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概要 ¶
このCHOPノードは、2番目の入力(参照クリップ)を参照として使用して、1番目の入力(ソースクリップ)をタイムワープさせます。 ソースクリップのモーションが参照クリップのモーションと似通った感じになるようにソースをタイムワープさせます。 この処理は、ソースのポイントセットをサンプリングすることで行なわれています。
モーションデータ入力の解釈 ¶
Motion Data パラメータを有効にすると、入力は3次元のモーションデータとして扱われ、このCHOPはDynamic Warp SOPと非常に似通った挙動をするようになります。
モーションワープのメソッド ¶
Warp Method を Synchronize Entire Clip に設定すると、このノードは、ソースクリップをその全長の出力に対して参照クリップと同期させることを試みます。 この処理は、ソースクリップができるだけ参照クリップと似通った感じになるようにソースクリップの全長の出力に対してソースをサンプリングすることで行なわれます。 このメソッドは、ソースクリップと参照クリップが最初から似通っている場合に非常に上手く動作します。 例えば、2つの歩行アニメーションを歩調を合わせて歩くようにタイムワープさせるのが優れています。
このメソッドは、Dynamic Time Warpアルゴリズムに基づいています。
Warp Method を Create Similar Motions に設定すると、このノードは、ソースクリップの各セクションが参照クリップのどれかのセクションに似通った感じになるようにタイムワープさせることを試みます。 さらに、ソースクリップの出力の長さを定義することができます。
Create Similar Motions メソッドの機能のいくつかを強調するために、このメソッドが上手く動作する例をいくつか以下に載せます:
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一回の殴打アニメーションが入った参照アニメーションと多くの殴打アニメーションが入ったソースアニメーションがあった場合、その参照アニメーションの速度に合うようにソースアニメーション内の各殴打アニメーションの速度がタイムワープされます。
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歩行アニメーションがソースと参照のどちらにも使用した場合、一歩一歩に同じ時間がかかります。
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単一アニメーションをソースと参照のどちらにも使用してクリップ長を短くした場合、各モーションのタイミングはそのまま維持され、不活発な期間が短くなります。
このメソッドは、モーションデータで使用することを目的としており、Guided Time Warpアルゴリズムに基づいています。
モーションデータの出力モード ¶
このCHOPには出力モードが3つあります:
Channels モードでは、出力はソースをタイムワープさせたチャンネルになります。
Warp Index Curve モードでは、出力は、タイムワープを表現した単一チャンネルになります。 このカーブ上の各ポイントは、タイムワープさせるのに必要なソースのフレームインデックスです。 このカーブは、 Method を Index Control に設定したWarp CHOPで使用することができます。
Warp Rate Curve モードでは、出力は、タイムワープを表現した単一チャンネルになります。 このカーブ上の各ポイントは、そのポイントにおけるタイムワープのサンプリングレートを意味します。 このカーブは、 Method を Rate Control に設定したWarp CHOPで使用することができます。
パラメータ ¶
Channels ¶
これらのパラメータには、モーションデータを表現したチャンネル(存在すれば)を指定します。
Interpret As Motion Data
入力クリップを3次元モーションデータとして解釈するかどうかを決めます。
これを有効にすると、入力クリップが3次元モーションデータ(移動と回転)として扱われるので、すべての Joint Translation と Locomotion Translation のチャンネルを設定する必要があります。 さらに、このCHOPはDynamic Warp SOPと非常に似通った挙動をするようになります。 これを無効にすると、入力クリップが単一チャンネルモーションデータ(移動のみ)として扱われます。
Joint Translation
ジョイント位置の入力チャンネルを指定します。 このノードは、これらのチャンネルをX,Y,Zの移動チャンネルとして扱います。 これらのパラメータフィールドで指定するチャンネルは同じサイズにしてください。
Locomotion Translation
ロコモーション位置の入力チャンネルを指定します。 このノードは、これらのチャンネルを、オブジェクト(前進する移動チャンネルを含んだノード)のロコモーションを決めるジョイントのX,Y,Zの移動チャンネルとして扱います。 これらのチャンネルそれぞれは、 Joint Translation で定義されたセットから選択してください。
Warp Method が Create Similar Motions に設定されている場合、これらのチャンネルの加速度が考慮されます。
Locomotion Rotation
ロコモーション回転の入力チャンネルを指定します。 このノードは、これらのチャンネルを、オブジェクト(前進する移動チャンネルを含んだノード)のロコモーションを決めるジョイントのX,Y,Zの回転チャンネルとして扱います。 これらのチャンネルを Joint Translation のメンバーに しないでください 。 これらのチャンネルのどれかを設定した場合、すべての3つのチャンネルを設定する必要があります。
Locomotion Rotation パラメータを設定すると、各ジョイントのモーションがロコモーションジョイントの位置と回転を基準に比較されるようになります。
Warp ¶
これらのパラメータは、出力の設定とタイムワープのアルゴリズムを変更します。
Output Method
Warp Method
ソースクリップを参照クリップにタイムワープさせる際に使用するメソッドを決定します。
Synchronize Entire Clip
ソースクリップが参照クリップと同期するようにタイムワープされます。 このメソッドの場合、参照クリップはループクリップとして扱われます。
Create Similar Motions
ソースクリップの各モーションが参照クリップのどこかのモーションと似通った感じになるようにタイムワープされます。
Max Step
一度にスキップできるソースの最大連続フレーム数を制限します。
このパラメータは、 Warp Method が Synchronize Entire Clip に設定、且つ、 Interpret As Motion Data が 無効 になっている場合にのみ無効にすることができます。
Max Stall
同じフレームを繰り返すことができる回数を制限します。 Interpret As Motion Data が有効になっている場合、フレームを繰り返すのではなくて、フレームが補間されます。
このパラメータは、 Interpret As Motion Data が 無効 になっている場合にのみ無効にすることができます。
このパラメータは、 Warp Method が Create Similar Motions に設定されている場合にのみ利用可能です。
Scale Source Length
タイムワープを開始する前にソースの長さを乗算します。 これは、出力のレートにも関係してきます。
これを x に設定した場合、 Method を Same Rate, New Interval に設定、且つ、 Sample Rate をソースのレートの x 倍に設定したResample CHOPを使ってソースを再サンプリングすることと同じになります。
このパラメータは、 Warp Method が Create Similar Motions に設定されている場合にのみ利用可能です。
Nearest Neighbors
ソースクリップ内の各モーションをマッチさせる参照クリップ内のモーションの数を指定します。
このパラメータは、 Warp Method が Create Similar Motions に設定されている場合にのみ利用可能です。
Output Length
出力の長さの指定方法を決定します。
By Time
タイムワープの長さを時間で指定します。
By Length Scale
タイムワープの長さをソースの長さの倍数で指定します。
Optimize Length
タイムワープの長さを Warp Method で決定します。 これは、ソースクリップが参照クリップにできるだけ上手くタイムワープできる長さを求めることを試します。
このパラメータは、 Warp Method が Create Similar Motions に設定されている場合にのみ利用可能です。
Time
タイムワープの長さを時間で指定します。
このパラメータは、 Output Length が By Time に設定されている場合にのみ利用可能です。
Length Scale
タイムワープの長さをソースの長さの倍数で指定します。
このパラメータは、 Output Length が By Length Scale に設定されている場合にのみ利用可能です。
Common ¶
これらのパラメータのいくつかは、すべてのCHOPノードで利用できない場合があります。
Scope
影響を受けるチャンネルを決めるために、いくつかのCHOPにはスコープ文字列があります。
Scope 内では、パターン(例えば、*
(すべてに一致)、?
(1文字に一致))が使用可能です。
以下に可能なチャンネル名マッチングオプションの例を載せます:
chan2
単一チャンネル名に一致します。
chan3 tx ty tz
スペース区切りで4つのチャンネル名に一致します。
chan*
chan
で始まる各チャンネルに一致します。
*foot*
チャンネル名にfoot
が含まれる各チャンネルに一致します。
t?
?
は1文字に一致します。t?
はt
で始まる2文字のチャンネルに一致します。
blend[3-7:2]
指定した範囲の番号のチャンネルblend3
、blend5
、blend7
に一致します。
blend[2-3,5,13]
チャンネルblend2
、blend3
、blend5
、blend13
に一致します。
t[xyz]
[xyz]
はチャンネルtx
、ty
、tz
に一致します。
Sample Rate Match
Sample Rate Match オプションは、複数の入力CHOPのサンプルレートが異なる場合を処理します。
Resample At First Input’s Rate
1番目の入力のレートを使って他の入力を再サンプリングします。
Resample At Maximum Rate
一番高いサンプルレートに再サンプリングします。
Resample At Minimum Rate
一番低いサンプルレートに再サンプリングします。
Error if Rates Differ
異なるサンプルレートを受け入れません。
Units
Timeパラメータの単位。
例えば、秒(デフォルト)、フレーム(HoudiniのFPS)、サンプル(CHOPのサンプルレート)の単位で持続する遅延の時間の長さを指定することができます。
Note
Unitsパラメータを変更する時、既存のパラメータを新しい単位に変換しません。
Time Slice
Time Sliceはクッキングパフォーマンスを良くしメモリ使用量を少なくする機能です。慣例上、CHOPは全体のフレーム範囲のチャンネルを計算します。チャンネルをフレーム毎に評価する必要がないなら、全体のチャンネル範囲をクッキングするのは不必要です。必要なチャンネルの部分だけを計算するほうが効率的です。この部分のことを Time Slice と呼びます。
Unload
CHOPで使われるメモリをそのCHOPのクックが終わったあとにリリースして、次のCHOPにデータを渡します。
Export Prefix
Export Prefix をCHOPチャンネル名の頭に追加することで、エクスポートする場所を決めることができます。
例えば、CHOPチャンネル名がgeo1:tx
で、プリフィックスが/obj
なら、チャンネルは、/obj/geo1/tx
にエクスポートされます。
Note
Export Prefix を空白のままにすることができますが、CHOPトラック名をobj:geo1:tx
のように絶対パスの名前にする必要があります。
Graph Color
すべてのCHOPには、このオプションがあります。各CHOPにはグラフ表示用のデフォルトのカラーが割り当てられますが、 Graph Color を使ってそのカラーを上書きすることができます。Paletteには36個のRGBカラーの組み合わせがあります。
Graph Color Step
グラフがアニメーションカーブを表示し、CHOPに2つ以上のチャンネルがある時、これは、虹色のカラースペクトルを指定して、あるチャンネルから次のチャンネルへカラーを別のカラーに定義します。
入力 ¶
First Input
この入力にはソースモーションクリップを接続します。
Second Input
この入力には参照モーションクリップを接続します。
この参照のチャンネルの名前は、ソースのチャンネルの名前に必ず合わせてください。
See also |