このCHOPは、他のCHOPを制御するために使います。 最初の操作は“Fan Out”で、入力チャンネルの値に基づくN個の出力チャンネルから1つを選択します。 選択された出力は値1、非選択の出力は値0を持っています。選択はインデックスによって行なわれます。 1番目の入力チャンネルはインデックス値0、2番目の入力チャンネルは1…、などです。 入力値がN-1より大きい、または0より小さい場合、値をクランプ、サイクル、または無視することができます。
例えば、もしあるフレームの入力チャンネルの値が4で、CHOPが8チャンネルを 出力する場合、チャンネル5が値1を、その他全てのチャンネルはそのフレームで 値0を持つことになります。
入力は、整数値を含んだチャンネルを1つ持っていると想定されます。 浮動小数点は切り捨てられ、余分なチャンネルは無視されます。 出力チャンネルはバイナリ(0または1)チャンネルです。
2番目の操作、Fan Inは、反対のことを実行します。 つまり、大量のバイナリ入力を取得し、“on”チャンネルのインデックスを含んだチャンネルを1つ生成します。 2つ以上の入力チャンネルが“on”の場合、1番目の“on”入力チャンネルが選択されます。
パラメータ ¶
Fan ¶
Operation
“Fan In”または“Fan Out”を選択します。
Channel Names
このCHOPが作成する出力チャンネル用の名前。 これは、Fan Outモードで、どのくらいの出力チャンネルを作成するか(各名前に対して1つ)の制御も行ないます。 Fan Inモードでは、チャンネルは1つだけ作成され、その名前は1番目の入力チャンネル(から接尾数字を引いた)のベース名です。
Outside Range
インデックス範囲(0からN-1)の外側にある入力値をどのように扱うかを決定します。
Clamp Index
0より小さい場合は0に、N-1より大きい場合はN-1にクランプされます。
Loop Index
インデックスリストを通してループバックします。
Set Channels to 0
どのチャンネルも選択しません。全てのチャンネルをゼロに設定します。
All Channels Off
Fan In操作用に、全ての入力チャンネルが無効のとき、出力を-1または0に設定します。
Set to 0
1番目のチャンネルを選択します。
Set to -1
どのチャンネルも選択しません。
Common ¶
これらのパラメータのいくつかは、すべてのCHOPノードで利用できない場合があります。
Scope
影響を受けるチャンネルを決めるために、いくつかのCHOPにはスコープ文字列があります。
Scope 内では、パターン(例えば、*
(すべてに一致)、?
(1文字に一致))が使用可能です。
以下に可能なチャンネル名マッチングオプションの例を載せます:
chan2
単一チャンネル名に一致します。
chan3 tx ty tz
スペース区切りで4つのチャンネル名に一致します。
chan*
chan
で始まる各チャンネルに一致します。
*foot*
チャンネル名にfoot
が含まれる各チャンネルに一致します。
t?
?
は1文字に一致します。t?
はt
で始まる2文字のチャンネルに一致します。
blend[3-7:2]
指定した範囲の番号のチャンネルblend3
、blend5
、blend7
に一致します。
blend[2-3,5,13]
チャンネルblend2
、blend3
、blend5
、blend13
に一致します。
t[xyz]
[xyz]
はチャンネルtx
、ty
、tz
に一致します。
Sample Rate Match
Sample Rate Match オプションは、複数の入力CHOPのサンプルレートが異なる場合を処理します。
Resample At First Input’s Rate
1番目の入力のレートを使って他の入力を再サンプリングします。
Resample At Maximum Rate
一番高いサンプルレートに再サンプリングします。
Resample At Minimum Rate
一番低いサンプルレートに再サンプリングします。
Error if Rates Differ
異なるサンプルレートを受け入れません。
Units
Timeパラメータの単位。
例えば、秒(デフォルト)、フレーム(HoudiniのFPS)、サンプル(CHOPのサンプルレート)の単位で持続する遅延の時間の長さを指定することができます。
Note
Unitsパラメータを変更する時、既存のパラメータを新しい単位に変換しません。
Time Slice
Time Sliceはクッキングパフォーマンスを良くしメモリ使用量を少なくする機能です。慣例上、CHOPは全体のフレーム範囲のチャンネルを計算します。チャンネルをフレーム毎に評価する必要がないなら、全体のチャンネル範囲をクッキングするのは不必要です。必要なチャンネルの部分だけを計算するほうが効率的です。この部分のことを Time Slice と呼びます。
Unload
CHOPで使われるメモリをそのCHOPのクックが終わったあとにリリースして、次のCHOPにデータを渡します。
Export Prefix
Export Prefix をCHOPチャンネル名の頭に追加することで、エクスポートする場所を決めることができます。
例えば、CHOPチャンネル名がgeo1:tx
で、プリフィックスが/obj
なら、チャンネルは、/obj/geo1/tx
にエクスポートされます。
Note
Export Prefix を空白のままにすることができますが、CHOPトラック名をobj:geo1:tx
のように絶対パスの名前にする必要があります。
Graph Color
すべてのCHOPには、このオプションがあります。各CHOPにはグラフ表示用のデフォルトのカラーが割り当てられますが、 Graph Color を使ってそのカラーを上書きすることができます。Paletteには36個のRGBカラーの組み合わせがあります。
Graph Color Step
グラフがアニメーションカーブを表示し、CHOPに2つ以上のチャンネルがある時、これは、虹色のカラースペクトルを指定して、あるチャンネルから次のチャンネルへカラーを別のカラーに定義します。
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