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Acoustic CHOPは、SpatialAudio 3D音声システムのオーディオフィルタと音源をデザインします。
3タイプのフィルタを使用することができます:
Transmission
どの周波数が伝送され(1に近い値)、どの周波数が音源に吸収されるか(0に近い値)を記述します。
Reflection
どの周波数が音源から反射するかを記述します。 現在、反射はサポートされていません。
Absorption
どの周波数がフィルタに吸収されるかを記述します(Transmissionフィルタの逆)。
ジオメトリオブジェクト用の音源またはTransmissionフィルタには、TransmissionフィルタまたはAbsorptionフィルタのどちらかが必要です。 マイクロフォンフィルタには、Absorptionフィルタが必要です。
空間音声に関する詳細は、Spatial Audio CHOP、 Microphoneオブジェクト、Geometryオブジェクト、 そしてSoundオブジェクトを参照して下さい。
フィルタを設計するときは、CHOPグラフがFramesモードでなければならないので、 グラフ上にある1フレームは1KHzに等しく、フレーム0は0Hz(DC)に相当します。 つまり、フレーム5.5は5.5kHz(5500Hz)に相当します。
フィルタは負の値を持つことができません。 もしフィルタが1より大きい値を持つ場合、その周波数にパワーを追加することになります(これを防ぐには No Resonance を有効にします)。 フィルタの中の値が0.4だと、その周波数が60%減少します。
パラメータ ¶
Acoustic ¶
Transmit Sound
有効の場合、Transmissionフィルタが作成されます。
Reflect Sound
有効の場合、Reflectionフィルタが作成されます。
Absorb Sound
有効の場合、Absorptionフィルタが作成されます。
Frequency Range
フィルタの周波数幅。
Power
パワー保存方式を選択します。2つ以上のフィルタが設計される時に適用可能です。
No Power Conservation
パワーが減少あるいは増大します。
Conserve Total Power
合計のパワーが保存されますが、それぞれの周波数のパワーは保存されません。
Conserve Power Per Frequency
周波数毎にパワーを保存します。
Lock
Power Conservation が有効の場合、フィルタ上のハンドルを移動すると、その他のフィルタが調整されます。 このパラメータで、フィルタのうちの一つをロックすることができます。
No Resonance
フィルタ値が1より大きくならないようにします。
Handles ¶
Handles
作成する操作ハンドルの数。
Logarithmic Handles
有効の場合、ハンドルは対数的に空間が隔てられます。これは音声フィルタの設計にとってはリニアスペーシング(無効の場合)よりも役立ちます。
Samples
各フィルタ内にあるサンプル数。
Interpolation
サンプルがどのようにハンドルから補間されるか(近接/線形/3次)。
Reset All Waveforms
全フィルタを一定値にリセットします。
Common ¶
これらのパラメータのいくつかは、すべてのCHOPノードで利用できない場合があります。
Scope
影響を受けるチャンネルを決めるために、いくつかのCHOPにはスコープ文字列があります。
Scope 内では、パターン(例えば、*
(すべてに一致)、?
(1文字に一致))が使用可能です。
以下に可能なチャンネル名マッチングオプションの例を載せます:
chan2
単一チャンネル名に一致します。
chan3 tx ty tz
スペース区切りで4つのチャンネル名に一致します。
chan*
chan
で始まる各チャンネルに一致します。
*foot*
チャンネル名にfoot
が含まれる各チャンネルに一致します。
t?
?
は1文字に一致します。t?
はt
で始まる2文字のチャンネルに一致します。
blend[3-7:2]
指定した範囲の番号のチャンネルblend3
、blend5
、blend7
に一致します。
blend[2-3,5,13]
チャンネルblend2
、blend3
、blend5
、blend13
に一致します。
t[xyz]
[xyz]
はチャンネルtx
、ty
、tz
に一致します。
Sample Rate Match
Sample Rate Match オプションは、複数の入力CHOPのサンプルレートが異なる場合を処理します。
Resample At First Input’s Rate
1番目の入力のレートを使って他の入力を再サンプリングします。
Resample At Maximum Rate
一番高いサンプルレートに再サンプリングします。
Resample At Minimum Rate
一番低いサンプルレートに再サンプリングします。
Error if Rates Differ
異なるサンプルレートを受け入れません。
Units
Timeパラメータの単位。
例えば、秒(デフォルト)、フレーム(HoudiniのFPS)、サンプル(CHOPのサンプルレート)の単位で持続する遅延の時間の長さを指定することができます。
Note
Unitsパラメータを変更する時、既存のパラメータを新しい単位に変換しません。
Time Slice
Time Sliceはクッキングパフォーマンスを良くしメモリ使用量を少なくする機能です。慣例上、CHOPは全体のフレーム範囲のチャンネルを計算します。チャンネルをフレーム毎に評価する必要がないなら、全体のチャンネル範囲をクッキングするのは不必要です。必要なチャンネルの部分だけを計算するほうが効率的です。この部分のことを Time Slice と呼びます。
Unload
CHOPで使われるメモリをそのCHOPのクックが終わったあとにリリースして、次のCHOPにデータを渡します。
Export Prefix
Export Prefix をCHOPチャンネル名の頭に追加することで、エクスポートする場所を決めることができます。
例えば、CHOPチャンネル名がgeo1:tx
で、プリフィックスが/obj
なら、チャンネルは、/obj/geo1/tx
にエクスポートされます。
Note
Export Prefix を空白のままにすることができますが、CHOPトラック名をobj:geo1:tx
のように絶対パスの名前にする必要があります。
Graph Color
すべてのCHOPには、このオプションがあります。各CHOPにはグラフ表示用のデフォルトのカラーが割り当てられますが、 Graph Color を使ってそのカラーを上書きすることができます。Paletteには36個のRGBカラーの組み合わせがあります。
Graph Color Step
グラフがアニメーションカーブを表示し、CHOPに2つ以上のチャンネルがある時、これは、虹色のカラースペクトルを指定して、あるチャンネルから次のチャンネルへカラーを別のカラーに定義します。
See also |