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Tractorは単一のマシン、またはネットワーク上でのレンダータスクを管理します。 この出力ドライバは、Tractorスクリプトを生成し、スクリプトファイルでTractorプログラムを開始します。 Tractorを正しく設定してください。
RenderManによりレンダリングする場合、デフォルトではnetrmanを使用しますので、nrmserverソフトウェアをローカルホストで実行する必要があります。
Mantraによりレンダリングする場合、TractorがMantraを認識できるように設定してください。
$HFS/houdini/scripts/alfred
のread meを参照してください。
Tip
下記のMantra選択基準を追加できます:
mantra hserver -h %h -l
これにより、フレームを送ろうとしているマシンで適切に起動しているhserverがあるかどうかを確認します。
パラメータ ¶
Submit Job
ジョブをTractorベースのファームに投入します。
Render Control
レンダリング前にレンダーパラメータの調整が可能なレンダーコントロールダイアログを開きます。
Valid Frame Range
このレンダーノードが、現行フレーム( Render Current Frame )または Start/End/Inc パラメータ( Render Frame Range )で指定した画像シーケンスを出力するかどうかを制御します。
Render Frame Range Only (Strict) は、レンダリング時にSTARTからENDまでのフレームをレンダリングしますが、この範囲外のフレームはまったくレンダリングされません。 Render Frame Range により、フレーム外のレンダリングができます。 これは、レンダー依存関係と連動して使われます。 また、Render Controlダイアログ内の'Override Frame Range'の挙動に影響を与えます。
Strictの挙動に設定したいケースとしては、次の2つが考えられます:
-
geoファイルに書き出した60フレームのウォークサイクルを、それよりも範囲が広いROPネットワークの一部としてレンダリングする場合
-
1から20までのテクスチャループ
上記のケース以外は、通常、non-strictに設定します。
Render Current Frame
プレイバーの値、または接続された出力レンダーノードで要求されたフレームに基づいて1枚のフレームをレンダリングします。
Render Frame Range
フレームシーケンスをレンダリングします。出力レンダーノードが接続されている場合、その出力レンダーノードで要求されたフレームが優先されるため、一般的にはこの範囲は無視されます。
Render Frame Range Only (Strict)
フレームシーケンスをレンダリングします。出力レンダーノードを接続している場合、その出力レンダーノードで要求されたフレームをこのフレーム範囲に制限します。
Start/End/Inc
レンダリングするフレーム範囲を指定します(開始フレーム、終了フレーム、増分値)。すべての値に浮動小数点を指定することができます。フレーム範囲は、その値を含みます。
これらのパラメータは、出力ドライバのローカル変数の値を決めます。
$NRENDER
出力ドライバでレンダリングされるフレームの数。
$N
レンダリング中の現行フレーム(1から$NRENDER
)。
例えば、パラメータを以下のように設定した場合: table>>
4フレーム(10.5、11、11.5、12)がレンダリングされるため、$NRENDER
の値は4になります。$Nは以下の値になります:
table>>
Render With Take
出力ドライバは、レンダリング前にこのテイクに切り替わり、レンダリングが終わると現行テイクに戻ります。
Control ¶
Output Driver
レンダーファイルの生成に使用される出力ドライバです。
Temporary Directory
一時ファイルを保存する場所です。
Generate disk file only
Tractorを起動してすぐにジョブを実行する代わりに、タスクリストを作成してディスクファイルに保存できます。
Disk File
タスクリストを保存する場所です。
Skip Existing Frames
既存フレームのレンダリングをスキップします。このパラメータには3つの値があります。
Overwrite existing frames
このオプションは、ディスク上のファイルの有無に関わらず、すべてのフレームをレンダリングします。
Skip frames that exist
vm_picture
パラメータに該当するディスクファイルが存在すれば、そのレンダリングを実行しません。
Skip frames that are valid images
ディスクファイルが存在すれば、レンダリングを実行する前に、その画像の整合性をチェックします。 このオプションは、画像の読み込みに負荷がかかりますが、完全にレンダリングされなかった画像を再レンダリングします。
Job: At Least/Most Hosts
1つのジョブは、依存タスクの階層を持ったタスクリストです。詳細はTractorのドキュメンテーションを参照してください。
Scripts ¶
各スクリプトコマンドは、パラメータで選択したエクスプレッション言語に関係なく、実行されるHScriptコマンドを参照します。その結果の文字列がHScriptコマンドとして実行されます。
スクリプトコマンドはレンダリングが発生する度に実行されます。 コマンドは、フレーム範囲をレンダリングまたは出力をコマンドに送信している時に、出力ドライバのパラメータをチェックします。
レンダリングする前に、Houdiniは自動的に現在のHScriptディレクトリを出力ドライバの場所に設定します。
Pre-Render Script
このコマンドは、IFDの生成前に実行されます。レンダーごとに1回のみ実行されます。
Pre-Frame Script
このコマンドは、各IFDの生成前に実行されます。
Post-Frame Script
このコマンドは、各IFDの生成後に実行されます。
Note
IFDが生成されていたとしても、このコマンドの実行時に、mantraが画像のレンダリングを必ずしも完了しているとは限りません。
Post-Render Script
このコマンドは、すべてのIFDが生成された後、1回実行されます。
Note
IFDが生成されていたとしても、このコマンドの実行時に、Mantraが画像のレンダリングを必ずしも完了しているとは限りません。
ローカル変数 ¶
N
指定した範囲内の現行フレーム。これは常に1で始まります。
NRENDER
レンダリングするフレームの総数。