Since | 10.0 |
Volume SDFノードは、ボリューム内の指定したアイソ等高線からSDF(符号付き距離フィールド)を再構築します。 新しいSDFは、元のボリュームと同じ解像度です。
このノードを使えば、FogボリュームをSDFに変換して、高速な距離計算が可能になります。 また、理想の形状から引き伸ばした符号付き距離フィールドを再正規化するのにも使うことができます。
ボリュームの境界条件は、このノードでSDFに変更されます。 定数ボリュームまたはStreakボリュームに変更するには、Primitive SOPを使用してください。
Note
現在のところ、このノードは、標準のHoudiniボリュームでのみ動作します。 VDBでは動作しません。
パラメータ ¶
Source Group
使用するボリュームプリミティブ。
Iso Surface
再構築するアイソ等高線。これは、新しいSDFの0等高線になります。 Fogボリュームに対しては、0.5が良いです。SDFソースに対しては0が通常では良いです。
Invert
生成されるSDFの意味を反転します。デフォルトでは、SDFの符号は元の符号に一致するので、元の値が高ければ、その結果の値も高くなります。 しかし、Fogボリュームに関しては、反転させたいので、Fogのホワイトの領域がマイナスに、つまり内側になります。
Use Maximum Distance
アイソ等高線からの特定の距離に到達した時に変換を停止します。 これは、残りのボクセルの値の計算を回避できるように、サーフェス周辺の特定のバンドだけに集中したい場合に非常に役に立ちます。
Maximum Distance
計算するオブジェクト空間内の距離。この距離よりも遠くにあるボクセルは、この距離の+/-の範囲でクランプ(制限)されます。
Rebuild With Fast Iterative Method
近似のFast Iterative Methodを使ってボリュームを再構築します。このメソッドは、一般的にはデフォルトのFast Marching Methodよりも高速ですが、精度が悪いです。 SDFの精度よりもパフォーマンスが優先な時に使用してください。
FIM Tolerance (Fraction of Voxel Size)
ボクセルの符号付き距離が、指定した許容値内に収まるまで再構築を繰り返す度に再計算します。 この値は、最小の現行ボクセルサイズの割合に基づいています。 例えば、ボリュームの最小ボクセルサイズが0.05で、ユーザ指定のFIM Toleranceが0.001であれば、ボクセルの符号付き距離値は、新しい値が0.05 * 0.001未満で変化するまで再計算されます。
Max FIM Iterations
Fast Iterative Methodは、符号付き距離が上記の許容値内に収束するまで継続的に再計算します。 これは、帯域幅(帯域幅が無効ならフィールド全体)内にあるボクセルすべてが収束するまで反復します。 万が一、それらのボクセルが収束しない場合、このMax FIM Iterationパラメータで指定した制限回数に到達すると、再構築を終了させることができます。 この値は、帯域幅内のボクセルすべてを再構築できるようにするために、その帯域幅のサイズよりも数倍大きい値を指定してください。
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