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このフィルタCHOPは、InverseKinCHOPに類似したボーンチェーンのインバースキネマティクス回転を生成します。 主な違いは、入力指定が、オブジェクトパスではなく入力チャンネルから全て取得されることです。
入力チャンネル名の形式は、object_name:parameter_name
の形式に従います。
_object_name_ は、以下で説明している新しい Name パラメータで指定します。
_parameter_name_ は、InverseKin CHOPが通常ではオブジェクトシーンから取得するパラメータの名前のことです。
もし特定のチャンネルが入力に見当たらなかった場合、代わりにデフォルトオブジェクトパラメータ値が使われます。
3つの入力があります。
役立つ情報 ¶
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ゴール位置およびツイストアフェクター位置は、第1ボーンの親空間と関連付けなければいけません。 Object CHOPの Use Reference Bone Length を有効化すると、これを実行することができます。
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変形しているボーンオブジェクトがプリトランスフォームを持っている場合、それらのトランスフォームを2番目の入力に含めてください。 Object CHOPを使えば、2番目の入力用のトランスフォームを簡単に生成することができます。
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スピードに関して、残りのボーンチェーンの値は通常ではアニメーションさせないので、チャンネル値をフレーム1でのみ生成するように 2番目の入力を設定すると便利です。
パラメータ ¶
Kinematics ¶
Solver Type
チャンネルの生成に使用するソルバを指定します。
Inverse Kinematics
IKソルバを使用します。ソリューションは、エンドアフェクター位置によって固有に定義されます。 拘束パラメータは無視されます。
IK With Constraints
修正されたIKソルバを使用します。ソリューションは、以前のソリューションに依存します。 拘束パラメータは、モーションの範囲を制限するために使われます。
Chain Names
Rest入力内のチャンネルに使用する _object_name_ を指定します。
名前の順番は、オブジェクトチェーンの階層として解釈されます。
この値が*
の場合、チェーン名は2番目の入力で見つかった順番で取得されます。
Inverse Kinematics Solver Typeが受け取るトランスフォームパラメータの名前は、xOrd rOrd t[xyz] r[xyz] s[xyz] scale p[xyz]
です。
Note
xOrd
およびrOrd
チャンネルのチャンネル値は、通常のトランスフォーム/回転の順番パラメータメニューのインデックスに相当する整数です。
受け取られるボーン特有のパラメータの名前は、R[xyz] length ikdamp
です。
もし _object_name_ にボーン特有のチャンネルがない場合、非ボーンとして扱われます(すなわち、以前のボーンの長さは使用されません)。
IK with Constraints Solver Typeが使用する追加パラメータの名前は、begin[xyz]range end[xyz]range [xyz]damp [xyz]rolloff
です。
Pre-transform Name
Chain Names のプリトランスフォームに使用するトークンを指定します。 2番目の入力に使用するフルチャンネル名は、チェーン名、プリトランスフォーム名、パラメータ名の順番ですべて連結されます。
End Affector Name
エンドアフェクター位置チャンネルに使用する _object_name_ を指定します。 エンドアフェクターは、ボーンチェーンのゴールとして使われます。
Source入力から受け取るパラメータ名は、t[xyz]
です。
Twist Affector
Inverse Kinematicsソルバに対して、ツイストアフェクター位置チャンネルに使用する _object_name_ を指定します。 ツイストアフェクターは、ソリューションボーン角度のツイスト方向を制御します。
Source入力が受け取るパラメータ名は、t[xyz]
です。
IK Twist
Inverse Kinematicsソルバに対して、このパラメータにはソリューションボーン角度に適用される追加のツイスト角度を指定します。
IK Dampening
Inverse Kinematicsソルバに対して、このパラメータは、ボーンチェーンが伸張されるにつれて、 終了ボーンを終了アフェクターからどれだけ簡単に引き出せるかを表現します。
Blend
このオプションは、ローカルボーン回転値(Source入力内にある)と解決済みソリューションの間をブレンドします。
この値が0
の時はローカルボーン回転値を生成し、1
のときは解決済みのボーン回転値を生成します。
Blend入力を指定した場合、そのチャンネル値が代わりにブレンディングに使われます。
Straighten Solutions
このチェックボックスがオンの時、IKゴールがボーンチェーンの長さよりも遠くにある場合(Tracking Threshold Factorの許容値含む)、 ボーンチェーンはゴールの方向に完全にまっすぐになります。 このチェックボックスがオフの場合、IKソリューションをさらにまっすぐにする試みが行なわれません。 高速化のために、デフォルトでは無効になっています。
Tracking Threshold Factor
この値は、Inverse Kinematicソリューション用の正確な閾値を指定します。 小さい値を使用すると、ソリューションはより正確になりますが、計算時間が長くなります。 大きい値を使用すると、計算時間は節約できますが、正確なソリューションは低下します。
Clean Rotations
ソリューションを変更せずになるべくRest Angleに近い値を含むように出力回転値を修正します。
Common ¶
これらのパラメータのいくつかは、すべてのCHOPノードで利用できない場合があります。
Scope
影響を受けるチャンネルを決めるために、いくつかのCHOPにはスコープ文字列があります。
Scope 内では、パターン(例えば、*
(すべてに一致)、?
(1文字に一致))が使用可能です。
以下に可能なチャンネル名マッチングオプションの例を載せます:
chan2
単一チャンネル名に一致します。
chan3 tx ty tz
スペース区切りで4つのチャンネル名に一致します。
chan*
chan
で始まる各チャンネルに一致します。
*foot*
チャンネル名にfoot
が含まれる各チャンネルに一致します。
t?
?
は1文字に一致します。t?
はt
で始まる2文字のチャンネルに一致します。
blend[3-7:2]
指定した範囲の番号のチャンネルblend3
、blend5
、blend7
に一致します。
blend[2-3,5,13]
チャンネルblend2
、blend3
、blend5
、blend13
に一致します。
t[xyz]
[xyz]
はチャンネルtx
、ty
、tz
に一致します。
Sample Rate Match
Sample Rate Match オプションは、複数の入力CHOPのサンプルレートが異なる場合を処理します。
Resample At First Input’s Rate
1番目の入力のレートを使って他の入力を再サンプリングします。
Resample At Maximum Rate
一番高いサンプルレートに再サンプリングします。
Resample At Minimum Rate
一番低いサンプルレートに再サンプリングします。
Error if Rates Differ
異なるサンプルレートを受け入れません。
Units
Timeパラメータの単位。
例えば、秒(デフォルト)、フレーム(HoudiniのFPS)、サンプル(CHOPのサンプルレート)の単位で持続する遅延の時間の長さを指定することができます。
Note
Unitsパラメータを変更する時、既存のパラメータを新しい単位に変換しません。
Time Slice
Time Sliceはクッキングパフォーマンスを良くしメモリ使用量を少なくする機能です。慣例上、CHOPは全体のフレーム範囲のチャンネルを計算します。チャンネルをフレーム毎に評価する必要がないなら、全体のチャンネル範囲をクッキングするのは不必要です。必要なチャンネルの部分だけを計算するほうが効率的です。この部分のことを Time Slice と呼びます。
Unload
CHOPで使われるメモリをそのCHOPのクックが終わったあとにリリースして、次のCHOPにデータを渡します。
Export Prefix
Export Prefix をCHOPチャンネル名の頭に追加することで、エクスポートする場所を決めることができます。
例えば、CHOPチャンネル名がgeo1:tx
で、プリフィックスが/obj
なら、チャンネルは、/obj/geo1/tx
にエクスポートされます。
Note
Export Prefix を空白のままにすることができますが、CHOPトラック名をobj:geo1:tx
のように絶対パスの名前にする必要があります。
Graph Color
すべてのCHOPには、このオプションがあります。各CHOPにはグラフ表示用のデフォルトのカラーが割り当てられますが、 Graph Color を使ってそのカラーを上書きすることができます。Paletteには36個のRGBカラーの組み合わせがあります。
Graph Color Step
グラフがアニメーションカーブを表示し、CHOPに2つ以上のチャンネルがある時、これは、虹色のカラースペクトルを指定して、あるチャンネルから次のチャンネルへカラーを別のカラーに定義します。
Examples ¶
SimpleIKSolver Example for IKSolver channel node
このサンプルでは、IKSolver CHOPの使い方を説明しています。
See also |