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Andriy Bilichenko氏による画像提供。

Houdiniの全く新しいフェザーシステムは、非常に詳細に羽根を効率良く作成可能とするGPUパワーを発揮する完全なツールセットです。 フリーハンドでカーブを描くこともできますが、参照画像を使って、翼の羽根、羽根飾り、羽毛、雨覆羽などの様々な種類のフルセットを作成することもできます。

複数のカーブで構成された基本形状は、羽軸と羽枝(羽枝は羽軸から生えた細い繊維状のものです)を持つリアルなフェザーモデルに変換されます。 適切なノードを使用して、羽枝の形を整えたり、曲率や向きやノイズを加えて様々な羽根の種類の特色を出したルックを得ることができます。 この洗練されたメソッドは、1回のパスで、完全なフェザーセットに対してテクスチャ用のUVを作成することができます。 Wrangleやノイズを介して様々なアトリビュートを使用してフェザーやその一部を制御することができます。 これによって、羽枝に縮れを加えたり、長さや曲率をランダムにすることができます。

そして、フェザーはキャラクタ上でペイントします。 様々なフェザータイプを補間したり、スケールや向きを調整したり、様々なグルーミングツールを使って目的のルックを得ることができます。 ガイドフェザー、プレビューモード、フェザーと大元のキャラクタジオメトリの両方の低解像度プロキシ、さらに他のツールを使用することで、高速なワークフローができます。 新しいRadialメニューを使用すれば、最も重要なグルーミングツールに素早くアクセスすることができます。

20個以上ものノードはどれも、本当にリアルなフェザーを作成するのに必要なツールです。

Houdiniのフェザーは、アニメーションキャラクタにでも動作します。 すべての物理とシミュレーションがフェザーに対して動作し、例えば風だと、Houdiniの多用途なVellum Solverを使用します。

Andriy Bilichenko氏によるフェザーとグルーム

フェザープロシージャルは、あなたのフェザーワークをレンダリング時に高解像度オブジェクトに直接変換します。 フェザープロシージャルは、レンダラーに依存せず、どのHydraデリゲートでも動作します。 Medulla(と呼ばれるファーの構造的特徴表現)をサポートしているHoudiniの新しいファーシェーダを使用すれば、Karma GPUとXPUで最高の結果を達成することができます。

フェザー系ノード

  • Feather Barb Tangents SOPは、羽枝で張られたサーフェスに対して接線空間情報を計算します。

  • Feather Barb Transform SOPは、フェザー空間とオブジェクト空間の間で羽枝ベクトルを変換します。

  • Feather Clump SOPは、フェザーにクランプ(束)やスプリット(引裂)を加えます。

  • Feather Deformは、他のフェザーまたはポリゴンサーフェスを使用して、フェザーを変形させます。

  • Feather Deintersect SOPは、交差しているフェザーを引き離します。

  • Feather Instance Pool SOPは、入力カーブで見つかったテンプレートウェイトの組み合わせ毎にフェザープリミティブを作成します。

  • Feather Match Uncondensed SOPは、Uncondensed(展開された)フェザー上のアトリビュートを単一カーブのフェザー上に転送します。

  • Feather Minimum Distance SOPは、各羽枝ポイントから他のジオメトリ上の最も近いポイントを検索します。

  • Feather Noise SOPは、Condensedフェザーの羽枝にノイズを加えます。このノイズ量は、軸別(法線、接線、従法線)に制御することができます。

  • Feather Normalize SOPは、フェザーの長さを正規化し、フェザーをまっすぐにします。

  • Feather Primitive SOPは、フェザープリミティブ(GPUスキニングを使用したエージェントプリミティブ)を生成します。

  • Feather Ray SOPは、フェザー上の各ポイントから他のジオメトリ上の最も近いポイントを検索します。他のジオメトリのUVを完全なフェザーセットに投影するのに良いです。

  • Feather Resample SOPは、羽軸とそこに付着した羽枝のポイントの数をポスト処理として制御します。

  • Feather Shape Organize SOPは、 手書きのフェザースケッチを名前でソートして整理します。

  • Feather Surface SOPは、フェザープリミティブをポリゴンサーフェスに変換します。

  • Feather Surface Blendは、フェザーをポリゴンメッシュの曲率に追従させます。

  • Feather Template Interpolate SOPは、異なるフェザー形状をブレンドします。これは、フェザーの種類が非常に少ないグルームで特に重宝します。

  • Feather Template from Shape SOPは、カーブからフェザーオブジェクトを作成し、羽枝や羽軸の基本的な調整を行なうことができます。

  • Feather Uncondense SOPは、フェザーカーブの仮の羽枝を実際のカーブプリミティブに展開します。

  • Feather Utility SOPは、フェザーカーブの操作に役立つ関数のコレクションを備えています。

  • Feather Visualize SOPは、ビューポートでのフェザーのビジュアライゼーションを変更することができます。

  • Feather Width SOPは、フェザーの羽軸および羽枝のカーブの幅を設定します。

グルーム系ノード

  • Guide Groom SOPには、フェザーを描画したり植えたりするための Feathers セクションが追加されました。

  • Guide Process SOP上のいくつかのオペレータには、仮の羽枝または羽枝カーブのどちらで作業したいのか選択できる高度な設定が追加されました。また、フェザーの左右の羽枝を個別で作業するオプションもあります。

コンテンツライブラリのサンプル

コンテンツライブラリから、Houdini20の象徴的な鷲のEagle Feathersファイルをダウンロードすることができます。 メインファイルが2つあります: eagle_feathercreation.hipは、ベースとなるフェザーの作成と配置を説明しています。 eagle_render.hipは、Karma XPU/CPUレンダリング用に数種のフェザーパッチのキャッシュをまとめてLOPに取り込んでいます。 また、カメラとライトも含まれています。

コンテンツライブラリから、新しいフェザーツールを使用してHoudini20のスプラッシュスクリーン画像を作成したシーンのSplashscreen Feathersファイルをダウンロードすることができます。

What’s new in Houdini 20