このノードは、ローカルマシン上でワークアイテムを実行するデフォルトのスケジューラです。 また、このノードは、スケジュールが組まれたワークアイテムを並列で実行します。
このノードは以下の事ができます:
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一度に実行されるワークアイテムの数は、Total SlotsパラメータとSlots Per Work Itemジョブパラメータの組み合わせで指定します。
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Total Slots パラメータでは、このスケジューラの合計のリソース数を指定します。
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Slots Per Work Item ジョブパラメータでは、一度に実行させるワークアイテムの数を設定します。
これらのパラメータは、個々のプロセスのマルチスレッド処理とは 関係ありません 。 Houdiniワークアイテムのマルチスレッドを制御するには、Houdini Max Threadsパラメータを使用します。
Tip
ファームまたはリモートマシン上でワークアイテムを実行したいのであれば、HQueue Schedulerなどの他のスケジューラを利用してください。
パラメータ
Scheduler
このスケジューラを使ったすべてのワークアイテムのグローバルパラメータ。
Working Directory
ワークが中間ファイルや出力を生成する場所となる相対ディレクトリ。
中間ファイルはサブディレクトリ下に配置されます。
ローカルスケジューラまたはHQueueスケジューラに関しては、通常では$HIP
を使用します。
他のスケジューラに関しては、ここには、Local Shared Root Path
やRemote Shared Root Path
の相対ディレクトリを指定してください。
そのパスは、それらのルートパスに追加されます。
Append PID
有効にすると、 Location パラメータで指定した場所にサブディレクトリを追加します。このサブディレクトリ名はHoudiniセッションのPID(プロセス識別子)の値です。 この値は典型的には3から5桁の数値です。
これは、複数のHoudiniセッションが同時にTOPグラフをクックする場合に必要になります。
Custom
このパラメータは、 Directory Location が Custom に設定されている時にのみ利用可能です。
カスタム一時ディレクトリのフルパス。
Custom Slot Count
ワークアイテムの実行で利用可能なスロット数。 プラスの数値は、使用されるスロット数を意味します。 マイナスの数値は、使用されるスロット数が、合計の論理CPUコア数から指定した数だけ引いた数になります。
Verbose Logging
ジョブ出力ログ内に追加でデバッグ情報をプリントします。
Job Parms
ジョブ特有のパラメータ。
Tip
Edit Parameter Interface を使用することで、ノード単位で以下のパラメータを上書きすることができます。 詳細は、Scheduler Job Parms / Propertiesを参照してください。
Single
有効にすると、1度に1個のワークアイテムのみが実行されます。
Slots Per Work Item
有効にすると、ワークアイテム毎に使用するスロットの数を設定することができます。 ワークアイテムは、最低でもこの数のスロットが利用可能な場合にのみスケジューラによって実行されます。
Note
スケジューラで利用可能なスロットの合計数は、 Total Slots パラメータの設定で決まります。
一部のタスクが膨大な計算またはメモリリソースを消費するような場合には、 Slots Per Work Item パラメータを使用することで、並列で実行されるプロセスの最大数を変更することができます。 例えば、 Total Slots パラメータによって8個のスロットを利用可能にすると、最大8個のプロセスが並列で実行されます。 しかし、プロセッサ系ノードの Slots Per Work Item パラメータが2に設定されていれば、各タスクがスケジューラで2スロット分のリソースを消費することになるので、最大4個のプロセスが並列で実行されます。
ワークアイテムプロセスがゼロ以外のexitコードで終了すると、デフォルトでは失敗としてマークされます。 以下のパラメータは、その挙動を変更します。
On Task Failure
Report Error
ワークアイテムが失敗します。
Report Warning
ワークアイテムが成功し、警告がノードに追加されます。
Retry Task
以下のパラメータに応じて、ワークアイテムが即座に再試行されます。
Ignore
ワークアイテムが成功します。
Handle All Non Zero
無効にすると、 Exit Code フィールドで特定のexitコードを指定することができます。ゼロ以外のすべてのexitコードが失敗として扱われます。
Exit Code
このパラメータは、 Handle All Non Zero が 無効 な時にのみ利用可能です。
On Task Failure パラメータ設定で制御されるexitコードを指定します。 ゼロ以外のすべてのexitコードは、通常では失敗として扱われます。
Maximum Retries
タスクが再試行される最大回数を設定します。
Retry Count Attribute
有効にすると、タスクが再試行された回数が設定された整数アトリビュートを追加します。
Houdini Max Threads
有効にすると、各ワークアイテムが使用可能なスレッドの最大数を設定することができます。
これは、Mantra、Karma、Hython、HBatchといったHoudiniベースのプログラムで使用されているHOUDINI_MAXTHREADS
環境変数の値も設定します。
Requires GUI Window
Windows
有効にすると、ワークアイテムはGUIアプリケーションをポップアップウィンドウで実行することができます。
通常では、プロセスは実行された時にデスクトップ上にコマンドウィンドウを ポップアップ しないで開始されます。 しかし、一部の Windows アプリケーションではGUIウィンドウが必要です。
Environment Variables
Task Environment
ここには、ワークアイテム環境変数を追加で指定することができます。
Name
ワークアイテム環境変数の名前。
Value
ワークアイテム環境変数の値。
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