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Envelope CHOPは、各入力サンプルにおける近接の最大振幅を出力します。 入力の絶対値を取得し、サンプル数のスライディングウィンドウを使って各サンプルに近い最大振幅を見つけます。
Tip
音声トラックの音量レベルは、音声のエンベロープを幅の広いウィンドウで計算して、元の音声とエンベロープをMath CHOPへ渡し、 Combine CHOP > Divideを選択すると、ほぼ一定に保つことができます。 これで、振幅がほぼ1になります。
パラメータ ¶
Envelope ¶
Type
エンベロープを計算する2つの方式:
Exponential Decay
各サンプル用に、値は以前のサンプルと比較されます。 これが以前よりも大きい場合、エンベロープの値はそのサンプルの値と同値になり、そのサンプルは現行ピークとして記録されます。 これが小さい場合、エンベロープの値は最後のピークから現在の値へと指数関数的に減衰します (それを渡す多くのサンプルがピークよりも小さいので、エンベロープは波形に減衰します)。
この方式のメリット: エンベロープは常にデータを封入します。
デメリット: スロープが断続的になることがあり、出力のルックがでこぼこになります。
Local Maximum Window
チャンネルは、 Envelope Width で決定されたN個のサンプルのウィンドウに分割されます。 各ウィンドウには、最大振幅があります。ウィンドウの最大値は、エンベロープ値として使われます。
この方式のメリット: 形状が素晴らしい。
デメリット: シグナルがエンベロープの外側へ飛び出ることがあります。 シグナルは量子化されているので、パルスはN/2と同じくらい無効になります。
Envelope Bounds
エンベロープを計算するために、大きさ、パワー、最大値、最小値のうちどれを使用するかを決定します。
Envelope Width
エンベロープの計算で使用するウィンドウの幅。 この幅を調整して、必要な分だけ機能をキャプチャします。 低い値ではより詳細にキャプチャし、高い値ではよりスムーズなエンベロープが作成されます。Unitsで表現されます。
Interpolate
Local Maximumウィンドウモードでは、これがウィンドウ化された値用の補間オプションを提供します。
Normalize Power Envelope
Envelope Width の調整時に、シグナル内の合計パワーを一定に保持します。
Resample Envelope
有効の場合、エンベロープは次のパラメータでリストされたレートに下げて再サンプリングされます。音声向けには非常に便利です。
Sample Rate
計算後にエンベロープを再サンプリングするために使うサンプルレート。
Common ¶
これらのパラメータのいくつかは、すべてのCHOPノードで利用できない場合があります。
Scope
影響を受けるチャンネルを決めるために、いくつかのCHOPにはスコープ文字列があります。
Scope 内では、パターン(例えば、*
(すべてに一致)、?
(1文字に一致))が使用可能です。
以下に可能なチャンネル名マッチングオプションの例を載せます:
chan2
単一チャンネル名に一致します。
chan3 tx ty tz
スペース区切りで4つのチャンネル名に一致します。
chan*
chan
で始まる各チャンネルに一致します。
*foot*
チャンネル名にfoot
が含まれる各チャンネルに一致します。
t?
?
は1文字に一致します。t?
はt
で始まる2文字のチャンネルに一致します。
blend[3-7:2]
指定した範囲の番号のチャンネルblend3
、blend5
、blend7
に一致します。
blend[2-3,5,13]
チャンネルblend2
、blend3
、blend5
、blend13
に一致します。
t[xyz]
[xyz]
はチャンネルtx
、ty
、tz
に一致します。
Sample Rate Match
Sample Rate Match オプションは、複数の入力CHOPのサンプルレートが異なる場合を処理します。
Resample At First Input’s Rate
1番目の入力のレートを使って他の入力を再サンプリングします。
Resample At Maximum Rate
一番高いサンプルレートに再サンプリングします。
Resample At Minimum Rate
一番低いサンプルレートに再サンプリングします。
Error if Rates Differ
異なるサンプルレートを受け入れません。
Units
Timeパラメータの単位。
例えば、秒(デフォルト)、フレーム(HoudiniのFPS)、サンプル(CHOPのサンプルレート)の単位で持続する遅延の時間の長さを指定することができます。
Note
Unitsパラメータを変更する時、既存のパラメータを新しい単位に変換しません。
Time Slice
Time Sliceはクッキングパフォーマンスを良くしメモリ使用量を少なくする機能です。慣例上、CHOPは全体のフレーム範囲のチャンネルを計算します。チャンネルをフレーム毎に評価する必要がないなら、全体のチャンネル範囲をクッキングするのは不必要です。必要なチャンネルの部分だけを計算するほうが効率的です。この部分のことを Time Slice と呼びます。
Unload
CHOPで使われるメモリをそのCHOPのクックが終わったあとにリリースして、次のCHOPにデータを渡します。
Export Prefix
Export Prefix をCHOPチャンネル名の頭に追加することで、エクスポートする場所を決めることができます。
例えば、CHOPチャンネル名がgeo1:tx
で、プリフィックスが/obj
なら、チャンネルは、/obj/geo1/tx
にエクスポートされます。
Note
Export Prefix を空白のままにすることができますが、CHOPトラック名をobj:geo1:tx
のように絶対パスの名前にする必要があります。
Graph Color
すべてのCHOPには、このオプションがあります。各CHOPにはグラフ表示用のデフォルトのカラーが割り当てられますが、 Graph Color を使ってそのカラーを上書きすることができます。Paletteには36個のRGBカラーの組み合わせがあります。
Graph Color Step
グラフがアニメーションカーブを表示し、CHOPに2つ以上のチャンネルがある時、これは、虹色のカラースペクトルを指定して、あるチャンネルから次のチャンネルへカラーを別のカラーに定義します。
ローカル変数 ¶
C
現行チャンネルインデックス。
NC
チャンネルの合計数。
Examples ¶
See also |