このCHOPは、Math CHOPよりも複雑な数学関数(三角関数、対数関数、指数関数)を用意しています。 これらの関数の多くは数学的なエラーを生成することがあるため、エラーのハンドリングやエラーの修復をするためのタブが用意されています。
関数の大半ではパラメータが1つだけ必要で、各入力チャンネルに対する単項オペレータとして適用されます。 パラメータを2つ必要とする一部の関数は、2番目の入力の使用が必要となります。 1番目のパラメータであるXは、常に1番目の入力内のチャンネルの値になります。 2番目のパラメータであるYは、2番目の入力内のそれに相当するチャンネルの値です。 各入力からのチャンネルは、名前またはインデックスでペアになります。
悪いサンプルを事前定義済みの値と置換したり、以前のサンプルの値を使うことによって、エラーに対処することができます。 あるいは、ネットワークをデバッグするために、クッキングをエラーと同時に中止することができます。
パラメータ ¶
Function ¶
Function
チャンネルにどの数学関数を割り当てるか。
全ての関数は、バイナリ関数Arctan (Input1/Input2)
とInput1 ^ Input2
を除き、単項関数です。
Base Value
Log base N
およびBase ^ Input1
用の基底の値。
Exponent Value
Input1 ^ Exponent
用のインデックスの値。
Angle Units
三角関数に対して、角度の単位にDegrees、Radians、Cycles(0
から1
まで)を指定することができます。
Match By
名前またはチャンネルインデックスによって、バイナリ関数用に2つの入力のチャンネルをどのようにペアにするか。
Match Failure
1番目の入力のチャンネルが他の入力のチャンネルに正しく合致しなかった場合に警告またはエラーを生成したい時があります。 入力1が入力2のチャンネル数よりも多い場合だと Channel Number によるマッチングで失敗が起こり、 入力1のチャンネル名が入力2になかった場合だと Channel Name によるマッチングで失敗が起こります。
Error ¶
Error Handling
数学的エラーがあるサンプルをどのように修正するか。
Abort With Error Message
クッキングを中止します。
Replace With Specified Values
以下で指定した値。
Use The Previous Value
最後の良い結果を使います。
Plus Infinity Value
無限大のエラーが発生したときに使う値。sinh()
、cosh()
およびtan()
で起こり得ます。
Minus Infinity Value
負の無限大のエラーが発生したときに使う値。sinh()
とtan()
で起こり得ます。
Domain Error Value
入力が関数の有効な幅以外であるときに使う値。asin()
、acos()
、log10()
、logN()
、ln()
、sqrt()
で起こり得ます。
Divide Error Value
ゼロ除算エラーが発生したときに使う値。pow(x,y)
で起こり得ます。
Common ¶
これらのパラメータのいくつかは、すべてのCHOPノードで利用できない場合があります。
Scope
影響を受けるチャンネルを決めるために、いくつかのCHOPにはスコープ文字列があります。
Scope 内では、パターン(例えば、*
(すべてに一致)、?
(1文字に一致))が使用可能です。
以下に可能なチャンネル名マッチングオプションの例を載せます:
chan2
単一チャンネル名に一致します。
chan3 tx ty tz
スペース区切りで4つのチャンネル名に一致します。
chan*
chan
で始まる各チャンネルに一致します。
*foot*
チャンネル名にfoot
が含まれる各チャンネルに一致します。
t?
?
は1文字に一致します。t?
はt
で始まる2文字のチャンネルに一致します。
blend[3-7:2]
指定した範囲の番号のチャンネルblend3
、blend5
、blend7
に一致します。
blend[2-3,5,13]
チャンネルblend2
、blend3
、blend5
、blend13
に一致します。
t[xyz]
[xyz]
はチャンネルtx
、ty
、tz
に一致します。
Sample Rate Match
Sample Rate Match オプションは、複数の入力CHOPのサンプルレートが異なる場合を処理します。
Resample At First Input’s Rate
1番目の入力のレートを使って他の入力を再サンプリングします。
Resample At Maximum Rate
一番高いサンプルレートに再サンプリングします。
Resample At Minimum Rate
一番低いサンプルレートに再サンプリングします。
Error if Rates Differ
異なるサンプルレートを受け入れません。
Units
Timeパラメータの単位。
例えば、秒(デフォルト)、フレーム(HoudiniのFPS)、サンプル(CHOPのサンプルレート)の単位で持続する遅延の時間の長さを指定することができます。
Note
Unitsパラメータを変更する時、既存のパラメータを新しい単位に変換しません。
Time Slice
Time Sliceはクッキングパフォーマンスを良くしメモリ使用量を少なくする機能です。慣例上、CHOPは全体のフレーム範囲のチャンネルを計算します。チャンネルをフレーム毎に評価する必要がないなら、全体のチャンネル範囲をクッキングするのは不必要です。必要なチャンネルの部分だけを計算するほうが効率的です。この部分のことを Time Slice と呼びます。
Unload
CHOPで使われるメモリをそのCHOPのクックが終わったあとにリリースして、次のCHOPにデータを渡します。
Export Prefix
Export Prefix をCHOPチャンネル名の頭に追加することで、エクスポートする場所を決めることができます。
例えば、CHOPチャンネル名がgeo1:tx
で、プリフィックスが/obj
なら、チャンネルは、/obj/geo1/tx
にエクスポートされます。
Note
Export Prefix を空白のままにすることができますが、CHOPトラック名をobj:geo1:tx
のように絶対パスの名前にする必要があります。
Graph Color
すべてのCHOPには、このオプションがあります。各CHOPにはグラフ表示用のデフォルトのカラーが割り当てられますが、 Graph Color を使ってそのカラーを上書きすることができます。Paletteには36個のRGBカラーの組み合わせがあります。
Graph Color Step
グラフがアニメーションカーブを表示し、CHOPに2つ以上のチャンネルがある時、これは、虹色のカラースペクトルを指定して、あるチャンネルから次のチャンネルへカラーを別のカラーに定義します。
See also |