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このCHOPは、チャンネルに遅延とオーバーシュートを追加します。 また、チャンネルのVelocityと加速度を制限することもできます。 Lagは、入力チャンネルの急激な変化を遅くさせるエフェクトです。 Overshoot は、入力チャンネルの変化を増幅します。
パラメータ毎に2つの値が存在します。 例えば、Lagエフェクトでは、入力チャンネル値が上昇している時は1番目のLagパラメータが使われ、チャンネル値が減少している時は2番目のLagパラメータが使われます。 これにより、急激に上昇させたりゆっくり低下させることができます。 しかし、Lagの上昇および下降は、たいてい同じ値に保持されます。
Spring CHOPは、同様のエフェクトを生成します。
Lagの使い方 ¶
パラメータ ¶
Lag ¶
Method
どの遅延をチャンネルに適用させるかによる方式。
Lag Value
Upは入力チャンネルの値が上昇することを意味し、Downはその値が減少することを意味します。
Lag Amplitude
Upは、各入力チャンネルの振幅が増加する(ゼロから離れる)ことを意味し、Downは、振幅が減少する(ゼロに近づく)ことを意味します。
Lag Magnitude
入力チャンネルすべてがベクトルコンポーネントとして扱われ、各操作が全体としてベクトルに適用されます。 Lag 、 Overshoot 、 Clamp Slope および Clamp Acceleration の1番目のパラメータのみがこのモードで適用されます。
Lag
チャンネルに遅延を適用します。1番目の値は遅延上昇用で、2番目の値は遅延減少用です。 これはおおよそ、出力が入力に対して変化の90%をフォローする時間です。
Overshoot
チャンネルにオーバーシュートを適用します。1番目の値は上に移動するオーバーシュート用で、2番目の値は下に移動するオーバーシュート用です。
Clamp Slope
以下の“Max Slope”にリストされた値の範囲内に収まるようにスロープ(またはVelocity)をクランプ(制限)します。スロープは、値/ユニットで表現されます。
Max Slope
1番目の値は、上昇スロープを制限し、2番目の値は減少スロープを制限します。
Clamp Acceleration
以下の“Max Acceleration”でリストされた値の範囲内収まるように加速度をクランプ(制限)します。加速度は、値/(ユニット*2)で表現されます。
Max Acceleration
1番目の値は、上昇加速度を制限し、2番目の値は減少加速度を制限します。
Common ¶
これらのパラメータのいくつかは、すべてのCHOPノードで利用できない場合があります。
Scope
影響を受けるチャンネルを決めるために、いくつかのCHOPにはスコープ文字列があります。
Scope 内では、パターン(例えば、*
(すべてに一致)、?
(1文字に一致))が使用可能です。
以下に可能なチャンネル名マッチングオプションの例を載せます:
chan2
単一チャンネル名に一致します。
chan3 tx ty tz
スペース区切りで4つのチャンネル名に一致します。
chan*
chan
で始まる各チャンネルに一致します。
*foot*
チャンネル名にfoot
が含まれる各チャンネルに一致します。
t?
?
は1文字に一致します。t?
はt
で始まる2文字のチャンネルに一致します。
blend[3-7:2]
指定した範囲の番号のチャンネルblend3
、blend5
、blend7
に一致します。
blend[2-3,5,13]
チャンネルblend2
、blend3
、blend5
、blend13
に一致します。
t[xyz]
[xyz]
はチャンネルtx
、ty
、tz
に一致します。
Sample Rate Match
Sample Rate Match オプションは、複数の入力CHOPのサンプルレートが異なる場合を処理します。
Resample At First Input’s Rate
1番目の入力のレートを使って他の入力を再サンプリングします。
Resample At Maximum Rate
一番高いサンプルレートに再サンプリングします。
Resample At Minimum Rate
一番低いサンプルレートに再サンプリングします。
Error if Rates Differ
異なるサンプルレートを受け入れません。
Units
Timeパラメータの単位。
例えば、秒(デフォルト)、フレーム(HoudiniのFPS)、サンプル(CHOPのサンプルレート)の単位で持続する遅延の時間の長さを指定することができます。
Note
Unitsパラメータを変更する時、既存のパラメータを新しい単位に変換しません。
Time Slice
Time Sliceはクッキングパフォーマンスを良くしメモリ使用量を少なくする機能です。慣例上、CHOPは全体のフレーム範囲のチャンネルを計算します。チャンネルをフレーム毎に評価する必要がないなら、全体のチャンネル範囲をクッキングするのは不必要です。必要なチャンネルの部分だけを計算するほうが効率的です。この部分のことを Time Slice と呼びます。
Unload
CHOPで使われるメモリをそのCHOPのクックが終わったあとにリリースして、次のCHOPにデータを渡します。
Export Prefix
Export Prefix をCHOPチャンネル名の頭に追加することで、エクスポートする場所を決めることができます。
例えば、CHOPチャンネル名がgeo1:tx
で、プリフィックスが/obj
なら、チャンネルは、/obj/geo1/tx
にエクスポートされます。
Note
Export Prefix を空白のままにすることができますが、CHOPトラック名をobj:geo1:tx
のように絶対パスの名前にする必要があります。
Graph Color
すべてのCHOPには、このオプションがあります。各CHOPにはグラフ表示用のデフォルトのカラーが割り当てられますが、 Graph Color を使ってそのカラーを上書きすることができます。Paletteには36個のRGBカラーの組み合わせがあります。
Graph Color Step
グラフがアニメーションカーブを表示し、CHOPに2つ以上のチャンネルがある時、これは、虹色のカラースペクトルを指定して、あるチャンネルから次のチャンネルへカラーを別のカラーに定義します。
ローカル変数 ¶
I
現行インデックス。
C
現行チャンネル(0からNC-1)。
NC
チャンネルの合計数。
Examples ¶
See also |