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このノードは、入力ポリゴンサーフェスからTissueパス(Tissue LayerとCore Layer)を構築します。
このノードの1番目の入力(Input 1)には、Tissueパスの外側ポリゴンサーフェス(Tissue Surface Layer)とその内側四面体(Tissue Solid Layer)の生成元となるサーフェスジオメトリを指定します。 このサーフェスジオメトリは、四面体化の 前 に三角形化しておく必要があります。 このサーフェスジオメトリが三角形化されていない状況でも、このノードの Remesh Exterior Surface パラメータを使用することでそれを三角形がすることができます。 このサーフェスジオメトリのポリゴンの三角形化をもっと細かく制御したい場合は、代わりに外部で Remesh SOPを使用しても構いません。
Core Layerは、Tissue Layerの一番内側の領域に生成されます。 Core(Core Surface Layer)のサーフェスは、Tissue Solid LayerとCoreの四面体(Core Solid Layer)の境界に存在します。 また、距離は Tissue Relative Thickness パラメータで制御されます。 この距離を見つけるために、このノードはボクセル化、ブラー、再サーフェス化のループを反復的に実行します。 ループの回数は、 Tissue Solver Vellum SOPノードの Solverタブ ▸ Solve Iterationsセクション > Substeps パラメータで制御します。
プロシージャルにサーフェスを生成するのが十分でない場合は、このノードの3番目の入力(Input 3)を使用して独自のCoreサーフェスジオメトリを指定することもできます。 独自のCoreサーフェスを指定した場合、このノードの Tissue Relative Thickness パラメータが上書きされます。
Tip
このノードの2番目の出力(Output 2)は、プロシージャルに生成されたCore Surface Layerを生成します。 この出力をスタッシュ(保存)して、それを開始点として使用することで、独自のCoreサーフェスをモデリングすることができます。 プロシージャルに生成されたCoreサーフェスジオメトリを一度モデリングし直したら、その2番目の出力の接続を解除し、それをこのノードの3番目の入力(Input 3)に接続し直すと良いでしょう。
このノードの4番目の入力(Input 4)には、Coreのフォールオフ用に独自のポリラインを指定することもできます。
これらのラインは、皮下組織を筋肉やボーンの方へ吸い込む吸引力の発生元を決めます。
Core Falloff パラメータは、Core Surface Layerからこれらのポリラインまでの距離を表現したウェイトマスクアトリビュート(corefalloff
)を生成します。
このアトリビュートは、Core Layerと筋肉/ボーン間の付着拘束を強くする際に Tissue Solver Vellum SOPノードで使用されます。
ただし、4番目の入力を指定しなかった場合、ポリラインの代わりに(Input 2で指定された)キャラクタのボーンジオメトリが使用されます。
パラメータ ¶
Tissue Layer ¶
Surface Offset
四面体化の前に入力のTissueサーフェスジオメトリをインセット(内側にオフセット)させる距離を指定します。 このオフセット距離は、Muscle & Tissueネットワーク内の下流のSkinパスに余裕代を与えるためにあります。 このパラメータは、 Skin Solidify SOPノードのSkin Thicknessパラメータにも密接に関係しています。
Tips
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Skin Solidify SOPノードのSkin Thicknessパラメータの値を Surface Offset パラメータの値と同じにしたい場合、その Surface Offset 値をコピーしてそれを Skin Thickness フィールドに相対参照としてペースト( ▸ Paste Relative Reference )することで チャンネル参照 を作成することができます。
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Surface Offset が Skin Thickness より大きい場合、これによってスキンがすべての隙間を探し出すようになるので、もっと多くのサーフェスのディテールと筋肉の定義を実現することができます。
Tissue Relative Thickness
スキンサーフェスに囲まれた空間のローカル深度に対して、どの程度の深さにTissue Solid Layer(四面体レイヤー)を構築するかを制御します。 例えば、値を0.15に設定すると、(Tissue Surface Layer(ポリゴンレイヤー)になる)スキンサーフェスからCore Surface Layerまでの距離の15%になります。
No Scaling
Tissue Relative Thickness 値のみを使用して均一な厚みの皮下組織を構築します。
Scale by Attribute
Thickness Scale Attribute を乗数として使用することで、不均一な厚みの皮下組織を構築します。
皮下組織の厚みを可変させる箇所を定義するには、 Attribute Paint SOPノードを使用して、Tissue Surface Layer上にそのアトリビュートの値をペイントします。
このパラメータオプションは、解像度が可変する皮下組織に適しています。
Scale by Value
Tissue Relative Thickness と Scale の値を使用して、均一な厚みの皮下組織を構築します。
Scale by Both
Thickness Scale Attribute と Scale の値を使用して、不均一な厚みの皮下組織を構築します。 この Scale は、 Tissue Relative Thickness を均一に乗算し、この Thickness Scale Attribute は、皮下組織のペイントされた領域内の Tissue Relative Thickness のみを乗算します。
皮下組織の厚みをアトリビュート駆動で可変させる箇所を定義するには、 Attribute Paint SOPノードを使用して、Tissue Surface Layer上にそのアトリビュートの値をペイントします。
Thickness Scale Attribute
Tissue Surface Layer上にペイントされた値に基づいてTissueパスの厚みを増減させるアトリビュートの名前を指定します。 このアトリビュートの値は、 Tissue Relative Thickness パラメータの乗数として使用されるので、その値の範囲を0.0から1.0にしてください。 このパラメータは、 Tissue Relative Thickness パラメータに対して Scale by Attribute または Scale by Both のオプションが選択されている場合にのみ利用可能です。
Scale
Tissue Relative Thickness の乗数値(0.0から1.0の範囲)を指定します。 Scale 単独で使用したり、または、 Thickness Scale Attribute と併用することもできます。 このパラメータは、 Tissue Relative Thickness パラメータに対して Scale by Value または Scale by Both のオプションが選択されている場合にのみ利用可能です。
Tissue Max Tet Size
皮下組織の四面体の最大許容サイズを設定します。 四面体サイズが大きいほどシミュレーションは高速になりますが、品質が下がります。
Remesh SOPノードのドキュメントを参照してください。
Core Layer ¶
Core Max Tet Size
コアの四面体の最大許容サイズを設定します。 四面体サイズが大きいほどシミュレーションは高速になりますが、品質が下がります。
Substep Iterations
コアのシミュレーションで使用される反復回数を決めます。
Blurring Iterations
Core Surface Layerの平滑化パスの数を決めます。 Substep Iteration 毎に複数の Blurring Iterations を持つことができます。
Blur Step Size
各 Blurring Iteration に適用するブラー量を指定します。
Voxel Division Size
コアのサンプルサイズを決めます。
Core Falloff Distance
コアの最大距離を決めます。
このパラメータは、Core Surface Layerからこのノードの 4番目 の入力(Input 4)で指定したジオメトリまでの距離を表現したウェイトマスクアトリビュート(corefalloff
)を作成します。
また、このcorefalloff
アトリビュートは、Core Solid Layerと筋肉/ボーン間の付着拘束を強くする際に Tissue Solver Vellum SOPノードで使用されます。
Core Falloff Rate
Core Falloff Distance 以内の遷移または減衰率を決めます。
Remesh SOPノードのドキュメントを参照してください。
Visualization Guides ¶
Guide Display
ビューポートステートで表示される皮下組織の特徴部を決めます。
Off
すべての皮下組織ビジュアライゼーションガイドを無効にします。
Core Surface
Core Surface Layerを可視化します。
Outliers
Tissue Surface Layerを突き抜けている可能性があるボーン、筋肉、コアを可視化します。
Inversions
反転した皮下組織の四面体を可視化します。
Low Quality Primitives
Tissue Surface Layer上の低品質なポリゴンを可視化します。
Core Falloff
コアのフォールオフを点群ヒートマップとして可視化します。
Tissue Interior Surface
皮下組織の四面体の内側境界を定義したTissue Solid Layerの内側サーフェス(境界ポリゴン)を可視化します。 これは、皮下組織の厚みを調整する際に役立ちます。
Color
ビューポートステートでのCore Surface Layerの可視化のRGB表示カラーを設定します。 このパラメータは、 Guide Display が Core Surface に設定されている場合にのみ利用可能です。
Outlier Scale
ビューポートステートでの突き抜けジオメトリの可視化のスケールを設定します。 このパラメータは、 Guide Display が Outliers に設定されている場合にのみ利用可能です。
Muscle and Bone Outside Tissue
ビューポートステートでの筋肉とボーンのジオメトリの突き抜けの可視化のカラーを設定します。 筋肉とボーンのジオメトリが皮下組織を貫通してTissue Surface Layerの外側にはみ出している時に、突き抜けと見なされます。 このパラメータは、 Guide Display が Outliers に設定されている場合にのみ利用可能です。
Core Outside Tissue
ビューポートステートでのCore Surface Layerの突き抜けポリゴンの可視化のカラーを設定します。 コアジオメトリが皮下組織を貫通してTissue Surface Layerの外側にはみ出している時に、突き抜けと見なされます。 このパラメータは、 Guide Display が Outliers に設定されている場合にのみ利用可能です。
Quality Threshold
Core Surface LayerとTissue Surface Layerのポリゴンがどの程度悪い時に 低品質 と見なすのかを決めます。 この値が大きいほど、品質閾値が高くなり、それらのポリゴンは低品質と 見なされなく なります。 このパラメータは、 Guide Display が Low Quality Primitives に設定されている場合にのみ利用可能です。
Core Primitive Color
ビューポートステートでの低品質なCore Surface Layerポリゴンの可視化のRGBカラーを指定します。 このパラメータは、 Guide Display が Low Quality Primitives に設定されている場合にのみ利用可能です。
Tissue Primitive Color
ビューポートステートでの低品質なTissue Surface Layerポリゴンの可視化のRGBカラーを指定します。 このパラメータは、 Guide Display が Low Quality Primitives に設定されている場合にのみ利用可能です。
Voxel Size
ビューポートステートでのCore Layerの点群による可視化で使用されるボクセルのサイズを設定します。 このパラメータは、 Guide Display が Core Falloff に設定されている場合にのみ利用可能です。
Particle Scale
ビューポートステートでのCore Layerの点群による可視化のスケール値を設定します。 このパラメータは、 Guide Display が Core Falloff に設定されている場合にのみ利用可能です。
Exterior Surface
有効にすると、ビューポートステートでTissue Surface Layerが可視化されます。
Exterior Surface Alpha
ビューポートステートでのTissue Surface Layerの可視化のアルファ値(透明度)を設定します。
入力 ¶
Input 1
Tissueパス(Tissue LayerとCore Layer)の生成元となるサーフェスポリゴン。
Input 2
ボーンと筋肉のジオメトリ。
Input 3
(オプション)Coreのサーフェスのカスタムポリゴンジオメトリ。 これを指定した場合、この入力が Tissue Relative Thickness パラメータを上書きします。 これを指定しなかった場合、Coreは完全にプロシージャルに生成されます。
Input 4
(オプション)Coreのフォールオフ用カスタムポリライン。 これらのポリラインは、皮下組織を筋肉やボーンの方へ吸い込む吸引力の発生元を決めます。 これを指定しなかった場合、代わりに(Input 2で指定された)ボーンジオメトリが使用されます。
出力 ¶
Output 1
Tissue Surface Layer(ポリゴン)、Tissue Solid Layer(四面体)、Core Surface Layer(ポリゴン)、Core Solid Layer(四面体)を含んだTissueパス。
Output 2
プロシージャルに生成されたCoreサーフェス。 これを独自のCoreサーフェスの開始点として使用することができます。 このCoreサーフェスを好きなように一度モデリングし直したら、 Output 2 の接続を解除し、それを Input 3 に接続し直すと良いでしょう。