以上のUSDレイヤーの"スタック"を表現します)を受け取り、それらの入力を出力内に1本のレイヤースタックを含んだステージにマージします。 これは、シーングラフ内の別々のピースをそれぞれ別のLOPノードチェーンで編集して、それらを1本化したい時に役立ちます。

  • 入力の順番は重要です。複数の入力を結合して出力するとき、前方の入力のレイヤーほど後方の入力のレイヤーより 弱い です。

  • このノードには、入力からレイヤーを結合するための色々な方式が用意されています。 Merge Style パラメータを参照してください。一部の方式では、入力レイヤーの内容を1つ以上の出力レイヤーに平坦化します。

Tips

  • このノードは、サブレイヤーに似ていますが、In-Memoryツリー用です。 同様に、Graft LOPリファレンスに似ていますが、In-Memoryツリー用です。 Graft LOPは、各入力ステージのツリーを出力ツリー上の取り付け先の位置を選択することによってシーングラフツリーを結合します。

  • 単純にレイヤーをマージする方式が高速です。 レイヤーを平坦化する方式は処理が重くなりますが、USD Renderノードを使ってステージをディスクに保存する際に特定の配置でレイヤーを生成するためにこの方式が必要になる場合があります。

  • 入力のノードチェーンの上流にLayer Breakノードがあれば、そのLayer Breakノードより上流のサブレイヤーは、レイヤーを分けるモードを使用している時は取り除かれませんが、他のモードでは取り除かれます。取り除かれた結果としてコンテキストが失われる可能性があります。

パラメータ

Merge Style

Separate Layers

各入力の各レイヤーは、出力内の新しいサブレイヤースタックにマージされ、それらのレイヤーを1番目に強い(最後の)入力から強い順に、次に2番目に強い(最後から2番目の)入力から強い順にといったようにソートされます。

この方式では、Layer Breakノードより上流のレイヤーが含まれるので、そのような上流のレイヤーが下流のすべてのレイヤーにコンテキストを提供し続けることができます。

Separate Layers, File Layers Weakest

(上記の)"Separate Layers"と同様ですが、 ディスク上の既存レイヤーファイル を参照したサブレイヤーは、純粋にLOPネットワークで編集されたレイヤーよりも 弱い 優先度になります。

これは、各ストリームが複数ファイルレイヤーのどれかのレイヤーから始まっているような複数のLOPノードストリームを結合してから、そのレイヤーの上の新しいレイヤー上に修正を適用する時に役立ちます。 これらのLOPノードストリームをマージした後では、LOP編集によるすべての修正レイヤーは、ステージのサブレイヤーリスト内でお互いに隣り合うようになります。 これによって、ディスクからのレイヤーをさらに平坦化することなく、USD ROPによってこれらの新しいレイヤーを単一レイヤーに平坦化することができます。 (通常のSeparate Layersモードでは、ディスクからのレイヤーとLOPsで編集されたレイヤーが交互に配置され、各LOPレイヤーをディスク上の別の新しいレイヤーに保存しなければならなくなります)

Note

このオプションは、ディスク上のレイヤーのオピニオンがLOPネットワークで編集されたオピニオンよりも強くしたかった場合に、ステージを合成した結果を変更することができます。

Separate Layers, File and SOP Layers Weakest

(上記の)"Separate Layers, File Layers Weakest"と同様ですが、SOPノードから取り込まれたサブレイヤーもディスクから読み込まれたファイルと一緒にソートされて、純粋にLOPネットワークで編集されたレイヤーよりも前に表示されます。

これは、SOPsで編集されたレイヤーを、LOPネットワークで編集されたレイヤーと一緒に平坦化せずに、別レイヤーに保存したい時に役立ちます。

Flatten Layers

すべての入力のすべてのレイヤーをまとめて単一出力レイヤーに平坦化します。

Layer Breakノードよりも上流のレイヤーは、平坦化する前に取り除かれるので、出力には寄与しません。

Flatten Into First Input Layer

1番目 の入力のレイヤーは平坦化されずに通過します。 それ以外のすべての入力のすべてのレイヤーは、 1番目の入力アクティブレイヤー に平坦化されます。

1番目の入力以外のLayer Breakノードよりも上流のレイヤーは、平坦化する前に取り除かれるので、出力には寄与しません。

Flatten Each Input

入力毎にレイヤーが平坦化され、それらの平坦化された入力は、出力内の新しいサブレイヤースタックにマージされます。

Layer Breakノードよりも上流のレイヤーは、平坦化する前に取り除かれるので、出力には寄与しません。

See also

LOPノード

  • Add Variant

    Prim上のバリアントセットに1つ以上のバリアントを追加します。このノードは、そのPrimが存在しなければ、そのPrimを作成します。

  • Additional Render Vars

    複数のRender Varsを作成します。

  • Assign Material

    1つ以上のUSD Primsにマテリアルを割り当てます。VEXを使用することで、プログラム的にマテリアルを割り当てたり、プログラム的に割り当て毎にマテリアル設定をオーバーライドしたり、プログラム的にジオメトリサブセットにマテリアルを割り当てることもできます。

  • Attribute VOP

    VOPネットワークを使ってUSDアトリビュート値を作成/編集します。

  • Attribute Wrangle

    VEXスニペットを使ってUSD Primアトリビュートを作成/編集します。

  • Auto Select LOD

    カメラからPrimまでの距離に基づいて自動的にLODバリアントを選択します。

  • Bake Skinning

    "UsdSkelで駆動されたアニメーションをトランスフォームとポイントポジションにベイクします。

  • Begin Context Options Block

    このノードは、LOPノード群のブロックを開始します。このブロック内では特定のコンテキストオプションが特定の値を持ちます。

  • Blend

    小数点ウェイトに基づいてレイヤーのアトリビュートに部分的に編集を適用します。

  • Cache

    異なる時間におけるネットワークのクック結果をキャッシュ化することで、再生パフォーマンスを上げます。

  • Camera

    シーンにUSDカメラを追加します。

  • Capsule

    カプセル(開口部を半球で閉じたチューブ)形状Primを作成/編集します。

  • Collection

    選択したPrimsを使ってコレクションを作成/編集します。

  • Cone

    円錐形状Primを作成/編集します。

  • Configure Layer

    レイヤー上のメタデータを編集します。

  • Configure Primitives

    1つ以上のPrim上の色々なメタデータを編集します。

  • Configure Properties

    プロパティ(リレーションシップとアトリビュート)上のメタデータを修正します。

  • Configure Stage

    レイヤーをステージとAsset Resolutionに読み込むための方法を示したメタデータを修正します。

  • Create LOD

    PolyReduce SOPを使って高解像度モデルから複数のLODを自動的に生成し、それらのLODをUSDバリアントとして保存します。

  • Cube

    キューブ形状Primを作成/編集します。

  • Cylinder

    シリンダー形状Primを作成/編集します。

  • Dome Light

    USD Dome Light Primを作成/編集します。ドームライトは光を 内側 に放射して、シーンを囲んだ空/環境からの入射光を模倣します。

  • Drop

    重量によるPrimsの落下シミュレーションを実行します。

  • Duplicate

    Prim(とその子孫)のコピーを作成します。

  • Edit

    ビューア内でインタラクティブにPrimsをトランスフォームさせます。物理衝突を使用して、プロップを現実的に配置することができます。

  • Edit Context Options

  • Edit Material

    パラメータやシェーダ接続を変更することで既存のUSDマテリアルを編集することができます。これは、既存マテリアルが編集不可なレイヤーの場合に役立ちます。

  • Edit Properties

    アトリビュート値とリレーションシップ値を直接編集するためのSpareパラメータインターフェースを構築することができます。

  • Edit Prototype

    ポイントインスタンスまたはUSDインスタンス可能Primが別のプロトタイプをインスタンス化するように切り替えます。

  • Edit Target Layer

    アクティブレイヤー内のPrimsとアトリビュートをオーバーライドするのではなく、下位レイヤーで直接編集を適用することができます。

  • Error

    親アセット上で表示可能なメッセージ、警告、エラーを生成します。

  • Extract Instances

    インスタンスを"実際に"編集可能なPrimに変換します。

  • Fetch

    他のLOP(他のLOPネットワーク内のLOPも可能)の出力を取得します。

  • Follow Path Constraint

    Primがパスカーブに追従するように拘束します。

  • For Each

    For-Eachループブロックの終了ノード。

  • Geometry Subset VOP

    VEXpressionまたはVOPネットワークの評価に基づいて(SOPのグループと同様に)ジオメトリPrims内にUSDジオメトリサブセットを作成します。

  • Graft

    他の入力からシーングラフツリーを受け取り、それらのツリーを1番目の入力のシーングラフツリーのブランチに取り付けます。

  • Inline USD

    レイヤーを表現したusdaコードを解読し、そのレイヤーをレイヤースタックに追加します。

  • Instancer

    ポイント上にPrimsをインスタンス化またはコピーします。

  • Karma Procedural

    Karma向けにレンダリング時にインスタンス化される仕組みをセットアップします。

  • Karma Render Properties

    Karma(ベータ)用レンダープロパティを構成します。

  • Karma Standard Render Vars

    標準Karma Render Vars(AOVs/Image Planes)を作成します。

  • LOPノード

    LOPノードは、キャラクタ、プロップ、ライティング、レンダリングを記述したUSDを生成します。

  • Layer Break

    このノードより下流のノードで編集をするための新しいアクティブサブレイヤーを開始します。

  • Layer Replace

    特定のレイヤー内のすべての用途を2番目の入力の代替レイヤーに置換します。

  • Light

    USD Light Primを作成/編集します。このノードは、Karma固有のいくつかの便利アトリビュートも追加します。

  • Light Linker

    ルールに基づいてUSDライトリンクプロパティを作成します。

  • Light Mixer

    複数のライトに対してUSDプロパティをインタラクティブに編集することができます。

  • Load Layer

  • Look At Constraint

    Primがターゲットの方へ常に向くように拘束します。

  • Material Library

    Material VOPノードをUSDマテリアルPrimsとして取り込みます。

  • Material Linker

    ルールに基づいてマテリアルの割り当てを作成します。

  • Material Variation

    Prim/インスタンス単位でマテリアルパラメータをオーバーライドするためのアトリビュート/Primvarsを作成します。

  • Merge LOP

    入力ステージのレイヤー(s)をレイヤースタックに1本化します。

  • Modify Point Instances

    個々のポイントインスタンスに対してポイントトランスフォームとポイントプロパティ値を変更します。

  • Null

    このノードは何もしません。ネットワーク内の"固定位置"としてNullをネットワークに挿入することで、エクスプレッション/スクリプト内で名前によってその位置を参照するのに役立ちます。

  • Output

    サブネットワークの出力を表現します。複数の出力を使ってノードアセットを設計することができます。

  • Parent Constraint

    ツリー内のどこかの他のPrimのトランスフォーム階層をPrimに継承させたようにします。

  • Points Constraint

    ジオメトリのポイントポジションを使ってPrimsの位置と向きを拘束します。

  • Primitive

    特定のタイプの複数のアトリビュートを一括で作成します。

  • Prune

    Primsやポイントインスタンスを非表示または非アクティブにします。

  • Python Script

    このノード内にUSD APIを使ってPythonコードを記述することで、ステージを直接制御することができます。

  • Reference

    外部USDファイルの内容を既存シーングラフツリーのブランチで参照したり、既存の参照を削除/置換します。

  • Render Geometry Settings

    シーングラフ内のジオメトリにレンダラー固有のジオメトリ設定を適用します。

  • Render Product

    UsdRenderProduct Primを作成/編集します。このPrimは、そのRender Productの生成方法を指定したアトリビュートと共にレンダラーの出力(レンダリング画像またはレンダラーが生成した他のファイルなどの中間生成物)を表現します。

  • Render Settings

    UsdRenderSettings Primを作成/編集します。このPrimには、シーンをレンダリングするための全般的な設定を格納します。

  • Render Var

    レンダラー/シェーダで計算されるカスタム変数のシェーダ出力やLight Path Expression(LPE)を指定します。

  • Retime Instances

    選択したインスタンス上のアニメーションのタイミングをオフセット/スケールさせます。

  • SOP Create

    このノード内部のSOPネットワーク内でジオメトリを作成することができるので、別にSOPネットワークを用意することなくLOPネットワーク内のその場でジオメトリを作成することができます。

  • SOP Import

    SOPネットワークのジオメトリをUSDシーングラフに取り込みます。

  • SOP Modify

    USDジオメトリをSOPジオメトリに変換し、そのジオメトリに対してこのノード内部のSOPサブネットを実行し、その結果をUSDオーバーライドに戻します。

  • Scene Import

    Objectレベルのモデル、マテリアル、ライトをLOPネットワークに取り込みます。

  • Scope

    Scope Primを作成します。Scopeとは最も単純なグループ化の形式であり、トランスフォームを持ちません。Scopeはシーンツリーを整理するのに役立ちます。

  • Set Extents

    選択したPrimsの境界ボックスメタデータを設定します。

  • Set Variant

    Prim上のバリアントセットに格納されているどれかのバリアントを選択(切り替え)します。

  • Simulation Proxy

    物理シミュレーションに適した低解像度ポリゴン衝突ジオメトリを生成し、オリジナルモデルに対してプロキシリレーションシップを作成します。

  • Sphere

    球形状Primを作成/編集します。

  • Stage Manager

    一度に多くのファイルを参照して、それらをシーングラフツリー内に配置するための便利インターフェースを備えています。

  • Store Parameter Values

    ステージ内の一時的な(保存されていない)データを格納することができます。

  • Sublayer

    USDファイルまたは他のLOPノードチェーンをサブレイヤーとして取り込んだり、既存のサブレイヤーを削除/置換/並べ替えします。

  • Subnet

    LOPサブネットワークをカプセル化することで、一部のネットワークを整理して隠すことができます。

  • Surface Constraint

    Primがサーフェスに引っ付くように拘束します。

  • Switch

    パラメータ選択またはエクスプレッションに基づいて複数入力のどれかを通過させます。

  • TimeShift

    タイムラインの異なる位置におけるステージをそのまま出力します。

  • Transform

    選択したUSD Primsのトランスフォームを編集します。

  • Transform UV

    USD Prims上のテクスチャ座標を移動、回転、スケールさせます。

  • USD ROP

  • USD Render ROP

  • Value Clip

  • Vary Material Assignment

    いくつかのPrimsに対して異なるマテリアルを割り当ててバリエーションを生成します。

  • Volume

    フィールドPrimsを含んだボリュームPrimでディスク上のボリュームデータを参照します。

  • Xform

    Xform Primを作成/編集します。Xform(とそのサブクラス)はシーンツリー内のトランスフォームを表現します。