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このツールは、ポリゴンサーフェスのUVポイントのワールド空間位置からトランスフォームを取得するオブジェクトを作成します。 他のオブジェクトをStickyオブジェクトの子にすれば、サーフェスに追従させることができます。
このツールは、 Rivetツールと似ていますが、Stickyはサーフェス上の任意の位置に取り付けることができ、その位置をアニメーションさせることができます。 例えば、象の背中に乗った猿をアニメーションさせると同時に、バランスを保とうとサーフェス上を滑ることができます。
Stickyオブジェクトは、ポリゴンメッシュのサーフェスからトランスフォームを取得します。 また、メッシュには、ポリゴンのUV位置を決めるためにテクスチャ座標がなければなりません。
Stickyオブジェクトは、他のStickyオブジェクトの親にすることがあります。この場合、2DのUVトランスフォーム(両方のUVオフセットと回転)が親子化されます。 Stickyオブジェクトを親子化する場合は、Fetch World Transformをオンにしてください。
Sticky Geometry パスが、取り付け先のオブジェクトになります。オブジェクトをStickyジオメトリに取り付けるには、取り付けたいジオメトリをStickyノードの子にしなければなりません。
例えば、球をグリッドに取り付けるには、グリッドにUVテクスチャアトリビュートを用意して、Stickyオブジェクトを作成して、 Sticky Geometry をグリッドに設定し、球をStickyオブジェクトの子にしてください。
パラメータ ¶
Sticky ¶
Sticky Geometry
ジオメトリの取り付け先のSOP。
Attribute
ポリゴンのUV位置を決めるためのテクスチャのアトリビュート名。
UV
メッシュを評価するUV座標。
Rotation
サーフェス法線のローカル座標フレームの回転角度。 Orient to Surfaceがオンの時のみ有効です。 しかし、このStickyオブジェクトの子になっているStickyオブジェクトは、この回転を継承します。
Orient To Surface
ポイントのローカル方向を使用するかどうか。 サーフェス法線がZ軸、テクスチャのU軸がY軸として使われます。
Fetch World Transform
これを設定すると、Sticky Geometryのトランスフォームが使われます。設定しなかった場合、このノードの親のトランスフォームが使われます。
Wrap in U/V
設定しなかった場合、その範囲外のU/V値が無視されます。 設定した場合、UV値がその範囲内で繰り返します。
U/V Range
これは、動作するテクスチャ空間の範囲です。この範囲外にあるテクスチャ座標のジオメトリが無視されます。
Assume UV Coordinates Unchanging
Stickyオブジェクトは、ターゲットサーフェスのテクスチャ座標のキャッシュを構築します。 これを設定すると、ターゲットのジオメトリが変わってもキャッシュが保持されます。
Clear UV Caches
StickyオブジェクトはUV情報の再構築を控えますが、これは、UVテクスチャのルックアップを強制的に更新します。
Render ¶
Display
このオブジェクトをビューポートで表示してレンダリングするかどうか。チェックボックスをオンにすれば、Houdiniは、このパラメータを使用します。 値を0にするとビューポートでオブジェクトが非表示になりレンダリングされず、1にするとオブジェクトが表示されてレンダリングされます。 チェックボックスをオフにすると、Houdiniはこの値を無視します。
Set Wireframe Color
指定したワイヤーカラーを使用します。
Wireframe Color
オブジェクトの表示カラー。
Viewport Selecting Enabled
オブジェクトがビューポートでピック可能になります。
Select Script
ビューポートでオブジェクトをピックした時に実行するスクリプト。Select Scriptを参照してください。
Cache Object Transform
一度Houdiniがオブジェクトトランスフォームを計算すると、それらをキャッシュ化します。これは、特にワールド空間位置の計算負荷が高いオブジェクト(例えば、Stickyオブジェクト)と長い親子チェーンの最後にあるオブジェクト(例えば、ボーン)に役に立ちます。 このオプションはStickyオブジェクトとBoneオブジェクトではデフォルトでオンになっています。
オブジェクトトランスフォームキャッシュのサイズを制御する方法に関しては、Houdini Preferencesウィンドウの OBJ Caching の章を参照してください。
Geometry Scale
XYZ軸での均一なスケール。
Display
アイコンのみ、軸のみ、または両方を表示するかどうか。
Icon
アイコンジオメトリのみを表示します。
Axis
軸のみを表示します。
Icon and Axis
アイコンと軸の両方を表示します。
Control Type
表示するジオメトリタイプを切り替えます。
Null
Nullジオメトリを表示します(つまり、十字)。
Circles
円プリミティブを表示します。
Box
ボックスプリミティブを表示します。
Planes
平面プリミティブを表示します。
Null and Circles
Nullと円プリミティブを表示します。
Null and Box
Nullとボックスプリミティブを表示します。
Null and Planes
Nullと平面プリミティブを表示します。
Custom
入力ソースを指定していれば、このオプションは、その入力のジオメトリを表示します。
Orientation
円または平面のプリミティブと併せて使用します。 表示する円または平面を決めます。
All planes
YZ, ZX, XY平面上に円/平面プリミティブを表示します。
YZ plane
YZ平面上に円/平面プリミティブを表示します。
ZX plane
ZX平面上に円/平面プリミティブを表示します。
XY plane
XY平面上に円/平面プリミティブを表示します。
YZ, ZX planes
YZとZX平面上に円/平面プリミティブを表示します。
YZ, XY planes
YZとXY平面上に円/平面プリミティブを表示します。
ZX, XY planes
ZXとXY平面上に円/平面プリミティブを表示します。
Shaded Mode
プリミティブをシェーディングオブジェクトまたはワイヤーフレームオブジェクトのどちらで表示するのか決めます。
off
ワイヤーフレームモードでプリミティブを表示します。
on
シェーディングモードでプリミティブを表示します。
Examples ¶
StickyDonut Example for Sticky object node
このサンプルでは、グリッドサーフェス上を滑るStickyオブジェクトにドーナッツが引っ付いています。
See also |