このCHOPは、NetworkモードのPipe In/Out CHOPと同様です。 これは、2つのリモートHoudiniプロセス間で高速で非同期的な接続を備えています。 CHOPは、TransmitまたはReceiveモードで動作します。
接続は、クライアントNetwork CHOPとサーバーNetwork CHOPの間に構築されます。 デフォルトでは、Transmitting Network CHOPがサーバーですが、“Default Client/Server Setup”パラメータが無効の場合、 Receiving Network CHOPがサーバーになります。 TransmittingとReceiving CHOPのどちらも、同一のクライアント/サーバー設定を選択しなければいけません。 このオプションは、主に外部アプリケーションとのインターフェイス接続向けです。 もしHoudiniからHoudiniへ送っている場合は、このパラメータを変更する必要はありません。
サーバーNetwork CHOP(通常はTransmitter)は、5000から10000の間でポート番号を選択します。 クライアントNetwork CHOP(受け側)は、アドレスをサーバーホスト名で、且つポートをサーバーNetwork CHOPと同じポートに設定することによって、 サーバーへ接続します。
Transmitting Network CHOPには、送信する入力が必要です。 送信は、入力が変わった時、または、Current FrameあるいはTime Sliceモードの場合にプレイバーを動かした時に実行されます。 Network CHOPはData Linkモードを選択して、現行フレームのみ(低帯域の場合)、現行タイムスライス(リアルタイムアプリケーション用)、またはフルチャンネルを送ることができます。 Transmitting CHOPとReceiving CHOPは、どちらも同じ“Data Link”モードを使わなければいけません。
Receiving Network CHOPは、Transmitterからのデータを全て受け取ります。 しかし、CHOPが(クッキングによって)データをアクティブに読んでいない場合、そのデータはバッファ内に蓄積されます。 デフォルトでは、最大バッファサイズは、1チャンネルあたり1000サンプルです(その制限は無効にすることができます)。
パラメータ ¶
Network ¶
Direction
データをTransmitまたはReceiveします。 Transmitの時は、入力が必要となります。
Default Client/Server Setup
有効のときは、Transmitting CHOPはサーバーです。無効のときは、クライアントです(上記参照)。
Address
リモートサーバーのアドレス。
Port
使用するポート(5000から10000の間)。ポート番号が異なっている限り、複数の並列接続を行なうことができます。 送り手/受け手のペアは、同じポートを使わなければいけません。
Data Link
リンクへ送るデータの部分。
Current Frame Only
現行フレームの値を送ります(1チャンネルにつき1サンプル)。
Current Time Slice
最終クック時間から現行クック時間にチャンネルの一部を送ります。
Full Channel
全てのデータを全てのチャンネルに送ります。
Endian
Little Endian形式のデータ(Intel)、またはBig Endian(MIPs, PowerPC)のどちらかを送信します。
Active
データは、このトグルがオンの時だけ送信/受信が行なわれます。
Channel ¶
Send Channel Names
有効の場合、データだけでなくチャンネル名も送信します。
Receive Most Recent Data
直近の送信データを使います。バッファが10サンプルを含んでいて4つが必要となる場合、直近の4つが使われ、それ以前の6つは消失します。
Limit Input Buffer Size
(次のパラメータで定義された)受信バッファのサイズに制限を設定します。
Buffer Size
受信バッファが(1チャンネルあたりで)保持できるサンプルの最大数。
Common ¶
これらのパラメータのいくつかは、すべてのCHOPノードで利用できない場合があります。
Scope
影響を受けるチャンネルを決めるために、いくつかのCHOPにはスコープ文字列があります。
Scope 内では、パターン(例えば、*
(すべてに一致)、?
(1文字に一致))が使用可能です。
以下に可能なチャンネル名マッチングオプションの例を載せます:
chan2
単一チャンネル名に一致します。
chan3 tx ty tz
スペース区切りで4つのチャンネル名に一致します。
chan*
chan
で始まる各チャンネルに一致します。
*foot*
チャンネル名にfoot
が含まれる各チャンネルに一致します。
t?
?
は1文字に一致します。t?
はt
で始まる2文字のチャンネルに一致します。
blend[3-7:2]
指定した範囲の番号のチャンネルblend3
、blend5
、blend7
に一致します。
blend[2-3,5,13]
チャンネルblend2
、blend3
、blend5
、blend13
に一致します。
t[xyz]
[xyz]
はチャンネルtx
、ty
、tz
に一致します。
Sample Rate Match
Sample Rate Match オプションは、複数の入力CHOPのサンプルレートが異なる場合を処理します。
Resample At First Input’s Rate
1番目の入力のレートを使って他の入力を再サンプリングします。
Resample At Maximum Rate
一番高いサンプルレートに再サンプリングします。
Resample At Minimum Rate
一番低いサンプルレートに再サンプリングします。
Error if Rates Differ
異なるサンプルレートを受け入れません。
Units
Timeパラメータの単位。
例えば、秒(デフォルト)、フレーム(HoudiniのFPS)、サンプル(CHOPのサンプルレート)の単位で持続する遅延の時間の長さを指定することができます。
Note
Unitsパラメータを変更する時、既存のパラメータを新しい単位に変換しません。
Time Slice
Time Sliceはクッキングパフォーマンスを良くしメモリ使用量を少なくする機能です。慣例上、CHOPは全体のフレーム範囲のチャンネルを計算します。チャンネルをフレーム毎に評価する必要がないなら、全体のチャンネル範囲をクッキングするのは不必要です。必要なチャンネルの部分だけを計算するほうが効率的です。この部分のことを Time Slice と呼びます。
Unload
CHOPで使われるメモリをそのCHOPのクックが終わったあとにリリースして、次のCHOPにデータを渡します。
Export Prefix
Export Prefix をCHOPチャンネル名の頭に追加することで、エクスポートする場所を決めることができます。
例えば、CHOPチャンネル名がgeo1:tx
で、プリフィックスが/obj
なら、チャンネルは、/obj/geo1/tx
にエクスポートされます。
Note
Export Prefix を空白のままにすることができますが、CHOPトラック名をobj:geo1:tx
のように絶対パスの名前にする必要があります。
Graph Color
すべてのCHOPには、このオプションがあります。各CHOPにはグラフ表示用のデフォルトのカラーが割り当てられますが、 Graph Color を使ってそのカラーを上書きすることができます。Paletteには36個のRGBカラーの組み合わせがあります。
Graph Color Step
グラフがアニメーションカーブを表示し、CHOPに2つ以上のチャンネルがある時、これは、虹色のカラースペクトルを指定して、あるチャンネルから次のチャンネルへカラーを別のカラーに定義します。
See also |