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このSOPには、モーションキャプチャクリップの再生速度を動的に変更するための2つのメソッドがアニメータのために用意されています。 これらのメソッドはどちらもセカンドモーションキャプチャクリップを参照として使用し、ソースクリップのモーションがその参照のモーションとできるだけ似通った感じになるように試みます。
このノードは、(例えば、FbxAnimImport, FbxCharacterImport, MocapImportなどからの)スケルトンアニメーションとMapPoints SOPと連動して使用するように設計されています。
Warp Method を“Synchronize Entire Clip”に設定すると、このノードは、ソースアニメーションを参照アニメーションに同期させることを試みます。 この処理は、それらのアニメーションの各フレームのポーズを比較して、片方のアニメーションのフレームがもう片方のアニメーションのフレームとどれだけ似通っているのかを判断することで行われます。 そして、ソースフレームのシーケンスが参照フレームのシーケンスと非常に似通った感じになるようにソースをタイムワープさせます。 このメソッドは、それら2つのアニメーションが最初から似通っている場合に非常に上手く動作します。 例えば、2つの歩行アニメーションを歩調を合わせて歩くようにタイムワープさせるのが優れています。
このメソッドは、Dynamic Time Warpアルゴリズムに基づいています。
Warp Method を“Create Similar Motions”に設定すると、このノードは、ソースの各モーションが参照のどれかのモーションに似通った感じになるようにタイムワープさせることを試みます。 さらに、出力されるアニメーションの長さを定義することができます。 このメソッドの機能のいくつかを強調するために、いくつか例を載せます:
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一回の殴打アニメーションが入った参照アニメーションと多くの殴打アニメーションが入ったソースアニメーションがあった場合、その参照アニメーションの速度に合うようにソースアニメーション内の各殴打アニメーションの速度がタイムワープされます。
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歩行アニメーションがソースと参照のどちらにも使用した場合、一歩一歩に同じ時間がかかります。
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単一アニメーションをソースと参照のどちらにも使用してクリップ長を短くした場合、各モーションのタイミングはそのまま維持され、不活発な期間が短くなります。
このメソッドは、Guided Time Warpアルゴリズムに基づいています。
2つの異なる方法で、ソースのジョイントを参照のジョイントにマップすることができます。
1つ目の方法はname
アトリビュートを使用したマップで、2つ目の方法はMapPoints SOPを使用したマップです。
パラメータ ¶
Inputs ¶
これらのパラメータは、MapPoints SOPで定義されたソースと参照間のマッピングの解釈に使用されます。
Mapping Method
ソースと参照のポイント間のマッピングを決める際に使用するメソッド。
Mapping Attribute
Map Points SOPで作成されたアトリビュートを使用してジョイントをマッピングします。
Match By Attribute
ソースと参照のアトリビュートを使用してジョイントをマッピングします。
Mapping Attribute
Map Points SOPで作成されたマッピングアトリビュートの名前。
このパラメータは、 Mapping Method が“Match By Attribute”に設定されている場合にのみ利用可能です。
Reference Attribute
ジョイントのマッピングに使用されるソースと参照のアトリビュートの名前。
このパラメータは、 Mapping Method が“Match By Attribute”に設定されている場合にのみ利用可能です。
これらのパラメータは、ソースと参照の解釈に使用されます。
Locomotion Node
オブジェクトのロコモーションを制御するマップノード(空間内で前方にオブジェクトを移動させる移動チャンネルを含んだノード)。
入力した値が存在しなかった場合、このデフォルトは1番目のオプションになります。
無効にすると、指定したノードはロコモーションノードとして扱われません。
Sample Rate
ワープのアルゴリズムで使用する参照とソースのサンプルレート。
Source Range
ソースのクリップ範囲を秒で定義します。
無効にすると、ソースのcliprange
Detailアトリビュートが使用されます。
Reference Range
参照のクリップ範囲を秒で定義します。
無効にすると、参照のcliprange
Detailアトリビュートが使用されます。
MotionClip ¶
これらのパラメータは、入力ジオメトリをMotionClipとして扱うかどうか定義し、その入力MotionClipのどのアトリビュートが出力MotionClip上でアニメーションさせるのかを決めるのに使用します。
アニメーションアトリビュートと静止アトリビュートの違いの詳細は、MotionClip Evaluate SOPの Attributes フォルダを参照してください。
Tip
ポーズに何かアトリビュートを追加しなくて済むように、以前のアニメーションしていたアトリビュートを維持するには、 Repack Attributes を有効にし、 Rest Attributes をクリアし、 Animated Attributes を*
に設定してください。
これらの設定は、それらのパラメータのデフォルト値になっています。
Use Motion Clip
有効にすると、このノードの入力がMotionClipとして扱われ、出力がMotionClipになります。
MotionClipはMotionClip SOPで作成されます。
Repack Attributes
有効にすると、 Rest Attributes パラメータと Animated Attributes パラメータのパターンで定義されたアトリビュートが入力MotionClipから評価され、出力MotionClipのポーズにパックされます。 これによって、それらのアトリビュートすべてが出力MotionClip上でアニメーションアトリビュートになります。
Rest Attributes
各入力MotionClipの静止ポーズからアンパックしたいアトリビュート。 このパターンにマッチしたアトリビュートすべてが出力MotionClip上でアニメーションアトリビュートになります。
Animated Attributes
各入力MotionClipのアニメーションポーズから評価したいアトリビュート。 このパターンにマッチしたアトリビュートすべてが出力MotionClip上でアニメーションアトリビュートのままになります。
Warp ¶
これらのパラメータは、ワープメソッドの設定の修正に使用されます。
Warp Method
ソースアニメーションを参照アニメーションにタイムワープさせる際に使用するメソッドを決定します。
Synchronize Entire Clip
ソースアニメーションが参照アニメーションと同期するようにタイムワープされます。 このメソッドの場合、参照アニメーションはループアニメーションとして扱われます。
Create Similar Motions
ソースアニメーションの各モーションが参照アニメーションのどこかのモーションと似通った感じになるようにタイムワープされます。
Max Step
タイムワープの最大再生速度を制限します。
Max Stall
アニメーションをスローダウンすることができる最大量を制限します。
このパラメータは、 Warp Method が“Synchronize Entire Clip”に設定されている場合にのみ利用可能です。
Scale Source Length
タイムワープを開始する前にソースの長さを乗算します。
“Create Similar Motions”メソッドを使用してソースアニメーションのセクションをスローダウンしたいのであれば、このパラメータは必ず1より大きくなければなりません。
このパラメータは、 Warp Method が“Create Similar Motions”に設定されている場合にのみ利用可能です。
Nearest Neighbors
ソースアニメーション内の各モーションをマッチさせる参照アニメーション内のモーションの数を指定します。
このパラメータは、 Warp Method が“Create Similar Motions”に設定されている場合にのみ利用可能です。
Output Length
出力の長さの指定方法を決定します。
By Time
タイムワープの長さを秒で指定します。
By Frame
タイムワープの長さをフレームで指定します。
By Length Scale
タイムワープの長さをソースの長さの倍数で指定します。
Optimize Length
タイムワープの長さを“Create Similar Motions”メソッドで決定します。 これは、ソースアニメーションが参照アニメーションにできるだけ上手くタイムワープできる長さを求めることを試します。
このパラメータは、 Warp Method が“Create Similar Motions”に設定されている場合にのみ利用可能です。
Seconds
出力の長さを秒で指定します。
このパラメータは、 Output Length が“By Time”に設定されている場合にのみ利用可能です。
Frames
出力の長さをフレームで指定します。
このパラメータは、 Output Length が“By Frame”に設定されている場合にのみ利用可能です。
Length Scale
出力の長さをソースの長さの倍数で指定します。
このパラメータは、 Output Length が“By Length Scale”に設定されている場合にのみ利用可能です。
入力 ¶
Source SkeletonまたはMotionClip
この入力はソースアニメーションです。
Reference SkeletonまたはMotionClip
この入力は参照アニメーションです。
出力 ¶
SkeletonまたはMotionClip
タイムワープの結果が適用された1番目の入力のアニメーション。
Examples ¶
DynamicWarpRemoveStalls Example for Dynamic Warp geometry node
このサンプルでは、DynamicWarpノードを使用して、数カ所に失速があるジョギングのアニメーションを修正する方法を説明しています。
See also |