Since | 16.0 |
廃止
オブジェクトレベルのMuscleツールは、新しいSOPベースのMuscles & Tissueシステムがリリースされるまで非推奨となりました。
Muscle Rigオブジェクトは、Muscleオブジェクトで見つかるハンドルや内部コアと同じセットです。
Hybrid Muscle(Franken Muscle)を構築する時に、Muscle Rigオブジェクトを使用することで、任意のMuscleジオメトリに使用する独立した内部コアを描画することができます。
Muscle Rigの入力を使用することで、内部コアのHeadとTailのアンカーに親を接続することができます。 オブジェクトをそれらの入力に直接接続することでこれを手動で行なうことができ、または、Attach To Bonesシェルフツールを使用することで、シーンビュー内で一度に複数のMuscle Rigを接続することができます。
Note
このノードは、Muscle Rigシェルフツールを使わないと作成することができません。つまり、ネットワークエディタのTabメニューからは利用できません。
ツールの情報に関しては、Muscle Rigを参照してください。
パラメータ ¶
Muscle ID
Muscleシステム内でこのMuscleアセットの識別に使用するタグ。Muscle IDには任意の文字列または数値を指定することができます。 Muscle IDは、同じMuscle IDを共有しているMusclesをグループ化したり、Muscle IDが固有なMuscleに別の影響を与えたりするために他のMuscleアセットで使用されます。 例えば、Muscle Deform SOPは、共通のMuscle IDを持つMusclesを1つの複合ディスプレイスメントツールとして扱います。 さらに、Tissue Solver SOPは、拘束とMusclesが同じIDを共有している場合に、領域拘束をMusclesに取り付けます。
Flex ¶
Tension
このパラメータは、筋肉の収縮を駆動させます。0.0のTension値は筋肉を完全に弛緩させた状態にするのに対し、1.0のTension値は完全に張った状態にします。 Contraction, Bias, Concentric Scale, Tightness などの他のすべてのパラメータは、この1個の Tension パラメータを変化させることで駆動させることができます。
Isometric Scale ¶
Isometric Scalingとは、内部コアの軸や繊維方向に沿った筋肉のスケールです。この軸スケールの品質は、 Bias と Contraction の2つの量で制御することができます。
Driven by Tension (Bias)
有効にすると、TensionパラメータによってBiasが駆動されます。 Tension が最大になった時のこの筋肉特性を設定するには、 High Tension Bias パラメータを使用します。
Bias
Biasは、筋肉の軸に沿って相対的に局所化されたスケールに影響を与えます。 Bias値を0.0に近づけると、Muscleは内部コアの頭の方に圧縮されます。Bias値を1.0に近づけると、Muscleは内部コアの尾の方に圧縮されます。 このパラメータは、Tension値に関係なく直接Muscleのバイアスに影響を与えます。
High Tension Bias
Driven by Tension が有効な時、このパラメータは、Tensionが最大になった時のそのMuscleのバイアス反応を設定します。
Driven by Tension (Contraction)
有効にすると、Tensionパラメータによって収縮が駆動されます。 Tension が最大になった時のこの筋肉特性を設定するには、 High Tension Contraction パラメータを使用します。
Contraction
収縮スケールの品質は、内部コアの両端を中央に圧縮させてMuscleをスケールします。 Contraction 値を1.0に近づけると、Muscleは内部コアの軸方向または筋肉の繊維方向に沿って収縮します。 Contraction 値を0.0に近づけると、軸スケールは、内部コアの長さに沿ってより均一になります。
High Tension Contraction
Driven by Tension が有効な時、このパラメータは、Tensionが最大になった時の筋肉の収縮反応を設定します。
Straightening ¶
Driven by Tension (Tightness)
有効にすると、 Tightness が Tension パラメータで駆動されます。 Tension が最大になった時のこの筋肉特性を設定するには、 High Tension Tightness パラメータを使用します。
Tightness
Tightnessは、非FEMまたはFEMシミュレーションしたMuscleの使い方に応じて異なった影響をMusclesに与えます。 MusclesをFEMダイナミクスを使って計算した場合、このTightness値は、筋肉繊維に適用される全体のスケール量の促進に使用されます。 これは、緩んだ筋肉を鍛える効果を持ちます。Musclesを非FEMワークフローでアニメーションさせている場合、このTightness値は、内部コアに沿って曲率を真っ直ぐにすることで、引き締まった筋肉の効果を模倣します。
High Tension Tightness
Driven by Tension が有効な時、このパラメータは、 Tension が最大になった時の筋肉の緊張反応を設定します。
Concentric Scale ¶
同心スケールは、中心の内側コアから放射状にMuscleのスケールに影響を与えます。 このタイプのスケールは、非FEMワークフローにのみ適用可能で、萎縮と伸張の考え方を使って体積維持の効果を模倣するように設計されています。 ダイナミクスシミュレーションでは、筋肉繊維の物理的特性に応じて体積維持が計算されているので、これらの設定はソルバで無視されます。
Radius
半径xyz値は、屈曲時のMuscleジオメトリに適用される各軸のスケールに影響を与えます。 Muscleの同心スケールにキーフレームを打ちたい場合には、このRadiusパラメータを使用することで、基準の半径に影響を与えずにMuscleジオメトリをスケールします。
Driver
このドロップダウンメニューは、同心スケールをMuscleに適用する方法を決定します。
Driven by Tension
High/Low Tension Scaleパラメータは、 Tension パラメータに反応するスケールの範囲を設定します。 Tension が低い時、そのスケールは Low Tension Scale 値に近づきます。 Tension が高い時、そのスケールは High Tension Scale 値に近づきます。
Driven by Length
Muscleの長さは、Muscleを放射状にスケールさせるために使用します。 Muscleの長さが Compressed Length に近いほど、その半径スケールは Compressed Scale に近くなります。 Muscleの長さが Stretched Length に近いほど、その半径スケールは Stretched Scale に近くなります。
Off
半径スケール値は、特別に萎縮と伸張をすることなくそのまま解釈されます。
Concentric Scaleが Driven by Tension の場合…
High Tension Scale
Low Tension Scale
これらは、 Tension 量にマッピングされるスケール係数です。 Tension が0.0の時は、 Low Tension Scale が適用されます。 Tension が1.0の時は、 High Tension Scale が適用されます。
Concentric Scaleが Driven by Length の場合…
Compressed Scale
Stretched Scale
これらは、Muscleの長さにマッピングされるスケール係数です。Muscleが Compressed Length 以下の時は、 Compressed Scale が適用されます。Muscleが Stretched Length 以上の時は、 Stretched Scale が適用されます。
Compressed Length
Stretched Length
これらは、 Compressed Scale と Stretched Scale のパラメータそれぞれに相当する最小と最大の長さです。 Muscle Rigの長さが Compressed Length 以下の時は、 Compressed Scale が適用されます。 Muscle Rigの長さが Stretched Length 以上の時は、 Stretched Scale が適用されます。
Handles ¶
Handle Scale
これは、ビューポート内で表示されるMuscleハンドルに適用されるスケール値です。 ハンドルのスケールは、視覚的に見やすくするためだけにあり、筋肉の機能的な部分に何も影響を与えません。
Keep Position When Parenting
親子関係が変更された時に、Muscleのワールド空間位置を維持するかどうかを決定します。
Output Transform
このMuscleアセットの出力に何かのオブジェクトノードが接続されている場合、このパラメータは、そのMuscleの内部ノードのどれかを出力トランスフォームのソースとして指定します。 例えば、このパラメータを Center Handle に設定した場合、このMuscleの出力に子ノードを接続すると、その子ノードが中心ハンドルと一緒にトランスフォームします。
Handle Transforms ¶
Reset Handle Transforms
このボタンを有効にすると、Muscleのすべてのトランスフォーム値がリセットされ、ハンドルがデフォルトの位置に戻ります。
Translate/Rotate
それぞれのMuscleハンドルに適用されるローカルの移動と回転の値。
Geometry ¶
Muscleとは違って、Muscle Rigには独自の組み込みジオメトリがありません。 とはいえ、少ないジオメトリパラメータのサブセットは、Muscle Rigと他のMuscleアセット間の相互作用に関係しているので、ここに存在している必要があります。
Build Settings ¶
Construction Radius
内部コアの半径の計算に使用される仮想筋肉のXYZ半径。このパラメータは、内部ノードとMuscleに互換性を持たせるためにあります。
Shape ¶
Profile
このランプパラメータは、Muscleの長さに沿ったそのMuscleの半径スケールを意味します。最終的なMuscleは、プロファイルの形状の、構築半径、最小/最大半径を乗算した球を使って構築されます。
Min Radius
プロファイル形状によって表現される最小値。
Max Radius
プロファイル形状によって表現される最大値。
Capture/Deform ¶
筋肉のジオメトリは、まず最初に静的状態でビルドパラメータを使って構築され、Muscle Rigハンドルで指示されたとおりに“アニメーション”または“ライブ”で位置を変形させます。 ケイジデフォーマは、内部コアの中心カーブに沿って断面を這わせることで構築されます。 このケイジデフォーマを使って、静止状態でのMuscleジオメトリを取り込んだり、ポーズを取り込んだり、その取り込んだMuscleをMuscle Rigハンドルの位置と向きに応じて形状を変更させることができます。 キャプチャーポーズは、残りのMuscleシステムがMuscleジオメトリの初期方向に対するベース位置としてこのポーズの存在に依存するので、Muscleのリグの調整において後で重要になってくる部分です。
Edit Capture Pose
アクティブにすると、 Capture Pose でMuscle Rigが表示されます。 Muscle Rigsを Capture Pose で表示することで、その見た目から“ライブ”のMuscle Rigsを簡単に区別することができます。 Muscle Rigハンドルは、“丸型”から“ボックス型”に変わります。
このモードがアクティブな時にハンドルをビューポート内で制御することができます。 しかし、各ハンドルノードは、兄弟ノードに関係なくトランスフォームされます。 これは、ハンドルの“ライブ”の挙動を制御し、終端のハンドルを操作すると、その内部のハンドルトランスフォームに影響します。
Set Capture Pose
このボタンは、Muscle Rigの現在の位置を構築パラメータをキャプチャー状態に記録し、そのMuscleの現在の見た目を Capture Pose として使用します。
Copy Capture Pose to Current Pose
このボタンは、 Set Capture Pose ボタンと反対のことをします。記録されたキャプチャー状態のパラメータを Capture Pose から抽出します。現在のポーズは、そのキャプチャーポーズに合うように設定されます。
Inner Core ¶
内部コアは、ハンドルロケーションで制御される中心スプラインカーブとこのスプラインに沿って断面を這わせて構築されたハルで構成されています。 このハルは、Biharmonic(重調和)キャプチャーメッシュの一部である変形ケイジとして動作し、最終的には、静的静止状態のMuscleをアニメーションまたはライブで変形させます。
Rows and Columns ¶
Rows
内部コアの構築に使用する断面の数。
Columns
内部コアの長手の分割数。
Inner Copies
中心スプラインに沿って這わせる断面の同心リングの数。場合によっては、より薄いMuscleジオメトリのキャプチャ/変形には、さらにコントロールポイントを必要とします。 このパラメータは、キャプチャケイジの内側に沿ってハルポイントの数を上げることで、このような状況で役立つことがあります。
Inner Copy Scale
内側の同心リングは、断面の外側リングをこの量でスケールすることで取得されます。
Capture Pose ¶
Muscle Rigハンドルのワールド空間トランスフォームは、 Capture Pose を記録するためにここで格納されます。 これらのパラメータは、一般的には手動で変更することを想定して用意されていません。 Muscle Rigハンドルトランスフォームをこれらのパラメータに記録するには、 Set Capture Pose ボタンを使用します。
Capture State ¶
これらのパラメータは、 Capture Pose の定義を完成させるために記録されるMuscleの構築設定です。 これらのパラメータは、一般的には手動で変更することを想定して用意されていません。 Muscle構築設定をこれらのパラメータに記録するには、 Set Capture Pose ボタンを使用します。
Jiggle ¶
Jiggle(微震)は、終端のハンドルをアニメーションさせる時に内部ハンドルの位置にオーバーシュート(超過)とスプリングバック(戻り)を適用します。 Jiggleは、Jiggle CHOPを使ってこの効果を表現します。 これらのパラメータの詳細は、Jiggle Chopを参照してください。 この効果は、主に非FEMワークフローで使用します。 FEMダイナミクスを使用する時は、Muscleの物理特性がそのMuscleの挙動の弾力性を決定します。
Use Jiggle
Jiggleを有効にします。
Stiffness
微震の度合い。ゼロに近い値では、translate値は元の値からより離れます。 値が1に近いほど、元の値に近づきます。
Damping
微震動を減衰する量。減衰が多くなると、方向の急変によって発生する振動が減少します。
Limit
ポイントが、そちら方向に引っ張られ始める前に、元の値からどれだけ離れることができるかを制御します。
Multiplier
チャンネルの値におけるポストスケーリングエフェクトを制御します。
Time Window
Jiggle Chopが微震を表現できるようにするために、ハンドルの入力の移動チャンネルを時間間隔でサンプリングしなければなりません。 この間隔のフレーム範囲を最小に抑えることで、パフォーマンスを改善することができます。このパラメータには、時間間隔を定義した現在のタイムステップに加算する秒数を指定します。
Dynamics ¶
Anchor Regions ¶
アンカー領域は、ダイナミクスを使ってシミュレーションする時にMuscleを拘束して、そのMuscleを親のトランスフォームに取り付けるために使用します。
従来のMuscleのセットアップでは、それぞれのMuscle Rigの終端ハンドルは、そのMuscleジオメトリの動きの自由度に影響を与える拘束領域を近くに寄せます。 この拘束領域のスケールは、近くのMuscleジオメトリを多かれ少なかれカプセル化します。 アンカー領域の境界を使って拘束されたジオメトリは、そのMuscleジオメトリが含まれているアセット上にある強度と減衰のパラメータを使って拘束されます。
Muscle Rigアセットは、その拘束領域にそれ相当の半径を与えているに過ぎません。
Display Regions
このパラメータを有効にすることで、Muscleアンカー領域のスケールを表示することができます。この領域は、終端のハンドルに配置されます。 一度表示してしまえば、その領域をビューポート内でインタラクティブに選択してスケールさせることができます。
Head/Tail Radius
アンカー領域半径。
Stroke ¶
Modify Stroke
Muscle Rigの初期スプラインカーブは、サーフェスジオメトリ上に投影されたストロークのポリラインによって定義することができます。 このボタンを押すと、Muscle Stroke状態になります。 以下のパラメータに既に投影ジオメトリが指定されていれば、すぐにその状態になって、新しいストロークを作成することができます。 投影パラメータが空っぽの場合、その状態になる前にまず最初に投影サーフェスを選択するように促されます。
Projection Geometry
ストロークの適用先となるサーフェスジオメトリ。
Display ¶
Display
このトグルを使用することで、ビューポート内のこのMuscle Rigアセットの可視性を制御することができます。
Handles
Muscle Rigハンドルの表示トグル。
Inner Core
内部コアの表示トグル。
Display inner Core as Wires
内部コアは、オプションでポリゴンケージまたは端から端までの流線として表示することができます。
Single Wire
オプションで内部コアを中心スプラインだけで表示します。
Color
Muscleジオメトリに適用されるカラーランプ。このパラメータは、他のMuscleアセットと互換性を持たせるためにあります。