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概要
RenderVar は、レンダラーやシェーダで計算されるカスタム変数です。 RenderVarを計算する通常の用途は、Render Product内にRenderVarをAOV(出力画像内の追加データ平面)として含めることです。
このノードは、データ(シェーダ出力またはLight Path Expression)のソースが指定されたPrimを作成します。 他にも、レンダラーがその変数を計算できるように(一般的にはレンダラー固有の)パラメータをエンコードすることができます。
Primsの作成 vs. 編集
このノードは、 USD Primsを直接的に作成または編集するノード のクラスに属します。 このようなノードは、 Createモード または Editモード で動作します。 このモードは、 Create Primitives チェックボックスまたは Create/Editポップアップメニュー で制御します。 Createモードでは、このノードは新しいPrimsを作成します。 Editモードでは、このノードは、既存のPrim上のアトリビュートを変更します。
USDアトリビュートに該当したパラメータの左側には、このノードがアトリビュートを編集する 方法 を制御するためのポップアップメニューが付いています。
ポップアップのメニュー項目 |
意味 |
---|---|
Set or Create |
既にアトリビュートが存在しているかどうかに関係なく、指定した値をそのアトリビュートに設定します。 |
Set If Exists |
既にアトリビュートが存在している場合にのみ、指定した値をそのアトリビュートに設定します。 このモードを使用することで、正しいタイプのPrimsにのみアトリビュートを設定することができます。
例えば、 |
Block |
アトリビュートが存在していないように見せかけるので、これはデフォルト値を取得します(アトリビュートがPrim上にまだ存在していない場合、これは何もしません)。 |
Do Nothing |
このパラメータを無視し、どのようにしてもアトリビュートを作成も変更もしません。 |
Tips
-
Pixarの仕様では、RenderSettings Prim、RenderVar Prim、RenderProduct Primすべてがシーングラフツリー内の
/Render
下になければならないことになっています(これによって、レンダーパイプラインは、ツリー全体を走査してそれらのPrimを検索する必要がないようになっています)。 -
詳細は、Pixarのレンダー設定の提案を参照してください。
パラメータ
Action
このノードが新しいPrimsを作成するのか、または、既存のPrimsを編集するのかどうか。
Primitive Path
Createモードでは、これは、Prim(s)を作成するシーングラフ内の場所を制御することができます。
デフォルトは通常では/$OS
になっています。
これは、ノードと同じ名前でルートレベルにPrimを作成します(例えば、/tube1
)。
このデフォルト値は、名前の干渉を回避するのに役立ちますが、整理する観点では良くないです。
Primsを作成する時は、 Primitive Path が良い値になるように変更することを忘れないでください。
例えば、モデルを作成したノードの後でそのモデルに名前を付けるのではなくて、モデル内のジオメトリの後に名前を付けるようにしたいのであれば、/Models
ブランチ下にモデルを配置すると良いでしょう。
"Create Primitives"セクションには、新しいPrim(s)の作成方法に関する基本的なコントロールが含まれています。
Primitives
Editモードでは、このノードには Primitive パラメータが表示されます。 このパラメータには、ノードが作用するPrim(s)を指定することができます。 テキストボックスの隣にある選択ボタンをクリックすることで、 Scene Graph Tree からPrimsを選択することができます。 コレクション内のすべてのPrimsのマッチングといった高度なマッチングには、プリミティブパターンも使用することができます。
Standard
Data Type
レンダー変数のUSDデータタイプ。
Source Name
レンダー変数の内容の取得先。以下の Source Type を参照してください。
レンダラーは、RenderVarから計算される値として、この名前の出力を検索するはずです。
Source Type
Source Name パラメータの解釈方法。
Raw
レンダラーに直接ソース名を渡します。これは、レンダラーがそのソース名の文字列を解釈できることを想定しています。これがデフォルトです。
Primvar
Source Name パラメータにはPrimvarの名前を指定します。
一部のレンダラーは、この名前を使って、そのPrimvarがレンダラーで用意されているかを確認します。 他のレンダラーは、適切なマテリアルネットワークを用意する必要があります。その場合は、これは単なる助言的な設定に過ぎません。
LPE
Source Name パラメータにはLight Path Expressionを指定します。
(一部のレンダラーは、OSL Light Path Expression構文の拡張に対応している場合があります。その場合は必然的に移植性がなくなります)
Intrinsic
現在のところ、実装されていません。 今後のUSDでは、どのレンダラーでも実装されているカメラデプスなどの基本的なRenderVarsの移植性の高いリストが用意される予定です。
Name
このRenderVarからのデータが格納された出力画像内のAOVの名前。
Format
この画像平面を出力ファイルに保存する時に使用するデータフォーマット。
Multi Sampled
レンダーバッファをマルチサンプリングするかどうか。
Clear Value
レンダリング前にバッファに設定する初期値。
この値は通常では0
を設定しますが、Pz
ならば1e17
に設定すると良いでしょう。
Pixel Filter
Karmaでレンダリングする時、バッファに対して実行するピクセルフィルタを指定します。 Karmaピクセルフィルタを参照してください。
See also |