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概要 ¶
オプティカルフローとは、物体やカメラの動きによって生じる連続した2フレーム間の画像における物体の見かけの2次元Velocityフィールドのことです。 このノードは、 ソース 画像と ゴール 画像の間で高密度なオプティカルフローを実行します。 入力画像は2次元ボリュームで指定します。 オプティカルフローの方向ベクトルを含んだ2次元ボリュームが出力されます。 これは、ゴールボリュームがソースボリュームと若干の変動がある場合に非常に上手く動作します。 例えば、ビデオの隣接フレームのピクセルデータから画像が作成されている場合がそうです。
パラメータ ¶
Source Group
1番目の入力から使用するボリュームプリミティブのリスト。 空っぽのままにすると、このノードは、その入力内のすべてのボリュームを使用します。
Note
各入力のボリュームの数は同じにしてください。
Goal Group
2番目の入力から使用するボリュームプリミティブのリスト。 空っぽのままにすると、このノードは、その入力内のすべてのボリュームを使用します。
Note
各入力のボリュームの数は同じにしてください。
Output Name
ボリュームプリミティブのグループ名。
Method
Farneback
画像ペアに対して高密度なオプティカルフローを計算するための標準的なアルゴリズム。 これは、ピクセルの隣接領域を比較し、逐次的に細かくなっていくピラミッドスキームを使用して、モーションベクトルを推定します。
DIS (Dense Inverse Search)
画像特性内の変動に関係した追加データと滑らかさを使用して、高密度オプティカルフローを計算する時にもっと精度を出すことができるより複雑なアルゴリズム。
Optical Flow - Method Farneback ¶
Blurring Window Radius
反復の度に変位をブラーさせるウィンドウの半径。 値が大きいほ動きが滑らかになります。
Use Gaussian Filter
遅くなりますが精度が高いGaussian計算がデフォルトのボックスフィルターの代わりに使用されます。
Pyramid Levels
値が大きいほど、大きな変位を追跡できますが、計算時間が長くなります。
Pyramid Scale
各ピラミッド層と次の層の比率サイズ。 値が大きいほど、大きな変位を追跡できますが、計算時間が長くなります。
Iterations
ピラミッドスキーム内の各レイヤーを細かくする反復回数。 この回数が多いほど動きの精度が良くなりますが、計算時間が長くなります。
Approximation Window Radius
ボクセルを多項式で近似化する各ボクセルを中心としたウィンドウのサイズ。 このサイズが大きいほど、より大きな領域が近似されることでノイズを滑らかにすることができますが、計算時間が長くなります。
Smoothness Degree
ボクセルを近似化する多項式の次数。 この次数が大きいほど、より大きな領域が近似されることでノイズを滑らかにすることができますが、計算時間が長くなります。
Optical Flow - Method DIS ¶
Patch Size
マッチングに使用される画像パッチのサイズ(単位はピクセル)。 デフォルトの8×8サイズのパッチはたいていの場合で動作します。
Patch Stride
隣接パッチ間の幅。 これはパッチサイズよりも小さくしてください。 値が小さいほど、オプティカルフローの品質が高くなります。
Finest Scale
オプティカルフローが計算されるピラミッドスキーム内の最も細かなレベル(0レベルはオリジナルの画像解像度に相当します)。 最終のオプティカルフローは、バイリニアなアップスケールで取得されます。
Gradient Descent Iterations
パッチ逆検索ステージでの最急降下法の反復最大回数。 この回数が多いほど、一部の場合で品質が改善される場合があります。
Smoothness Weight
滑らかさ項のウェイト。 値が大きいほど、最終のオプティカルフローの滑らかさを改善することができます。
Color Constancy Weight
色の一定性の項のウェイト。 値が大きいほど、各テクスチャ要素の値に関してオプティカルフローの精度を改善することができます。
Gradient Constancy Weight
勾配の一定性の項のウェイト。 値が大きいほど、各テクスチャ要素の値の勾配に関してオプティカルフローの精度を改善することができます。
Variational Refinement Iterations
スケール毎の変動的な精密化の反復回数。 0に設定すると、完全に変動的な精密化が無効になります。 この回数が多いほど、通常では、もっと滑らかで高品質なオプティカルフローが得られます。
Use Mean Normalization
パッチ距離を計算する時にパッチの平均正規化を制御します。 これによって照明の変動に対する堅牢性が増すので品質を向上するために、デフォルトでは有効になっています。 シーケンスで照明に何の変化もない場合は無効にします。
Use Spatial Propagation
良いオプティカルフローベクトルの空間的な伝播を制御します。 これは、DISオプティカルフローアルゴリズムによって、粗いスキームから細かいのスキームに移った時の多くのエラーが修正されるので、デフォルトでは有効になっています。 無効にすると、出力されるオプティカルフローフィールドをより滑らかにすることができます。
入力 ¶
Source Image
ソースボリューム(s)。 このノードは、このボリュームの値と2番目の入力の呼応する値から変位を計算します。
Goal Image
ゴールボリューム(s)。 このノードは、1番目の入力の値とこのボリュームの呼応する値から変位を計算します。
Examples ¶
TextureOpticalFlowBasicExample Example for Texture Optical Flow geometry node
このサンプルでは、いくつかの画像データを通してTexture Optical Flowノードの使い方を説明しています。
See also |