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Since | 18.5 |
概要 ¶
このノードでは、ジオメトリの生成に使用するアセットを現行Houdiniセッションにロードしておく必要はありません。
このノードは、ディスク上の.hda
ファイルの場所からアセット定義をロードしてクックすることができます。
アセットをクックする前にそのアセットに設定したいパラメータ値を指定することができます。 これは、単一アセットから色々なPayloadバリエーションを生成することができるので非常に強力です。 このノードのパラメータ設定を更新すれば、そのアセットが自動的に更新されて再クックされます。
取り込んだアセットが時間依存だった場合、このノードは、Houdiniの現行時間に基づいてその取り込んだジオメトリを更新します。 このノードには、タイムサンプルのキャッシュ化オプションが用意されているので、同じフレームを何度も読み込まないようにすることができます。
ペイロード ¶
ペイロードは基本的にはリファレンスなのですが、明示的に要求しない限り、USDがペイロードを読み込まないようにすることができます。 これによって、シーンのどの部分をメモリ内に読み込むのか制御することができるので、気になるシーンの部分に注力することで、メモリ使用量と処理時間を抑えることができます。
Houdiniでは、ファイルを参照するノードのパラメータで、その参照するファイルを通常のリファレンスとして読み込むのか、ペイロードとして読み込むのかを指定します。
デフォルトでは、Houdiniは、すべてペイロードとして読み込みます(この挙動はリファレンスとまったく同じです)。 しかし、Configure Stage LOPとScene Graph Treeペイン内のLoad Masksコントロールでは、このデフォルトですべてのペイロードを読み込む挙動を無効にして、どれをペイロードとして読み込むのかを指定することができます。 詳細は、ペイロードの扱い方を参照してください。
How to ¶
To... | Do this |
---|---|
取り込んだアセットのパラメータを更新する |
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Tipsとメモ ¶
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このノードは、SOPレベルからジオメトリを取り込みます。Objectアセットを指定することができますが、このノードは、そのオブジェクト内のSOPネットワークからジオメトリを取得します。そのため、オブジェクトレベルのトランスフォームを変更するパラメータ設定は、取り込んだジオメトリには何も影響しません。 例えば、オブジェクトのTranslateパラメータを設定しても、その取り込んだジオメトリはオフセットされません。
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アセットに設定したパラメータを変更すると、キャッシュ化されたタイムサンプル(これには、
$F
といった時間を可変させるエクスプレッションを含みます)が無効になります。ジオメトリパラメータを調整してビューア内でその出力をチェックしている間は、キャッシュを無効にするか、キャッシュのサイズを制限してください。そうすることで、このノードは無駄な処理をしなくて済みます。
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ジオメトリパラメータを調整してビューア内でその出力をチェックしている間は、もっと高速に反応するように Keep Houdini Engine Open オプションを有効にしてください。クックしたいパラメータが決まれば、このオプションを無効にすることで、このノードは必要な時にのみHoudini Engineを実行します。
パラメータ ¶
Payload ¶
Primitive Path
Create モードでは、このパラメータには単一Primパスを指定します。 これは、参照ブランチの取り付け先となるシーングラフパスです。 このPrimが存在しなかった場合、このノードはそのPrimを作成します。 Edit モードでは、このパラメータは、このノードの1番目の入力に接続されたステージ上の既存のPrimsに対してマッチされるプリミティブパターンを指定します。 ローカル変数を使用することで、そのリファレンスPrimパスを制御することができます。
Primitive Kind
Primitive Path にPrimが存在しなかった場合、このノードがそのPrimを作成します。 このノードがそのPrimを作成する必要がある場合、そのPrimには、このKindが設定されます。
Parent Primitive Type
Primitive Path にPrimが存在しなかった場合、このノードがそのPrimを作成します。 このノードがそのPrimを作成する必要がある場合、その途中で作成する必要のある中間Primsがこのタイプになります。
Make Instanceable
新しいPrimまたは変更されたPrimを(“ネイティブインスタンス”と同様の)インスタンス化可能としてマークします。
これによって、同じブランチを複数の場所でリファレンスした場合にメモリが節約されますが、リファレンスしたPrimの子Primsは編集不可になります。
このオプションを無効にすると、Primsは明示的に“インスタンス化可能”としてマークされません。
代わりに、各Prim上の現在のinstanceable
値がそのままになります。
HDA File
ロードするデジタルアセットファイルのファイルパス。
Operator Type
HDA File のライブラリファイルに2個以上のアセットが含まれている場合、ここでは、ロードしてクックしたいアセットを制御します。 ここを空っぽにすると、このノードは、単にライブラリファイル内の最初のアセットを使用します。
Reload
クリックすると、ディスクからアセット定義をリロードします。
アセットの新しい定義で.hda
ファイルを上書きしたい場合は、これを実行してください。
Other Primitives
通常の非パックプリミティブ(ポイント、カーブ、ポリゴン、球など)の扱い方。
Define
インポートしたジオメトリにまだUSDプリミティブが存在しなかった場合、そのUSDプリミティブを作成します。 これがジオメトリをインポートする標準の方法になっています。
Overlay
USDプリミティブをオーバーライドとして作成します。 これは、同じパスで下位レベルに存在するプリミティブを変更するだけの可視プリミティブとなります。 これは、SOPから特定のアトリビュートを既存のUSDジオメトリに取り込んで編集したいだけの場合に役立ちます。
Overlay Transforms
“Overlay”と同様ですが、トランスフォームデータのみを取り込みます。
Define Only Leaf Primitives
中間プリミティブ(例えば、 Import Path Prefix で作成されるXform
Prims)を定義ではなくオーバーライドとして作成します。
つまり、中間プリミティブが下位レイヤー内の大元のプリミティブと一致しなかった場合、そのLeaf Primsはシーンに追加されません。
これは、親プリミティブがシーンツリー内にまだ存在しなかった場合にのみジオメトリを取り込みたい時に役立ちます。
(ただ、すべてのデータは取り込まれ、シーングラフツリーまたはビューポート内で可視にできないだけなので注意してください。)
Packed Primitives
SOPネイティブのパックプリミティブの扱い方。
Create Xforms
パックプリミティブのトランスフォームとアトリビュートからXform
Primを作成し、その下にパックプリミティブのジオメトリを取り込みます。
Create Native Instances
パックプリミティブ内のジオメトリをインスタンス化可能なリファレンスとして取り込みます。
これは、 Import Path Prefix Prim下のPrototypes
Prim下にプロトタイプとして各ピースを取り込みます。
Create Point Instancer
パックプリミティブ内のジオメトリをポイントインスタンスジオメトリとして取り込みます。 これは、ポイントインスタンサーPrim下にプロトタイプとして各固有のピースを取り込みます。
SOP Primitiveアトリビュートをusdinstancerpath
パックプリミティブに割り当てることで、インスタンサーのUSDシーングラフパスを指定することができます。
Unpack
パックプリミティブのジオメトリのみを取り込みます。 Create Xforms モードとは違って、このノードは、追加で階層を作成しないので、インポート前にパックプリミティブをアンパックすることと同じです。 これは、複数のジオメトリをアトリビュートをマージせずに取り込むのに役立ちます。
NURBS Curves
NURBSカーブプリミティブの扱い方。
Convert to Basis Curves
カーブをBasisCurves
プリミティブとして取り込みます。
これは、3次カーブにしか対応していませんが、Hydraを介したレンダリングで役に立ちます。
Create NURBS Curves
カーブをNurbsCurves
プリミティブとして取り込みます。
これは、NURBSカーブを完全に双方で変換できますが、Hydraを介したレンダリングに制限があります。
Kind Authoring
取り込んだプリミティブにKindを割り当てる方法。
All Geometry is One Component
取り込んだツリー内のルートプリミティブをComponentに設定します。子プリミティブにはKindを設定しません。
Nested Groups and Components
取り込んだツリー内のLeaf(末端)プリミティブをComponentに設定します。ブランチ(分岐)プリミティブをGroupに設定します。
Nested Assembly, Groups, and Components
取り込んだツリー内のルートプリミティブをAssemblyに設定します。中間のブランチプリミティブをGroupに設定します。LeafプリミティブをComponentに設定します。
None
取り込んだプリミティブにKindを設定しません。
Path Attributes
SOPジオメトリの格納先となるPrimパスとして使用するSOP Primitive文字列アトリビュート を(カンマまたはスペースで区切った)リスト。
デフォルトはpath,name
です。
上記のジオメトリ階層を参照してください。
このリストに2個以上のアトリビュートが含まれていれば、インポーターは、各アトリビュートから最初に空っぽでない値をチェックします。
その文字列値がフルパスだった場合、そのパスがそのプリミティブのUSDシーングラフパスとして使用されます。 その文字列値が相対パス(または、名前だけ)だった場合、その文字列を Import Path Prefix 文字列の後に追加して、フルシーングラフパスを生成します。
リスト内のアトリビュートがどれも指定したSOPプリミティブ上に存在しなかった場合、または、どの値も空っぽの文字列だった場合、インポーターは自動的に名前を生成します(例えば、sphere_0
)。
Reverse Polygon Vertex Ordering
USDはポリゴンの頂点順が左手系なのか右手系なのかを示したメッシュプリミティブ上のorientation
アトリビュートに対応しているのに対して、
SOPジオメトリは頂点順が常に左手系です。
このオプションを有効にすると、インポーターは常に頂点順が右手系になるように頂点(と関連するPrimvar)を並べ替えます。
これは、右手系の向きのポリゴンをUSDからSOP、SOPからUSDに双方向に変換する時に役立ちます。 データは、SOPに取り込む時には常に左手系の頂点順に変換されます。 このオプションを使わないでポリゴンをUSDに戻した場合、そのUSDはオリジナルの右手系とは異なり左手系の頂点順のままになります。
Topology Attributes
USDトポロジーアトリビュートをタイムサンプル値またはデフォルト値のどちらで作成するのかを制御します。
以下のアトリビュートがトポロジーアトリビュートとして扱われます:
プリミティブのタイプ |
アトリビュート |
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Animated
ソースジオメトリのトポロジーが時間軸で変化するのか分かっているのであれば、USDシーングラフ内でトポロジーアトリビュートをタイムサンプルとして記録するこのオプションを選択してください。 アニメーションするトポロジーが含まれていると、再生するのに非常に負荷がかかってしまうので、このオプションは必要な時にだけ使用してください。
Static
トポロジーアトリビュートをデフォルト値として書き込みます。 これによって再生を非常に速くすることができますが、トポロジーが時間軸で変化できなくなる制限がかかります。
None
トポロジーアトリビュートを作成しません。
これは、USDデータをSOPsに送信して処理を加えて、それをLOPsに戻すのに役立ちます。 このオプションを使用すると、このプロセスではジオメトリトポロジーが変化しなかったとインポーターに伝わるので、変化のあったポイントポジションまたは他のPrimvarのみが取り込まれるようになります。
Attributes
USDにPrimvarとして取り込みたいSOPアトリビュートを指定したスペース区切りのアトリビュート名/パターンのリスト。
アトリビュート名を直接マッチさせるだけでなく、特別な意味を持った値がいくつか用意されています:
bounds
関連するSOPジオメトリから計算された境界ボックスを使用して、USD extent
アトリビュートを作成します。
visibility
usdvisibility
ジオメトリアトリビュートの値に基づいて、USD visibility
アトリビュートを作成します。
インポーターが特定の共通Houdiniアトリビュートをそれに呼応するUSDアトリビュートにどのように変換するのかに関する情報は、アトリビュートのインポートを参照してください。
Indexed Attributes
USDにIndex Primvarとして取り込みたいSOPアトリビュートを指定したスペース区切りのアトリビュート名/パターンのリスト。
SOPアトリビュートがこのパターンにマッチすると、インポーターは、Primvarをインデックス配列の値として作成します(つまり、primvars:name
に値の配列、primvars:name:indices
にそれらの値のインデックスの配列が入ります)。
整数でも文字列でもないアトリビュートに対してIndex Primvarを用意するのは、処理に負荷がかかってしまいます。 少数の固有な値を多数のコンポーネントにわたって使用することでストレージサイズを大幅に節約できそうな場合にのみIndex Primvarを使用してください。
Import as Single Element Array
SOPジオメトリアトリビュートがPoint/Primitive/Vertexアトリビュートのどれかに関係なく、USDにConstant
補間(プリミティブ全体で1個の値を持つ配列)のPrimvarとして取り込みたいSOPアトリビュートを指定したスペース区切りのアトリビュート名/パターンのリスト。
特定のUSDプリミティブに対して複数の値を選択できる場合、インポーターは、見つかった最初の値を選択します。
( Import as Single Value の代わりに)アトリビュートを単一要素配列として取り込むと、Primvarのタイプを変えずにそのPrimvarの補間を上書きすることができるので便利です。
Import as Single Value
SOPジオメトリアトリビュートがPoint/Primitive/Vertexアトリビュートのどれかに関係なく、USDにConstant
補間且つプリミティブ全体で単一値のPrimvarとして取り込みたいSOPアトリビュートを指定したスペース区切りのアトリビュート名/パターンのリスト。
特定のUSDプリミティブに対して複数の値を選択できる場合、インポーターは、見つかった最初の値を選択します。
これは、Detailアトリビュートが取り込まれるデフォルトの挙動です。
これは、 Import as Single Element Array に似ていますが、Primvarのタイプが単一要素の配列ではなくスカラー値となります(例えば、vector3f[]
ではなくvector3f
となります)。
Set Default Values
常にデフォルト値(タイムサンプルなし)としてUSD Primvarを作成したいSOPアトリビュートを指定したスペース区切りのアトリビュート名/パターンのリスト。 ここには、 Author Time Samples を“If Not Specifically Excluded”に設定した場合のその除外アトリビュートのリストを指定します。
USD Custom Attributes
USDに(Primvarではなく)アトリビュートとして取り込みたいSOPアトリビュートを指定したスペース区切りのアトリビュート名/パターンのリスト。
Translate UV Attribute to ST
uv
SOP頂点アトリビュートをprimvars:st
USD Primvarに変換します。
これを有効にする必要があるかどうかは、あなたが使用しているレンダラーとシェーダの作り方で決まります。
Karmaでレンダリングする場合は、これを無効のままにしてください。
(これを書いた時点では、USDでのテクスチャ座標の命名に厳格な基準はありませんが、st
を使用するのが一般的な慣例であるのに対して、SOPジオメトリではuv
を使用するのが一般的な慣例です。)
Caching Mode
アニメーションジオメトリのタイムサンプルをキャッシュ化する方法。 初回にタイムサンプルをロードするのは時間がかかってしまいますが、タイムサンプルがキャッシュ化されると、それ以降のロードは高速になります。
None
タイムサンプルをキャッシュ化しません。 このオプションは、現在キャッシュ化されているタイムサンプルをクリアする時にも選択します。
Continuous
タイムサンプルが必要になった時にキャッシュ化します。
Range
指定した範囲のタイムサンプルを一度にキャッシュ化します。 これは、キャッシュ化する時間を“Front-load(前倒し)”しますが、一度キャッシュの準備が整えば、フレーム毎にキャッシュ化する場合と比べて反応が非常に高速になります。
Geometry タブのパラメータを調整している間は、それらのパラメータの変更によってキャッシュが無効になって、変更がある度にこのノードが全フレーム範囲の再キャッシュ化を試み続けることになるので、このモードを使用しないでください。
Time Start/End/Interval
Caching Mode が Range の時、キャッシュ化する開始フレーム、終了フレーム、間隔を指定します。
Keep Houdini Engine Open
ジオメトリパラメータを調整してビューア内でその出力をチェックしている間は、もっと高速に反応するようにこのオプションを有効にしてください。 クックしたいパラメータが決まれば、このオプションを無効にすることで、このノードは必要な時にのみHoudini Engineを実行します。
Geometry ¶
Generate Parameters
取り込むアセットを選択( Payload タブの HDA File パラメータ)した後に、このボタンをクリックすることで、その取り込んだアセットのパラメータインターフェースがこのタブ上に複製されます。 このタブを使用することで、アセットをクックする際に使用されるパラメータ設定を制御することができます。
See also |