On this page | |
Since | 16.0 |
Note
現在のところ、このノードはE57、LAS、LAZのLiDARファイルに対応しています。各フォーマットは、UpがY軸ではなくZ軸であると想定しています。 これらの対応フォーマットでは、ポイントクラウドが原点の近くにあることを保証していません。
このSOPは、LiDARファイルを読み込んで、そのデータからポイントクラウドを取り込みます。 特定のファイルにいくつかPointアトリビュートが存在していれば、それらのアトリビュートを取り込むことができます。 このSOPには、膨大なポイントクラウドを扱えるようにフィルタリングオプションも用意されています。
Tip
このノードは、パラメータ(特に Attributes セクションのパラメータ)を変更した際のクック時間を短縮できるように、指定したファイルをできるだけ少なく読み込もうとします。
しかしながら、膨大なファイルを扱う時は、長いクック時間を回避することはできません。読み込んだポイントクラウドに満足したら、それを.bgeo
に書き出すことを推奨します。
そうすることで、今後はFile SOPを使ってその.bgeo
を読み込むだけでクック時間が速くなります。
Tip
ポイントクラウドをVDBプリミティブとして扱うには、Convert VDB Points SOPを使用します。
利用可能な位置格納タイプ ¶
real32
|
32ビット(4バイト)浮動小数点で、10進数でいうと約7桁の精度です。 | 最大値は約1038です。 |
real64
|
64ビット(8バイト)浮動小数点で、10進数でいうと約15桁の精度です。 | 最大値は約10308です。 |
パラメータ ¶
File
LiDARファイルの名前。
Reload Geometry
ファイルを強制的にリロードします。
Precision
位置の格納タイプ。上記の利用可能なタイプを参照してください。
Load
LiDARファイルには、ファイル全体をロードすることなく読み込み可能なヘッダ内にメタデータが含まれています。 これは、大規模データを扱うのに役立ちます。
Point Cloud
指定した Filtering を使ってファイルからポイントクラウドを読み込みます。 Attributes で指定された利用可能なアトリビュートを読み込みます。
Info Bounding Box
LiDARスキャン(s)の総範囲を表現した単一境界ボックスを構築します。 多数のスキャンから合算可能なメタデータアトリビュートを追加します。 スキャンに依存しないアトリビュートに関しては、 Info を参照してください。
Info
ファイル内のスキャン毎にポイントを作成します。 スキャンメタデータとグローバルメタデータに呼応したアトリビュートを追加します。
メタデータはファイルフォーマットによって異なります。メタデータには以下のデータが含まれています:
bounds
スキャンの境界ボックス。
pointcount
ファイル内のポイントの総数。
scanname
スキャンの名前。このデータはE57ファイルにのみ存在します。
scanpointcount
スキャン内のポイントの数。このデータはE57ファイルにのみ存在します。
transform
スキャンに関連付けられている4×4マトリックス。このデータはE57ファイルにのみ存在します。
Filtering ¶
Filter Type
ポイントクラウドに使用するフィルタリングのタイプ。
None
フィルタリングを適用しません。
Range
指定した範囲でポイントクラウドをフィルタリングします。
Maximum
ポイントの最大数を設定してポイントクラウドをフィルタリングします。
Tip
このパラメータが変更されると、このノードは以前の出力をキャッシュ化できなくなります。 これを避けるためには、 File を設定する前に、このパラメータを設定してください。
Select ___ of ___
Filter Type が Range の時、ファイル内のスキャン毎に(右側のフィールドの数値)個中(左側のフィールドの数値)個毎にポイントが読み込まれます。
Tip
これらの数値を小さく維持するように試みてください。そうしないと、ポイントクラウドからディテールが失なわれてしまうことがあります。
Max Number of Points
Filter Type が Maximum の時、指定した数よりも多いポイントは読み込まれません。これらのポイントは、ファイル全体からサンプリングされます。
Delete Invalid Points
このオプションは“invalid group”内のすべてのポイントを削除します。
これはE57ファイルにのみ適用されます。
一部のE57用アトリビュート(例えば、position
)には、特定のポイントを“invalid”値としてマークしたデータが入る場合があります。
この場合、そのアトリビュートに対して“invalid”のポイントすべてを含んだ“invalid group”が作成されます。
Note
このオプションを有効にすると、このノードの増分読み込み機能が制限されてしまい、その後のクック時間が長くなる可能性があります。
Attributes ¶
いくつかのフィールドは、対応しているフォーマット間で共通しています。 フォーマット固有のフィールドは、以下でさらにグループ分けしています。 指定したフィールドが File 内に存在した場合、そのアトリビュートが作成され集計されます。
Color
ファイルから読み込むカラーデータの場所。
None
カラーデータを読み込みません。
From Point Cloud
各ポイントに格納されているカラーデータを読み込みます。 E57ファイルを読み込んだ時に“invalid group”が作成されることがあります。
From Images
埋め込まれている画像からカラーデータを読み込みます。画像から派生したカラーはE57ファイルにのみ存在し、LASまたはLAZファイルには存在しません。
Intensity
ポイントデータを取り込んだ時の各ポイントのレーザーパルスの戻りの強度を含めます。 E57ファイルを読み込んだ時に“invalid group”が作成されることがあります。
Return Data
ポイントデータを取り込んだ時の各ポイントに呼応するレーザーパルスで記録された戻りインデックスと戻りの数を含めます。 E57ファイルの場合、この戻りインデックスは0から始まります。 LAS/LAZファイルの場合、1から始まります。
Timestamp
レーザーパルスが各ポイントをスキャナーに取り込んだ時のタイムスタンプを含めます。 E57ファイルを読み込んだ時に“invalid group”が作成されることがあります。
E57 ¶
いくつかのE57用トグルが廃止予定です。 Group Individual Scans の代わりに Scan Index と Scan Name のトグルを使用することを推奨します。 リジッドトランスフォームとスキャン名リストにアクセスするには、 Load を使ってファイルを Info として取り込むことを推奨します。
Surface Normals
サーフェス法線を含めます。
Row and Column
スキャンが格子状に整理されていれば、その行と列のインデックスを含めます。
Scan Index
各ポイントが属するスキャンインデックスを含めます。
Scan Name
各ポイントが属するスキャン名を含めます。 スキャン名がファイル内に用意されていなければ、空っぽの文字列が設定されます。
Group Prefix
作成されるグループとリジッドトランスフォームの接頭辞。このパラメータは廃止予定です。
Group Individual Scans
各スキャンのポイントをグループ化します。 グループ名の頭には Group Prefix パラメータの文字列が追加されます。 このパラメータは廃止予定です。
Rigid Transforms
E57ファイル用で、各スキャンに関連付けられているリジッドトランスフォームを含めます。 これらのトランスフォームは“<prefix>transform1”,“<prefix>transform2”といった名前のmatrix4 Detailアトリビュートとして作成されます。 <prefix> は Group Prefix パラメータで指定された値です。 このパラメータは廃止予定です。
Scan Name List
E57ファイル用で、 scannames という名前の文字列配列Detailアトリビュートを作成します。 このアトリビュートは、グループの採番と同じ順番でスキャンの名前をリストします。 このパラメータは廃止予定です。
LASとLAZ ¶
以下に載せている一部のLASアトリビュートは、LAS仕様のバージョン1.4以降で定義されたポイントフォーマットにしか対応していません。
LASには膨大な必須フィールドがあり、使用しなかったフィールドは0に設定されます。 これらのフィールドには、 Color (つまり、RGB)と Near Infrared (つまり、NIR)以外のすべてのフィールドが含まれます。 Timestamp (つまり、GPS Time)はLAS1.4標準ポイントフォーマットの場合にのみ必須フィールドとなりました。
Classification Index
クラスインデックスを含めます。
Classification Name
クラスインデックスに関連付けられている文字列を含めます。 この文字列は、ASPRS LAS1.4標準ポイントクラスに準拠し、次の変更が加えられています: スペースの代わりにアンダースコアを使用し、すべての特殊文字を無視し、括弧で閉じられたヒントを無視します。 標準定義外のクラス値の名前は“Class_<classindex>”となります。
Classification Flags
LASクラスフラグ(synthetic
, keypoint
, withheld
, overlap
)を含めます。
このフラグはグループの代わりに整数アトリビュートとして格納されます。
overlap
フラグは、LAS1.4標準ポイントフォーマットを使用したファイルでのみ利用可能です。
Scanner Channel
スキャナーチャンネルフィールドを含めます。 このアトリビュートは、LAS1.4標準ポイントフォーマットを使用したファイルでのみ利用可能です。
Scan Flags
スキャンフラグ(scan direction
, edge of flight line
)を含めます。
このフラグはグループの代わりに整数アトリビュートとして格納されます。
User Data
カスタム用途で予約済みの符号なし8ビット整数フィールドを含めます。
Scan Angle
スキャンアングルフィールドを含めます。
Point Source ID
各ポイントが属しているポイントソースIDを含めます。
Near Infrared
Near Infraredフィールド(つまり、NIR)を含めます。 このアトリビュートは、LAS1.4標準ポイントフォーマットを使用したファイルでのみ利用可能です。
Transform ¶
Transform Order
トランスフォームの実行順。
Rotate Order
回転の実行順。
Translate
XYZ軸沿いの移動量。
Rotate
XYZ軸による回転量。
Scale
XYZ軸沿いの不均一スケール。
Shear
シアー量。 3個の値は、それぞれXY平面上のX方向のシアー、XZ平面上のX方向のシアー、YZ平面上のY方向のシアーを意味します。
Uniform Scale
均一スケール。
Pivot Translate
トランスフォームのローカルピボット空間の移動値。
Pivot Rotation
トランスフォームのローカルピボット空間の回転値。
Centroid
“Move”ボタンで使用される重心値。
Using Metadata Centroid
ファイルのメタデータの境界ボックスの中心を使用します。 フィルタリングされたインポートバリエーションは、同じ重心値を持ちます。
Using Calculated Centroid
インポートされたポイントの境界ボックスを計算し、その中心を使用します。
Tip
ファイルのメタデータの境界ボックスが正しくない、または、ファイルに大きな外れ値のポイントが含まれている場合には、 Using Calculated Centroid を推奨します。 Load を Info Bounding Box に設定することで、メタデータの境界ボックスが正しいかどうか判断することができます。
Move Centroid to Origin
重心を原点まで移動させます。この重心が境界ボックスの中心として設定されます。
Move Pivot to Centroid
ピボットを重心まで移動させます。この重心が境界ボックスの中心として設定されます。
See also |