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Voice Sync CHOPは、オーディオ音素サンプルを指定するオーディオチャンネルで音素を検出し、リップコントロールチャンネルを生成します。
音素検出に基づいたリップシンクシステムを設定するには、各viseme(視覚的に同様の音素)用にそれぞれ違う口の形状をモデリングし、 サンプル音素の“phoneme library”を作成する必要があります。
これらのステップが完了したら、Voice Sync CHOPが音素ライブラリを入力1のオーディオボイストラックに合致させます。
Voice Sync CHOPは各音素(またはviseme)用のチャンネルを出力します。
各チャンネルには、全長に対して、ボイストラック内の音素の有無(検出されたときは1
、そうでなければ 0
)を含みます。
パラメータ ¶
Voice Sync ¶
Quality
パフォーマンスと精度のどちらを重視するのか指定します。
Silence Level
指定したセグメントの平均ボリュームがこの値よりも大きい場合、 Voice Detectionのみが入力オーディオに対して実行されます。 これは、背景ノイズを声として解釈されないように調整するべきです。
Silence Chan Name
'無音音素'として動作するチャンネルを作成します。
Vocal Range (Hz)
声優のおおまかな声の範囲。平均的な男性の話し手がデフォルトです。 このパラメータは、Voiced Phonemesでのみ使われます。
Max Pitch Shift
ボイストラック内の音素がサンプル音素とはピッチの面で違いを持つことができる最大オクターブ数。
Noise Filter (Hz)
非有声音素を滑らかにするためのノイズフィルタのサイズを制御します。
Setup Phoneme Library
このボタンは、2番目のおよび3番目の入力から音素ライブラリを構築します。 タイムスライスモード時にのみ使われます。 リアルタイム同期を開始する前に、このボタンをクリックして音素ライブラリを初期化します。
Output ¶
Convert Scores into On/Off States
Rawスコアを出力するのではなく、各viseme用にバイナリの有効/無効状態チャンネルをOn/Off Statesに生成します。
Minimum Score
一番高いスコアを持つvisemeを選んで合致させます。 しかし、そのスコアが最小スコアを越えない場合、visemeは選択されません。 このパラメータは、乏しいマッチングを補助します。
Voiced Bias
VoicedおよびNon-Voiced音素は、異なる方式を使って検出されます。 VoicedまたはNon-Voiced音素が出力を大きく占めていることがわかったら、 バイアスをシフトすることで、それらのバランスを調整することができます。 ゼロバイアスはどちらの方式にも関与せず、+1は完全にVoiced音素に偏り、-1は完全にNon-Voiced音素に偏ります。 通常は、ゼロに近い値にしておくべきです。
Sample Rate
出力チャンネルのサンプルレート。入力オーディオに対する合致の数を部分的に決定することができます。
Super Sample
出力サンプル毎に行なわれる比較の数。 Super Sampleが高ければ合致の精度が上昇しますが、処理時間に対しても非常に大きい影響を与えます。
Common ¶
これらのパラメータのいくつかは、すべてのCHOPノードで利用できない場合があります。
Scope
影響を受けるチャンネルを決めるために、いくつかのCHOPにはスコープ文字列があります。
Scope 内では、パターン(例えば、*
(すべてに一致)、?
(1文字に一致))が使用可能です。
以下に可能なチャンネル名マッチングオプションの例を載せます:
chan2
単一チャンネル名に一致します。
chan3 tx ty tz
スペース区切りで4つのチャンネル名に一致します。
chan*
chan
で始まる各チャンネルに一致します。
*foot*
チャンネル名にfoot
が含まれる各チャンネルに一致します。
t?
?
は1文字に一致します。t?
はt
で始まる2文字のチャンネルに一致します。
blend[3-7:2]
指定した範囲の番号のチャンネルblend3
、blend5
、blend7
に一致します。
blend[2-3,5,13]
チャンネルblend2
、blend3
、blend5
、blend13
に一致します。
t[xyz]
[xyz]
はチャンネルtx
、ty
、tz
に一致します。
Sample Rate Match
Sample Rate Match オプションは、複数の入力CHOPのサンプルレートが異なる場合を処理します。
Resample At First Input’s Rate
1番目の入力のレートを使って他の入力を再サンプリングします。
Resample At Maximum Rate
一番高いサンプルレートに再サンプリングします。
Resample At Minimum Rate
一番低いサンプルレートに再サンプリングします。
Error if Rates Differ
異なるサンプルレートを受け入れません。
Units
Timeパラメータの単位。
例えば、秒(デフォルト)、フレーム(HoudiniのFPS)、サンプル(CHOPのサンプルレート)の単位で持続する遅延の時間の長さを指定することができます。
Note
Unitsパラメータを変更する時、既存のパラメータを新しい単位に変換しません。
Time Slice
Time Sliceはクッキングパフォーマンスを良くしメモリ使用量を少なくする機能です。慣例上、CHOPは全体のフレーム範囲のチャンネルを計算します。チャンネルをフレーム毎に評価する必要がないなら、全体のチャンネル範囲をクッキングするのは不必要です。必要なチャンネルの部分だけを計算するほうが効率的です。この部分のことを Time Slice と呼びます。
Unload
CHOPで使われるメモリをそのCHOPのクックが終わったあとにリリースして、次のCHOPにデータを渡します。
Export Prefix
Export Prefix をCHOPチャンネル名の頭に追加することで、エクスポートする場所を決めることができます。
例えば、CHOPチャンネル名がgeo1:tx
で、プリフィックスが/obj
なら、チャンネルは、/obj/geo1/tx
にエクスポートされます。
Note
Export Prefix を空白のままにすることができますが、CHOPトラック名をobj:geo1:tx
のように絶対パスの名前にする必要があります。
Graph Color
すべてのCHOPには、このオプションがあります。各CHOPにはグラフ表示用のデフォルトのカラーが割り当てられますが、 Graph Color を使ってそのカラーを上書きすることができます。Paletteには36個のRGBカラーの組み合わせがあります。
Graph Color Step
グラフがアニメーションカーブを表示し、CHOPに2つ以上のチャンネルがある時、これは、虹色のカラースペクトルを指定して、あるチャンネルから次のチャンネルへカラーを別のカラーに定義します。
See also |