On this page |
このCHOPの最も一般的な使い方は、DOPオブジェクトから移動および回転チャンネルを抽出して、Geometry Objectsに適用することです。 しかし、衝突情報、Velocity値、拘束情報などを抽出するために使うこともできます。
抽出する情報を選択する時にワイルドカードを使うことができるので、シミュレーションからボリュームの大きい情報を抽出することが非常に簡単です。
Note
CHOPはインデックス1で開始するため(DOP時間で1秒)、もしフレーム24の前にDOPから何かをピックアップしたい場合、 Units を Seconds に設定する必要があります。
パラメータ ¶
Dynamics ¶
DOP Path
情報を抽出するDOPデータへのパス。これは、
DOP Networkパス、オブジェクトの詳細、データ名で構成されます。
文字列の形式は、dopnet:objectspec/datapath
で、dopfield記述と同じです。
オブジェクトの数と合致させるためにobjectspec
にワイルドカードを含むことができますが、
dopnet
および datapath
コンポーネントはワイルドカードに対応していません。
このパラメータに/obj/dopnet1
のようなDOP Networkパスのみを指定した場合、DOP Network内の全てのオブジェクトからPosition情報が抽出されます。
そのパラメータの等価値は、/obj/dopnet1:*/Position
です。
Record Name
このパラメータは、シミュレーションデータ内部のどのレコードを検査するかを制御します。 最も一般的な値は、最も多いシミュレーションデータがアトリビュートを保管するOptionsです。 インパクトシミュレーションの場合、このフィールドはImpactsになります。
Record Numbers
この数値パターンは、このCHOPが情報を抽出すべきレコード番号を指定します。
Optionsレコードは、通常では1つのレコードのみを持ちます。
Impact情報を抽出する時、"*"
の値を使用することで全てのImpactレコードを抽出することができます。
また範囲を指定することもできます。
"0-4"
を使うと、最初の5つのImpactレコードを抽出することができます。
Field Names
シミュレーションデータで選択されたレコードからどのフィールドを抽出するかを制御します。
このフィールドにはワイルドカードを使用することができます。
Positionデータから移動および回転だけを抽出するには、このパラメータを"t? r?"
のように設定します。
利用できる全てのフィールドを抽出するには、デフォルト値である"*"
を使用します。
Include Record Number In Track Name
複数のレコードをシミュレーションデータから抽出する場合、各レコード用に作成されるチャンネル名が確実に固有になるように、 このオプションを必ず有効にしてください。 そうでないと、各レコードの値が以前のレコードの値を上書きします。 このパラメータは、単一レコードだけを抽出する時、数値の接尾辞は一般的には役に立たないので、デフォルトでは無効になっています。
Method
DOP Networkからデータを抽出する方法を制御します。
Dynamic
CHOPは、現行のタイムステップのデータのみを抽出します。 DOP Networkが新しいタイムステップに変わる度に、このCHOPの値は更新されます。
Cached
CHOPは、CHOPの時間範囲の持続時間全体に対してDOP Networkをクックします。 すべてのデータが抽出され、維持されます。DOP Networkを変更しても、非常に時間を浪費してしまうことになるため、このCHOPが再クックすることはありません。 このCHOPのCashed値を更新するには、Updateボタンを使用します。
Update
MethodパラメータをCashedに設定した場合、このCHOPは強制的にDOP Networkの再シミュレーションと全ての値の再キャッシングを行ないます。 このボタンを押すことが、Cached値を更新する唯一の方法です。
Channel ¶
Channel Range
クックするチャンネルの数を指定します。
Use Full Animation Range
現行のグローバルアニメーション範囲全て。
Use Current Frame
現行フレームのサンプルのみ。
Use Start/End
Start/Endパラメータを使って範囲を指定します。
Start, End
チャンネルの開始時間。
Sample Rate
チャンネルのサンプルレート。
Extend Left
左側の拡張条件。
Extend Right
右側の拡張条件。
Default Value
拡張条件用のデフォルト値。
Common ¶
これらのパラメータのいくつかは、すべてのCHOPノードで利用できない場合があります。
Scope
影響を受けるチャンネルを決めるために、いくつかのCHOPにはスコープ文字列があります。
Scope 内では、パターン(例えば、*
(すべてに一致)、?
(1文字に一致))が使用可能です。
以下に可能なチャンネル名マッチングオプションの例を載せます:
chan2
単一チャンネル名に一致します。
chan3 tx ty tz
スペース区切りで4つのチャンネル名に一致します。
chan*
chan
で始まる各チャンネルに一致します。
*foot*
チャンネル名にfoot
が含まれる各チャンネルに一致します。
t?
?
は1文字に一致します。t?
はt
で始まる2文字のチャンネルに一致します。
blend[3-7:2]
指定した範囲の番号のチャンネルblend3
、blend5
、blend7
に一致します。
blend[2-3,5,13]
チャンネルblend2
、blend3
、blend5
、blend13
に一致します。
t[xyz]
[xyz]
はチャンネルtx
、ty
、tz
に一致します。
Sample Rate Match
Sample Rate Match オプションは、複数の入力CHOPのサンプルレートが異なる場合を処理します。
Resample At First Input’s Rate
1番目の入力のレートを使って他の入力を再サンプリングします。
Resample At Maximum Rate
一番高いサンプルレートに再サンプリングします。
Resample At Minimum Rate
一番低いサンプルレートに再サンプリングします。
Error if Rates Differ
異なるサンプルレートを受け入れません。
Units
Timeパラメータの単位。
例えば、秒(デフォルト)、フレーム(HoudiniのFPS)、サンプル(CHOPのサンプルレート)の単位で持続する遅延の時間の長さを指定することができます。
Note
Unitsパラメータを変更する時、既存のパラメータを新しい単位に変換しません。
Time Slice
Time Sliceはクッキングパフォーマンスを良くしメモリ使用量を少なくする機能です。慣例上、CHOPは全体のフレーム範囲のチャンネルを計算します。チャンネルをフレーム毎に評価する必要がないなら、全体のチャンネル範囲をクッキングするのは不必要です。必要なチャンネルの部分だけを計算するほうが効率的です。この部分のことを Time Slice と呼びます。
Unload
CHOPで使われるメモリをそのCHOPのクックが終わったあとにリリースして、次のCHOPにデータを渡します。
Export Prefix
Export Prefix をCHOPチャンネル名の頭に追加することで、エクスポートする場所を決めることができます。
例えば、CHOPチャンネル名がgeo1:tx
で、プリフィックスが/obj
なら、チャンネルは、/obj/geo1/tx
にエクスポートされます。
Note
Export Prefix を空白のままにすることができますが、CHOPトラック名をobj:geo1:tx
のように絶対パスの名前にする必要があります。
Graph Color
すべてのCHOPには、このオプションがあります。各CHOPにはグラフ表示用のデフォルトのカラーが割り当てられますが、 Graph Color を使ってそのカラーを上書きすることができます。Paletteには36個のRGBカラーの組み合わせがあります。
Graph Color Step
グラフがアニメーションカーブを表示し、CHOPに2つ以上のチャンネルがある時、これは、虹色のカラースペクトルを指定して、あるチャンネルから次のチャンネルへカラーを別のカラーに定義します。
Examples ¶
DynamicLights Example for Dynamics channel node
このサンプルでは、Dynamics CHOPを使って、DOPシミュレーションからインパクトデータを抽出して、そのデータを修正して、シーンのライトを制御する方法を説明しています。
ExtractTransforms Example for Dynamics channel node
このサンプルでは、Dynamics CHOPを使って、DOPシミュレーションからトランスフォーム情報を引き出し、その情報をオブジェクトに適用する方法を説明しています。